本日のお話は、ホームページが御縁でお取引いただくことになりました
お客様の家具取付風景の紹介です。
いくつか製作したオーダー家具があるのですが
今日は、既存家具の耐震対策工事です。
前回も触れましたが、この家具は既製品のなので壁に固定するのではなく置き式の家具
になってしまっています。
お客様が耐震対策として採った方法が突っ張り棒!
当初はこの突っ張り棒を隠すための幕板取付工事だったのですが・・・
突っ張り棒で支えている置き式家具
この突っ張り棒も一応効果があるとは思います。
家具を天井で支えて倒壊を防ぐというものです・・・
しかし、天井の方を見てみると・・・下地が無い状態!ボード一枚で支えている状態でした。
これでは、大きな地震が来たときに天井が崩れてしまい家具は倒れる可能性があります。
というような流れを踏まえて、本日の作業内容は
突っ張り棒を取外し既存の家具を壁に固定する!という作業です。
まずは、壁の下地を確認します!
壁の中のどこに芯が入っているかを確認します。
芯の位置を確認し印を付けます
壁面には建築巾木がある為、その厚み分を壁から離さなくてはなりません。
今回は、裏にパッキン材を止めて下地材として利用することにしました。
建築壁に家具を固定する為の桟を固定します
そして、次に設置場所を居間の位置より右に移動してほしいとのご希望で
右にずらす事に・・・
そこに現れたのがコイツです!
コンセント!
コンセントを家具の中に入れてしまうという事で今回は家具の背面に
コンセント用の開口をあける事にしました。
位置を確認して背板をカット!
配線ルートを確保したら、いよいよ壁に固定します!
今回は壁から家具の間が建築巾木の厚み分隙間があくので
正確には、壁に固定した木下地に家具を固定するというやり方です。
家具の内部から、壁に固定した木下地に向かってビスで固定します!
木下地が壁にしっかり固定されているので、これで外れる事は無いはずです!
家具の内部から木下地に向かって固定!
作業内容は基本的にはこれだけ!
壁の木下地にしっかり固定すれば、突っ張り棒よりもしっかり固定できます!
しかも、見た目がスッキリ見えるはずです!
念のため引張って確認します(震度3ぐらいの気持ちで)
さらに念のため引張ります(震度6ぐらいの気持ちで)
このあと私も引張って確認しましたが・・・ビクともしない!
これでこそ家具の取付でしょ~!って感じです。
今回は、森下で製作した家具では無かったのでどのように製作されているかわからず
取付しながら微妙にやり方を変えていきながら取付しました。
他の家具屋が製作した物をいじるのは意外に時間がかかりますね・・・
そして、固定しただけは終わりません・・・
最後の仕上です!
建築巾木の厚みの寸法分だけ、家具と壁の間には隙間が出てきます。
その隙間処理も取付作業の中に含まれます!
耐震対策という目的を果たせば終わりではありません。
どうです?見えますか?
壁の色と隙間埋め部材の色が似ているでしょ?
隙間を見ながら、家具と壁の隙間に合わせて加工していきます。
クロスと隙間埋め部材(フィラー材)の色がそっくりでしょ?
隙間なんて最初から無かったかのように・・・丁寧に仕上げます。
そしていよいよ作業完了!
と言いたいところですが・・・今回は最後の仕事が!
家具を固定する為にTVやブルーレイの配線を抜いてしまったので復旧作業です!
しかし・・・これがなんとも言えず時間がかかる!
配線の数が多くて・・・やっとの思いで配線復旧!
ところが・・・
んッ!配線戻したのに・・・TVが付かない!
これは・・・アクシデントです!
動揺する家具屋2人組・・・TVが写らない・・・
家電製品には全く手も足も出ない家具屋2人組・・・緊急事態です!
挙動不審な行動をする家具屋2人組を見かねた奥さまは
「旦那にやってもらいますから大丈夫です」と・・・
イヤイヤ!そのようなお言葉に甘えてはいけない!と奮闘する怪しげな2人組・・・
・・・
・・・
・・・万策尽きました!
「すいません・・・先程のお言葉に甘えさせて頂いてよろしいでしょうか・・・」
というオーラが体中から出ていたと思われます。
やさしい奥さまが「そのままで大丈夫ですよ」と言ってくれたので甘えてしまいました・・・
いろいろありましたが・・・どうです?
完成後の姿
最初の突っ張り棒の時から比べるとかなりスッキリして見えるでしょ?
しかも、確実に突っ張り棒より耐震性はあるはずです!
震度6ぐらいの気持ちで引張ってもビクともしません!
配線の復旧というトラブルはありましたが・・・無事に作業終了!
しかし・・・これではいよいよ家電製品は苦手ですなんて言っている場合じゃないな・・・
秋葉原に修行に行こうか・・・
一日ワンクリック!!!お願いします。
ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!