特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

オーダー家具の話

信頼VS価格

今日も日曜日なのでかなりめんどくさい内容です。

先週書いた『品質VS価格』というブログがことのほか反響をいただきましてありがとうございます。

今回はその続きという訳でもないのですが、一応続編のつもりで書いていたモノです。

では、どうぞ・・・(時間のある時に読んでください)

 

 

格安航空チケットで話題になっている会社があるらしい。

なんでも東京-大阪間の新幹線料金より安くアメリカ-イギリスを運航するらしい。

 

驚異の低価格を実現する為の努力が紹介されていた。

①荷物は別料金

②機内サービスは有料

③全て自由席

④座席数が180席(通常は160席程度だそうです)

⑤ネット予約の為販売店を通さず中間コストをカット

⑥大都市空港は利用しない(主要都市から100キロ程度離れている)

 

なるほど!これらの涙ぐましい努力が低価格を可能にしているとの事・・・

しかし、潜入取材で新事実が次から次へと出てきていました。

 

格安航空券の裏の一面がこれだ!!

 

・社員教育には決められた試験があるのですが拡大解釈で試験の不正をしている

 (素人が乗務員として仕事をしているということなのか?)

・空港に飛行機を25分以上停止させない(通常は1時間程度必要とのこと)

 この時間短縮が様々な弊害の要因に・・・

   ①機内清掃・安全確認がいい加減

   ②搭乗時のパスポートチェックはしない

・従業員の過度な労働

   ①1日10時間以上の労働が一週間以上・・・おかげで乗組員はフライト中に爆睡していた。

   ②パイロットの一ヶ月の操縦時間99.9時間(法定時間ギリギリ)

 

金を出さない乗客にはそれに見合ったサービスしか与えられない

というのがこの会社のポリシーだとそこで働く人間が言っていた。

この航空会社では『』の事を『貨物』だと考えているはずだ

乗客と乗務員の安全』と『お客からの信頼』を犠牲にして価格に反映させているのだろう、 

 

しかし、人の考え方についてはとやかく言うつもりはない

だから、この会社のポリシーについてはどうでもいい!

私が問題だと思う事は、その裏の部分を隠していることだ!

低価格にはそれなりの根拠があるはず。なぜ安くできるのか!

表の部分のみアピールして裏の顔を隠してしまうのはいかがなものか?

 

何度も言うが、価格にはそれなりの根拠があるはず。

どうして安いのか?どうして高いのか

安いのにも理由があるし、高いのにも理由がある

 

全ての内容を把握したうえで消費者はどちらにするか判断しなければならない。

消費者が判断する上で不利になる事を隠しては公平ではない!

ましてや不正があっては絶対にいけない!

それはお客さんへの裏切り行為だ!

 

 

そんな話をしていたら食品偽装事件で話題になった『ミートホープ』の事を思い出す。

私、個人的にはあの社長のアイディア自体は素晴らしいと思った。

工夫次第で低価格が出来るならそれこそ企業努力だと当時は思ったもんです。

牛肉を少し使用しただけで『ビーフ100%』と謳える商品を開発した技術!

そのうえ、専門家も見破れないほどの味で、DNA鑑定でなければわからないほど商品。

それほどの裏技は『伊東家の食卓』でも絶対に紹介されていただろう。

 

なぜそこまでの技術を持ちながら偽物本物と嘘をついて販売してしまったのか・・・

偽物ですが、本物に近い味です』と言って販売すればよかったのではないか?

あとは買う人が商品を選べばいい

 

しかしながら正確な情報を隠して、消費者をだまし偽装食品を販売する事は

消費者に対する裏切り行為だ!

この会社も、『食の安全』と『お客からの信頼』を犠牲にして価格に反映させたのだろう。

 

(それ以前に、衛生面で不正をすることは食品を扱う人間として失格である)

(自分の家族にも食べさせる事が出来たのだろうか?)

 

 

家具屋 なので 家具 の話にします。

 

特注家具はどうしても金額が見えづらい商品だ。

相場というのはなんとなくあるが、実際は不透明な部分が多い

同じ家具を見積しても各会社によって価格は全く違ってくる・・・

それは工場の環境にもよるし、会社の考え方によっても変わってくる。

金額だけで判断されやすい今の御時世・・・

どうしてこの金額になったのかという説明をする機会さえ最近はすっかりなくなってきている。

金額を説明する機会はとても大切だと思ってはいるのですが・・・

 

特注家具に限らずだが、その金額を説明する機会こそが

お客さんにとって公平に判断する材料になるのではないか?

その上で断られたらしょうがない、自分たちに力が無かったのだ・・・

 

そんな金額だけで判断されやすい御時世の中で、

見積金額抜きで家具の打合せをするという事もある。

それはリピーターのお客様の場合が多い。

『どんな家具が欲しいのか』・『どんな事に不便しているのか』という話から打合せする。

なんで見積も取らないでいきなり数ある家具屋の中から我々を指名してもらえたのか・・・

それは、お互いの信頼関係が築けているからなのかなぁ~と思う。

この人に任せれば大丈夫』と思ってもらえているからだと自分で勝手に思い込んでいる。

そう思い込んでいるからこそ私たちは、その信頼を裏切ることはしない!

だから一回一回の仕事に対して真剣になる。

 

価格』に対抗する唯一の武器は『信頼』なのかもしれない!

 

自分が大きい買い物をするときは気になるけどなぁ・・・どうしてその金額になったのか?

やはり納得して買い物がしたいと思う。

安すぎても『手抜きしてんじゃないか』と不安に思うし、

高すぎても『ぼったくられんじゃないか』と不安になる。

 

しかし、不安に思ってしまうのは自分が相手を信頼していないから・・・

自分が信頼して欲しいなら、まずは自分から相手を信頼しなければと

ブログを書きながら反省してしまいました・・・

 

  

毎回気が付いたらいつも長文になってしまっている・・・

誰も読んでなかったらどうしようと不安になって来るこのブログ。

品質VS価格

今日は日曜日で考える時間があったのでかなり長文になっています。

 

昨今の低価格競争の記事を読んでいたら面白い結果があった。

『あなたは外食産業の低価格競争を支持しますか?しませんか?』

支持する :24%

支持しない :43%

どちらでもない:32%

 えっ!?支持しないの方が多いの?

これでは牛丼低価格競争に大敗した吉野家が浮かばれない!!

 

どうしてなの?とよくよく内容を読んでみると、

『食の安全』・『衛生面』・『従業員の労働条件悪化』の三つが最も多い意見で、

中には『デフレ経済を助長する』などと高尚なご意見もあるようです。

低価格にした代償としてそれらが無視されるのは困るというのはごもっともな意見だ。

しかし安全や品質を意識している人が多くても、低価格には負けてしまうのだ

 

 

家具屋 なので 家具 の話にします・・・

 

先日ある家具展示会での出来事です。

ある展示ブースでテーブルが一台100万円という値段が付いていました。

別なブースでは似たようなデザインテーブル30万という値段が付いていました。

使用している材料は全く違うがデザインはそっくりというよりもほぼ同じ!!

はたしてお客さんはどちらを選ぶのだろうか?

牛丼理論』で考えると類似品であるならば低価格の商品が選ばれる。

要は100万のテーブル=吉野家30万のテーブル=すき屋なのだ!

 

しかし価格には根拠がある、なぜその金額なのか!

どの企業も十分計算して出しているはずだから根拠があるはず!

なぜ似たようなテーブルなのに価格差が70万も出てくるのか・・・?

 

私は聞いてみた!

なぜこのテーブルはこんなに安くできるのですか?

そして帰ってきた答えがこれだ!!

その金額が市場価格だからです

あぁ~市場価格ですか・・・

まさかの回答に正直ひっくりかえりそうになりました。

製品の価格の根拠が市場価格だと言われたのだ!

(本当はそれだけでは無いはずだとは思うが・・・)

 

企業努力という名目で低価格にするというのはその企業の特徴でもある・・・

私たちも予算重視と言われれば品質を落とさないように気を使いながら提案もする。

しかし!単純に予算に金額を合わせるということは、

原材料・会社経費・人件費等のコストカットしかない!

高い材料→安い材料

人件費が高い地域(職人)→安い地域(職人)

へと変えなければならない。

その判断基準は『安いから』という一点にだけになる。

価格』のみが判断基準になっている・・・

 

このような状況の中で我々のような企業間の競争とは

企業努力による『製品の価格競争』というよりは

予算に対応できるかどうかの『会社の耐久レース』になっている。

みんなどこまで頑張れるか・・・会社が存続するギリギリのラインを狙っている!

失敗した会社は市場から退場させられる厳しい競争です!!

 

 

私は別に価格にこだわる事が良くないと言いたいわけではない!

価格』は確かに重要な要素だと思う。しかし価格だけが重要視される事にイラッと来ている!

品質』も『価格』と同じぐらい注目されるようにならないものかといつも考える・・・

 

ただ品質のアピールは本当に難しい・・・

 

家具 の話から脱線します。

これは以前TVを買いに行った時の事です・・・

店に入りいろんな種類がありすぎてどれにしようか迷ってしまい困り果てた・・・

私は『家電マスター』みたいな店員にこう尋ねる。

『このTVは何が違うの?』すると家電マスターはここぞとばかりに説明してくる・・・

しかしだ!すごいマニアックな説明してきても私はポカンとするばかり・・・

『ヘイ!お兄さん!!そんなに難しい事言ってもわからんよ!僕には!』

 

お客さんと提供する側の価値観が一致しないと品質のアピールは難しい!

その点、価格は共通の価値観だからわかりやすいのかもしれない。

 

TVや雑誌などでアピールされるのはいつも『価格』だけ!

確かにインパクトはあるけど!!

最近TVCMでよく見かけるデスクセット¥39,900で販売されている・・・

正直腰が抜ける価格です。

家具の内容よりも価格の方が頭に残ってしまうくらいの衝撃価格!!

たしかに、お値段以上かもしれない。

 

『価格』 VS 『品質』

考えれば考えるほど深みにはまっていく・・・

 

二月の『降雪日数』VS『更新日数』

朝起きて外をみてビックリする。雪が降っているではありませんか!

どうやら、2月の雪はこれで9日間だそうで2日に1回のペースで雪が降っているんだそうで・・・

 

子供のころは雪が降る度にキャッキャ騒いでいた記憶があります。

しかし、大人になり雪が降る度に『車走れるか?』や『電車止まってないか?』など

心配事が多くなってくる。

 

実際に、前回雪が降った時レインボーブリッジが封鎖されていて通行できなくなっていた!

『踊る大捜査線2』という映画で散々レインボーブリッジを封鎖しようと織田裕二が頑張っていたが

結局、『レインボーブリッジ封鎖できません!!』と織田裕二が叫ぶ名シーンが印象深い。

 

しかし、雪が降れば一発で封鎖完了です。

『レインボーブリッジ通行止めです』と車内に響くラジオの声・・・

東京の交通機関の貧弱な事・・・

 

 

家具屋 なので 家具 の話をします。

このような雪が降るぐらい寒い時期は家具製作にもいろいろ問題が発生するのです。

 

まずフラッシュパネルを製作する時に白ボンドがなかなか乾かないんです。

夏場にはちょっと容器の蓋が開いているだけでカチカチになってしまう白ボンドですが

こんな寒い時期は乾きづらく、いつもよりプレスする時間がかかってしまいます。

 

そしてもう一つの問題が塗装です。

これも夏場は乾きが早いのですが、この時期梅雨の時期になるとなかなか乾きづらい!

特に染色系の塗装よりツブシの塗装はまぁ~時間がかかります

なので少しでも早く乾かす為に塗装場ではストーブ等で部屋を暖めているのです。

それでもやはり通常より時間がかかってしまう・・・

 

店舗什器 や オフィス家具 はとにかく納品までの時間が少ない

しかもそれらの家具は構造や形状が複雑でただでさえ製作日数がかかってしまう・・・

そのうえで製作工程がいつもより時間がとられてしまう為、

出荷間近になると自然と工場はドタバタとしてしまうのです。

今日もレストラン什器が出荷の予定・・・工場は相変わらずドタバタ状態です。

住宅関連のお仕事はすっかり手薄になってしまったのに、店舗什器やオフィス什器は

相変わらず忙しいようだ!有難い事です。

 

 

話が変わるが・・・

二月の雪が二日に一回のペースで降っている』のにどうしたものか?

大正14年創業の家具職人ブログ』の更新日数より2月の降雪日数の方が多いというのは

一体どういうことだ・・・?

魔物が棲む場所・・・

現場には魔物が棲んでいると勝手に思い込んでいる私・・・

今までも何回もその魔物にキバを剥かれていました。

 

数え上げればきりがないほどに・・・

何度も現場で打合せしても、実際に取付の段階になると全く変わっていることも・・・

本当に現場納まりには気を使います。

 

家具屋として一番情けない失敗があります。

日頃嫌な事は封印する癖があるのですが、記憶にかすかに残っています。

それは、製作したものが現場に入らなかった時・・・そんな時はめまいがしてきます。

当然打合せしてきた私の責任になるのですが・・・立ち直るまでに時間がかかりました。

なんも専務からは怒鳴られるし・・・現場は納まらないしで右往左往です。

 

そんなこんなで色々起こるのが現場・・・

現場打合せはしっかりしなければと思うばかりです。

 

しかし、現場は魔物ばかりが棲んでいる訳ではありません。

現場に納まった家具を見るのは非常に達成感に溢れる瞬間の一つでもあります。

さらに、お客様の反応が直に感じらる時はそれはまた最高の瞬間であります。

最高の瞬間ではありますが、かなり緊張の瞬間でもあります。

お客さんに確認してもらうまでのドキドキ感は何回経験しても慣れません・・・

 

そのような貴重な瞬間を体験できないのはもったいないということで

弊社では製作に携わった職人を現場に取付させるようにしています。

あまりに取付する数が多い場合は取付大工を頼む事もありますが

基本的にはすべて自社の職人が取付けるというのが決まりです。

 

これは『なんも専務』のこだわりみたいなところもありまして・・・

実際に製作した職人が現場で取付けると、現場でどのようなところで苦労するかがわかり

家具製作にも役に立つのだと『なんも専務』は申しております。

相手の気持ちになって考える』・・・なんとも見上げた心構えです。

 

今日もこれから現場です。

今日の現場には魔物が棲んでいませんようにと祈るばかりでございます。

東京都家具工業組合・・・職人ブログリンク集

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クリックしてみて!

このたび東京家具工業組合のHPに職人ブログリンク集が開設された。

職人ブログのリンク集だけど私はとくに職人ではありませんが・・・。

そしてそのバナー写真に、なっなんと!!『なんも専務』の作業写真が採用されています。

セピア色に染まった写真がまたなんとも言えず雰囲気を出している。

 

突然ですが、なぜこのブログを始めようかと思ったのかというと、

『特注家具の事』・『どんな人間が働いているのか』・『どんな環境で家具を製作しているのか』

などなど特注家具屋の存在を世間に広くアピールしたいと思ったからであります!

そのために様々な情報をバシバシ発信しようと思い、このブログを始めたのであります。

 

 ブログを毎日更新するようになり常日頃から

『どんな記事を書こうか』・『どんな事を知ってもらいたいか』・『自分たちがどんな事を考えているか』

というような事を意識し始めるようになりました。

そうすると、なんでもないような事にも気づくようになり、

ブログなどにとても載せるような内容でない物もありますが

そのまま気づかなければ普段なら気づかないような出来事が目につくようになりました。

 

サラリーマン時代によく上司から言われた事を思い出す・・・『気づくことの大切さ

 

意外とそういう所に『こだわり』だったり『家具屋の矜持』みたいなものが

眠っているのではないか?!と思いながら毎日を過ごしています。 (仕事しながら)

せっかく、このように広くいろんな方の目に止まるような機会を与えていただいたので

物語のある家具つくりの為に、その背景を少しでも世間にアピールすることができればなぁと思っています。

 

戸Bさんありがとうございます。

これからはなるべく家具の事を書くようにします。

なるべく・・・