特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

船堀のビッグダディ!・・・「五月人形を買いました②」

昨日に続き・・・五月人形を求めて製造元の直売所に足を運んだ時のお話し。

なんだか、五月人形を買おうとしている私と必死に説明している店員の姿が

まるでオーダー家具のやりとりのような内容だったので

何とも考えさせられる出来事でありました。

 

五月人形雛人形などはそれ自体は別に無くても生活に困らないもの

いわゆる・・・贅沢品になるんでしょうか?

家具は贅沢品とは思わないまでも・・・オーダー家具に関しては近いものがあるのでしょうか?

量産品と違い、価格よりも品質こだわりで製品をアピールしていきたいところ!

今回の五月人形を販売する店員は品質面を全面的にアピールしてきました。

 

まずは・・・材質のこだわり

金具一つ、紐一つ、塗装一つとってもかなりこだわって造ってます!を猛烈にアピール!

しかしながら、それほど違いがわからない私にとっては全く心に響かない

セールストーク・・・

かえって、押しつけがましく感じてしまう!

「そんな違い説明されてもわかんね~な~」と言いたくなる!というか言ってしまった・・・

 

 

次に・・・製品品質へのこだわり

ここは、かなりしつこかった・・・よほど自信があるのでしょうか?

私の横の客は店員から屏風に描かれていた黄金の龍について熱く語られていました!

店員:「ど~ですッ!この龍の目を見てください!生きているでしょ~!!」

三回くらいは繰り返し「生きてるでしょ~」と言ってました!

横で聞いていて思わず吹き出してしまうくらいの熱いセールストーク

どんな人形が品質が良くて、どんな人形が品質が悪いのか?

比較対象が明確でないのでそんなセールストークも心に響かない!

仮に、龍の目をアピールするのならば死んだ目をした龍を横に置いて説明してくれればわかりやすい!

 

ただ一点なるほど~と感心したのは

どんな工場で人形を製作しているかはわかりませんし製作した職人なのか工員なのか

は不明ですが、その人たちを作家・芸術家としてセールストークの中に登場させてくるところ!

まるで伝統工芸の一種です!と言わんばかりのプライドの高さ

そんな先生が製作した人形なんかおそらく高額すぎて手の届く価格では無いはず!

だから、一点ものでは無く量産品であるのは明白なのですが

製作する作業員先生と呼びながら商品を説明してくるあたり・・・憎い演出です。

 

 

そして次は、物語というか背景にあるストーリーの説明!

これは、品質こだわりを売りにする場合、外せない要素であります!

なぜ!?武将の兜や具足を飾るのか?みたいな・・・物語!

なぜ!?弓と刀を飾るのか?みたいな・・・物語!

この武将にはこんな願いが込められております!みたいな・・・物語!

などなど・・・

思わず「へぇ~そ~なんだ~!」と納得してしまう説明!

製品やその背景に物語を感じてしまうと、ど~も人間とは欲が深いのか?(私だけ?)

「こちよりも、こっちの方が良い!」と思い込ませられてしまう・・・単純な私ならでは?

一度こっちが良い!と思ってしまうと・・・なかなか人間元に戻るのは難しいもんです!

おそらく・・・単純な私だけだとは思いますが

 

 

最後に・・・製造元ならではの価格設定!?

一応各人形には値札が付いているのです。

ただし参考価格?なのか店員のさりげない一言がこれまた憎い演出でした。

店員:「この価格から多少勉強させていただきます」

この言葉にはさすがの私も心に響いてきました・・・

 

この兜が欲しいと決めていたんですが・・・

 

8万の予算に対して値札の価格は29万円・・・どにもこうにも予算と設定価格の差が大きすぎる!!

多少の勉強では無くて、一生懸命勉強してもらわないと手が届く品物ではありません。

しかし、あからさまに私が気に行った態度を出したせいか・・・店員の猛攻撃が繰り出されます!

 

店員:「22万くらいなら何とか・・・」

私:「いやぁ~予算が8万円ですからね~厳しいなぁ~」

店員:「これはねぇ~先生が製作したものですから品質は確かです!」

私:「うぅ~ん!うち三つ子だからお金かかるですよね~」

私:「それに、放射能騒ぎで水にだいぶ予定外の出費が重なっちゃって~」

店員:「旦那さんそんな大きなお腹して全然困ってなさそうじゃないですか~」

私:「いやぁ~ストレス太りですよ~」

店員:「ハッハッハッ~」

私:「今年いい思いさせてくれたら、来年は娘2人分の雛人形もここで買うのになぁ~」

店員:「それはねぇ~是非お願いしますよ!」

私:「イヤァ~今年いい思いさせてくれればなぁ~自然とここに戻ってくると思うんだけどなぁ~」

店員:「わかりました!それじゃぁ~ねぇ~わかりましたよッ!」

私:「おっ!安くしてくれるの!?」

 

というめんどくさいやりとりがあって勉強してもらいました!

値引き分の金額予算オーバー分の金額がほぼ同じぐらいの価格になり

この辺が落とし所かな?とお互いに感じたんでしょうか?

商談成立!

しかしッ!ここは相手の方が一枚上手でした・・・

どうみても薄っぺらい陣羽織をセットで進めてくるのです!

店内にたくさん飾ってあるお客さんの写真を見てみると皆そろって陣羽織をきているのです!

その写真を見た妻は欲しいと言い出し・・・

必死に抵抗する私に店員が一言!

 

店員:「一回飲みに行ったと思って!お子さんに着せてあげて下さいよ!三年は着れるから!」

という一言に妻が触発されました!

妻:「飲み代と子供どっちが大切なの!三年は着れるんだよ!」

 

まんまと店員の話術に乗せられた妻でした・・・

結局、桃太郎印の陣羽織を購入することになった我が家!

帰りの車で妻が「陣羽織を着て兜の前で写真を撮る光景をイメージしたら欲しくなった!」

と言っておりました・・・

写真にセールストーク!

購入後の生活をイメージさせる巧みな店側の戦略!

ガッツリ!人形屋さんの販売戦略に乗せられた我が家でありました・・・

 

モリカグももう少し戦略的にマーケティングを考えなければいけませんね~

オーダー家具認知度向上を目指し!!

勉強になりました!

 

それにしても五月人形・・・痛い出費です!

 

 

 

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