特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

家具の墓場

本日は廃棄処分となる家具について考えてみました。

 

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無造作に横たわる家具

 この写真は新設された家具が付いた代りにお役御免になった家具です。

なんとも年代を感じる家具です。

この家具は既製品でその昔、日本で生産されたものだそうです。

見た目はくたびれて、多少ガタも来ていますが

さすが日本製まだ構造はしっかりしているので手を加えたらまだ使用できます。

しかし置き場に困ってしまうので今回は廃棄ということで・・・

役目を果たし終えて家具としても納得の寿命だった事でしょう。

と勝手に正当化する。

 

そしてこれが我々が製作した家具ですが設計の寸法ミスでお蔵入りになってしまった

行き場のない家具です。

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行き場をなくした特注家具

 特注家具の場合、その場所の為に製作するので他への転用が出来ないのです。

そのためせっかく製作した家具なのに寸法ミスというくだらない事で

材料から製作した時間まで全てが無駄になってしまう

なんとも脱力してしまう話です。

このまま捨てるのはもったいないので何とか利用できないかと検討中・・・

検討してもう二ヶ月・・・まだ引き取り先が見つかりません。

このままでは場所ばかり占拠してゴミへと変化してしまいます。

 

この家具だって今ここにあるからゴミとして扱われてしまいますが

ちゃんと取付ければ立派な家具だったのに・・・

まだ使用できます・・・というより一度も使用されなかったのだから当然綺麗です。

『この世に無駄な物などない』とがばいばあちゃんも言ってました。

このままではこの家具は無駄な物になってしまうので、

本日ブログにされて少しは浮かばれたでしょうか? 

・・・合掌

 

 

同じ人が使用する家具でも、ライフスタイルの変化や成長につれて

必要とされる家具も変化してくる。

丈夫に製作することは当然ですが、変化に対応できる家具というのを考えてみるのも面白い。

いらなくなったら即廃棄というのは避けたいですね。

 

話は変わってしまいますが・・・

いらなくなった家具・家電を処分する時はちょっと考えた方がいい

すぐに捨ててしまうと失敗するケースもあります。 

わたしはこんな経験をした事がある・・・

 

それは二年ほど前、我が家は引っ越しをする事になりました

その為に古い家具や家電などの粗大ゴミを捨てることになったのです。

区役所に電話すると粗大ゴミシールを購入して指定日時に出しなさいといわれたので

合計約一万円分の粗大ゴミシールを貼って出しておいた。

すると目を疑うような状況が・・・

ちょっと前に出しておいた我が家の古い家具や家電がすっかり消えてしまっているのだ・・・

たぶん誰かがまだ使用できると判断して持ち帰ったのだろう。

私にとってはゴミでしたが、その人にとってはまだ家具だったのです。

 

欲しいのならもっと早く言ってくれればよかったのに!!

一万円も払って貼った粗大ゴミシールが悔やまれてなりません!!

ゴミの山

昨日姉崎工場入りした私、近くに借りているアパートへ泊まり

本日は工場の朝礼から出社しました。

普段は船堀の事務所に居ることが多い私なので朝礼は久しぶりの参加となりました。

 

しかし、朝礼から問題発生!!

工場のゴミを捨てに行く時間がなく置き場所がなくなっているというのだ!

それはまるでゴミの津波のようにグイグイ本来あるべき場所から迫ってきていたのです・・・

約2ヶ月分のゴミが工場に居座り工場の導線を侵食しているのです。

 

社員からの『何とかしてくれ』と陳情の嵐・・・

『何とかしくれ…』ではなくて『何とかしろよ!』と言いたくなってしまう! 

そして工場はゴミの山・山・山

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通常はここにゴミをまとめておきます

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ゴミ置き場に入りきらないゴミ

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そして今日も新たなゴミが生まれてくる・・・

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牛のベッドになり、やがて肥料になる木くずの山

 

1月・2月は何ともタイミングが悪かったということで捨てられなかったという結論に・・・

『ゴミを捨てに行こう』と思ったらトラックが無かったり

『トラックがあるからようやく捨てられる』と思ったら人が現場に出て行けないとか

『ようやく人と車がそろった』と思ったら、短納期物件でドタバタしている等など

本当にタイミングが悪かったのか、行けない理由を探していたのか・・・

 

頼めばゴミは回収してもらえるのですが、一回手配すると数万円の出費が発生します

節約の為、基本的にゴミは近くの処分場に持ち込んで廃棄するのです。

木端は段ボールに入れて、切り回しや機械加工の時に発生する端材は

ヒモでしばってまとめておきます。

なるべくゴミを最小限にするべくそれはそれは涙ぐましい努力をしてきたのです。

その涙ぐましい努力はまた今度お話します。

 

しかしながら・・・

もうこれ以上は放置できないので明日ゴミを回収しに来てもらうことにしました。

これでようやく工場がスッキリします。

やはり工場に無駄な物が置いてあるとだらしなく見えてしまう!

環境がだらしないとそこに居る人間までだらしなくなる

だらしない人間が造る家具はきっとだらしない家具になっているに違いない!!

 

あぁ~なんという事でしょう!

最近、反省してばかりいます。

 

 

しかし1月・2月はゴミを捨てられないほど忙しかっただろうか?

なんとも納得がいかない出来事でした!

新人さんいらっしゃ~い♡

本日から、姉崎工場に新人が一名入社しました。

今まで経験してきた事とは全くの畑違いの特注家具屋への転職。

ホワイトカラーからブルーカラーへの転職・・・

本人は相当の覚悟を決めて来ている事でしょう。

まさか自分が職人になるとは想像もしていなかった事でしょう。 

 

私もこの世界に入るとき相当の覚悟を決めてきました・・・

今の彼と同じ心境だった事を思い出します。 

 

はたしてどこまで耐えられるか・・・?

というよりもやるしかないのです。

早く慣れてもらいたいもんです。

 

そういえば去年残念ながら我が社をご卒業された20代の若者を思い出す。

彼は『この仕事向いていなかったんです』と言っていた

しかし私から言えば仕事は趣味ではない!

向き・不向きなんて寝言を言っている場合ではない。

やるか!やらないか!の問題だと思う。

果たしてこの世に『自分が向いている仕事』だと思ってやっている人はどのくらいいるのだろうか?

そう思える人は幸せなんだろう

 

ちなみに私はこの仕事が好きです。

苦労もたくさんあるし嫌な思いをする事もたくさんあります、

しかし、少ないですが楽しい事もあります。

少々の楽しい事山盛りの苦労や嫌な事を吹き飛ばす瞬間があるのです。

だから私も幸せな人の中の一人だと思っています。

 

御卒業された20代の若者に少ないながらも楽しい事を実感させてあげられなかった

自分たちの力不足を振り返り、『まだまだだなぁ』と反省している未熟な私です。

 

 

 

しかしこの不況の中で新しい人を入れるとはなんとも理解できない行為ですが

それだけ会社としても相当の覚悟をしています!

我々には次の目的がある!

だから今は踏ん張っていくのだ!

 

 

富士の兄様・富士宮の兄様

今月から3号が我々と共に働くことになりました。

近々ごあいさつに伺います。

信頼VS価格

今日も日曜日なのでかなりめんどくさい内容です。

先週書いた『品質VS価格』というブログがことのほか反響をいただきましてありがとうございます。

今回はその続きという訳でもないのですが、一応続編のつもりで書いていたモノです。

では、どうぞ・・・(時間のある時に読んでください)

 

 

格安航空チケットで話題になっている会社があるらしい。

なんでも東京-大阪間の新幹線料金より安くアメリカ-イギリスを運航するらしい。

 

驚異の低価格を実現する為の努力が紹介されていた。

①荷物は別料金

②機内サービスは有料

③全て自由席

④座席数が180席(通常は160席程度だそうです)

⑤ネット予約の為販売店を通さず中間コストをカット

⑥大都市空港は利用しない(主要都市から100キロ程度離れている)

 

なるほど!これらの涙ぐましい努力が低価格を可能にしているとの事・・・

しかし、潜入取材で新事実が次から次へと出てきていました。

 

格安航空券の裏の一面がこれだ!!

 

・社員教育には決められた試験があるのですが拡大解釈で試験の不正をしている

 (素人が乗務員として仕事をしているということなのか?)

・空港に飛行機を25分以上停止させない(通常は1時間程度必要とのこと)

 この時間短縮が様々な弊害の要因に・・・

   ①機内清掃・安全確認がいい加減

   ②搭乗時のパスポートチェックはしない

・従業員の過度な労働

   ①1日10時間以上の労働が一週間以上・・・おかげで乗組員はフライト中に爆睡していた。

   ②パイロットの一ヶ月の操縦時間99.9時間(法定時間ギリギリ)

 

金を出さない乗客にはそれに見合ったサービスしか与えられない

というのがこの会社のポリシーだとそこで働く人間が言っていた。

この航空会社では『』の事を『貨物』だと考えているはずだ

乗客と乗務員の安全』と『お客からの信頼』を犠牲にして価格に反映させているのだろう、 

 

しかし、人の考え方についてはとやかく言うつもりはない

だから、この会社のポリシーについてはどうでもいい!

私が問題だと思う事は、その裏の部分を隠していることだ!

低価格にはそれなりの根拠があるはず。なぜ安くできるのか!

表の部分のみアピールして裏の顔を隠してしまうのはいかがなものか?

 

何度も言うが、価格にはそれなりの根拠があるはず。

どうして安いのか?どうして高いのか

安いのにも理由があるし、高いのにも理由がある

 

全ての内容を把握したうえで消費者はどちらにするか判断しなければならない。

消費者が判断する上で不利になる事を隠しては公平ではない!

ましてや不正があっては絶対にいけない!

それはお客さんへの裏切り行為だ!

 

 

そんな話をしていたら食品偽装事件で話題になった『ミートホープ』の事を思い出す。

私、個人的にはあの社長のアイディア自体は素晴らしいと思った。

工夫次第で低価格が出来るならそれこそ企業努力だと当時は思ったもんです。

牛肉を少し使用しただけで『ビーフ100%』と謳える商品を開発した技術!

そのうえ、専門家も見破れないほどの味で、DNA鑑定でなければわからないほど商品。

それほどの裏技は『伊東家の食卓』でも絶対に紹介されていただろう。

 

なぜそこまでの技術を持ちながら偽物本物と嘘をついて販売してしまったのか・・・

偽物ですが、本物に近い味です』と言って販売すればよかったのではないか?

あとは買う人が商品を選べばいい

 

しかしながら正確な情報を隠して、消費者をだまし偽装食品を販売する事は

消費者に対する裏切り行為だ!

この会社も、『食の安全』と『お客からの信頼』を犠牲にして価格に反映させたのだろう。

 

(それ以前に、衛生面で不正をすることは食品を扱う人間として失格である)

(自分の家族にも食べさせる事が出来たのだろうか?)

 

 

家具屋 なので 家具 の話にします。

 

特注家具はどうしても金額が見えづらい商品だ。

相場というのはなんとなくあるが、実際は不透明な部分が多い

同じ家具を見積しても各会社によって価格は全く違ってくる・・・

それは工場の環境にもよるし、会社の考え方によっても変わってくる。

金額だけで判断されやすい今の御時世・・・

どうしてこの金額になったのかという説明をする機会さえ最近はすっかりなくなってきている。

金額を説明する機会はとても大切だと思ってはいるのですが・・・

 

特注家具に限らずだが、その金額を説明する機会こそが

お客さんにとって公平に判断する材料になるのではないか?

その上で断られたらしょうがない、自分たちに力が無かったのだ・・・

 

そんな金額だけで判断されやすい御時世の中で、

見積金額抜きで家具の打合せをするという事もある。

それはリピーターのお客様の場合が多い。

『どんな家具が欲しいのか』・『どんな事に不便しているのか』という話から打合せする。

なんで見積も取らないでいきなり数ある家具屋の中から我々を指名してもらえたのか・・・

それは、お互いの信頼関係が築けているからなのかなぁ~と思う。

この人に任せれば大丈夫』と思ってもらえているからだと自分で勝手に思い込んでいる。

そう思い込んでいるからこそ私たちは、その信頼を裏切ることはしない!

だから一回一回の仕事に対して真剣になる。

 

価格』に対抗する唯一の武器は『信頼』なのかもしれない!

 

自分が大きい買い物をするときは気になるけどなぁ・・・どうしてその金額になったのか?

やはり納得して買い物がしたいと思う。

安すぎても『手抜きしてんじゃないか』と不安に思うし、

高すぎても『ぼったくられんじゃないか』と不安になる。

 

しかし、不安に思ってしまうのは自分が相手を信頼していないから・・・

自分が信頼して欲しいなら、まずは自分から相手を信頼しなければと

ブログを書きながら反省してしまいました・・・

 

  

毎回気が付いたらいつも長文になってしまっている・・・

誰も読んでなかったらどうしようと不安になって来るこのブログ。

国際派家具屋森下シーズン2

以前もこのブログで話しましたが弊社HPが海外で閲覧されていると・・・

12月にオープンしてから現在に至るまでの間になんと10ヶ国(日本込)からみられている。

 

10ヶ国・・・日本・中国・アメリカ・ロシア・台湾・香港・ベトナム・カナダ・イタリア・オーストラリア

 

世界を駆け巡るとはこの事だ!!

中国にはリピーターがいる、さらにロシアとオーストラリアの人はかなりHPを読み込んでいる様子

またこんなことでキャッキャしていると家具製造マシーンがやってくるので

秘かにほくそ笑んでいる・・・

 

とはいっても、一体誰が見ているのだろう?

日本でもなかなか検索上がらないのに、どうやって辿り着いたのか?

とても疑問に思う・・・インターネット道の奥の深さが垣間見れます。

 

気のせいか最近なんか英語だけのメールが来たりする・・・

今までは怪しいメールだと思い無視していたが

ひょっとすると海外からのオファーかもしれない!

妄想は広がるばかりです。

こんな時、英語が読めないなんて・・・残念です。

もう少し英語を勉強しておけばよかった・・・

 

海外の皆さまへ

申し訳ありません家具は国際派なのですが、私がまだ国際派の波に乗り切れていません。

海外からの問い合わせは日本語でお願いします。(ローマ字でもOKです)