特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

地震対策してますか?

オーダー家具の打合せ! 神奈川県横浜市(2011.4)

今回は昨日に引き続きオーダー家具の打合せ内容の紹介です。

 

第一回目はリビング編!

今回最初のお問合せを頂いたのがリビングに置かれていた壁面収納棚でした。

3.11の大地震により、まさかの家具倒壊!!

その家具自体も私から見れば、既製品ではあるもののしっかりした作りに見えたのですが

一番肝心な安全面での施工が中途半端だった!

あまり他の家具屋の事を言うのは好きでは無いですが・・・

大きな家具を小さな突っ張り棒で補強しているつもりの置き家具

そんなもんでは固定したとは言えませんな~怪我しなくて良かったです。

 

 

今回は、しっかりとした地震対策を取る事が第一のご要望です。

また、天井にはマンション特有の梁が出ております

 

マンションは必ずと言っていいほどこんな梁をしております

 

この壁に合わせて壁面収納棚(AV収納棚)を製作致します。

部屋全体はダークブラウン系の家具が多いという事で、

色彩は既存家具に合わせるようにサンプルを選びました。

 

この壁面収納棚に関してのお客様のご要望は以下の通り

①天井や梁に合わせて耐震施工である事

②飾り棚を付けてダウンライト(LED)で照らす事

③CDや楽譜等の雑誌を収納する為、荷重に耐えられるような構造にする事

④AV機器が全て収納出来るように配置する事

⑤壁面収納には掃除機やジュウタン等も収納するスペースを確保する事

 

大きく分けて以上の5点でした。

そして完成した壁面収納棚がこちらッ!

 

どうですか?かっこいいでしょ?

 

CD関係は引出内部に収納し、AV機器も中央にガラス扉(ダウンステー)で配置

スピーカーもTVの横に配置して音響もバッチリです!

書類関係はTV上の吊戸棚部分に集約できます。

また、TVのバックパネルも固定しやすいようにベタ芯で製作してあります。

次回はこの家具の取付の様子をご紹介します。

 

 

 

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オーダー家具の打合せ! 神奈川県横浜市(2011.4)

本日はホームページよりお問合せ頂きましたお客様とオーダー家具の打合せした

内容のご紹介であります。

 

お客様はセミオーダー家具を設置されていたのですが昨年の大震災家具が倒壊

その家具屋からは、大丈夫と言われた地震対策をしていたらしいのですが

現実は・・・倒れてきてしまったのであります。

なので、今回のお客様の一番のご要望は・・・地震対策であります!!

 

最初は、リビングのAV収納棚がメインでしたが地震の事を考えると

最終的には家の家具ほとんどに手を加えることに致しました。

今現在使用されている家具を全て交換するのはとても大変なので

耐震補強工事という事で既存家具の改良に着手することに致しました。

 

家具屋の仕事は家具を作る事ですが、モリカグのコンセプトに謳っている

家具作りを通してお客様の生活空間を作ります

と言っているように生活空間を作る事が我々モリカグのお仕事です。

既存家具の改良には色々なリスクがありますが

いつ倒れてくるかわからない家具に囲まれている生活からの脱却!!

ということで今回の打合せは進んでいくのであります。

 

今回新規で製作するのは

・リビング壁面収納棚(AV収納棚)

・ダイニングカウンター下収納棚

・衣類収納棚(多目的収納棚)

・カウンター式収納棚

・洗濯機上吊戸棚

以上の5点!

 

既存家具の耐震工事する家具は

・CDラック

・パソコンデスク

・無印良品本棚

・食器棚

・書類棚(楽譜棚)

以上の5点であります。

 

数は多いですが、全ての家具にお客様の想いがギッシリ詰まっております!!

明日は実際にどんな打合せをしたのか紹介していきます。

お楽しみに!!

 

 

 

 

 

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オーダー家具の取付 東京都 新宿区 その1(2010.8)

本日のお話は、ホームページが御縁でお取引いただくことになりました

お客様の家具取付風景の紹介です。

いくつか製作したオーダー家具があるのですが

今日は、既存家具の耐震対策工事です。

 

前回も触れましたが、この家具は既製品のなので壁に固定するのではなく置き式の家具

になってしまっています。

お客様が耐震対策として採った方法が突っ張り棒

当初はこの突っ張り棒を隠すための幕板取付工事だったのですが・・・

 

突っ張り棒で支えている置き式家具

 

この突っ張り棒も一応効果があるとは思います。

家具を天井で支えて倒壊を防ぐというものです・・・

しかし、天井の方を見てみると・・・下地が無い状態!ボード一枚で支えている状態でした。

これでは、大きな地震が来たときに天井が崩れてしまい家具は倒れる可能性があります。

 

というような流れを踏まえて、本日の作業内容は

突っ張り棒を取外し既存の家具を壁に固定する!という作業です。

 

まずは、壁の下地を確認します!

壁の中のどこに芯が入っているかを確認します。

 

芯の位置を確認し印を付けます

 

壁面には建築巾木がある為、その厚み分を壁から離さなくてはなりません。

今回は、裏にパッキン材を止めて下地材として利用することにしました。

 

建築壁に家具を固定する為の桟を固定します

 

そして、次に設置場所を居間の位置より右に移動してほしいとのご希望で

右にずらす事に・・・

そこに現れたのがコイツです!

 

コンセント!

コンセントを家具の中に入れてしまうという事で今回は家具の背面に

コンセント用の開口をあける事にしました。

 

位置を確認して背板をカット!

 

配線ルートを確保したら、いよいよ壁に固定します!

今回は壁から家具の間が建築巾木の厚み分隙間があくので

正確には、壁に固定した木下地に家具を固定するというやり方です。

 

家具の内部から、壁に固定した木下地に向かってビスで固定します!

木下地が壁にしっかり固定されているので、これで外れる事は無いはずです!

 

家具の内部から木下地に向かって固定!

 

作業内容は基本的にはこれだけ!

壁の木下地にしっかり固定すれば、突っ張り棒よりもしっかり固定できます!

しかも、見た目がスッキリ見えるはずです!

 

念のため引張って確認します(震度3ぐらいの気持ちで)

さらに念のため引張ります(震度6ぐらいの気持ちで)

 

このあと私も引張って確認しましたが・・・ビクともしない!

これでこそ家具の取付でしょ~!って感じです。

今回は、森下で製作した家具では無かったのでどのように製作されているかわからず

取付しながら微妙にやり方を変えていきながら取付しました。

他の家具屋が製作した物をいじるのは意外に時間がかかりますね・・・

 

そして、固定しただけは終わりません・・・

最後の仕上です!

建築巾木の厚みの寸法分だけ、家具と壁の間には隙間が出てきます。

その隙間処理も取付作業の中に含まれます!

耐震対策という目的を果たせば終わりではありません。

 

どうです?見えますか?

壁の色と隙間埋め部材の色が似ているでしょ?

 

隙間を見ながら、家具と壁の隙間に合わせて加工していきます。

クロスと隙間埋め部材(フィラー材)の色がそっくりでしょ?

隙間なんて最初から無かったかのように・・・丁寧に仕上げます。

 

そしていよいよ作業完了!

と言いたいところですが・・・今回は最後の仕事が!

家具を固定する為にTVブルーレイの配線を抜いてしまったので復旧作業です!

しかし・・・これがなんとも言えず時間がかかる!

配線の数が多くて・・・やっとの思いで配線復旧!

ところが・・・

んッ!配線戻したのに・・・TVが付かない!

これは・・・アクシデントです!

動揺する家具屋2人組・・・TVが写らない・・・

家電製品には全く手も足も出ない家具屋2人組・・・緊急事態です!

 

挙動不審な行動をする家具屋2人組を見かねた奥さまは

「旦那にやってもらいますから大丈夫です」と・・・

イヤイヤ!そのようなお言葉に甘えてはいけない!と奮闘する怪しげな2人組・・・

・・・

・・・

・・・万策尽きました!

「すいません・・・先程のお言葉に甘えさせて頂いてよろしいでしょうか・・・」

というオーラが体中から出ていたと思われます。

やさしい奥さまが「そのままで大丈夫ですよ」と言ってくれたので甘えてしまいました・・・

 

いろいろありましたが・・・どうです?

 

完成後の姿

 

最初の突っ張り棒の時から比べるとかなりスッキリして見えるでしょ?

しかも、確実に突っ張り棒より耐震性はあるはずです!

震度6ぐらいの気持ちで引張ってもビクともしません!

配線の復旧というトラブルはありましたが・・・無事に作業終了!

 

しかし・・・これではいよいよ家電製品は苦手ですなんて言っている場合じゃないな・・・

秋葉原に修行に行こうか・・・

 

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地震から身を守る為に!

今日はあの阪神淡路大震災から15年目。今日は地震家具についてのお話。

 

阪神淡路大震災での死者・行方不明者6000人超、負傷者4万3千人以上。

建物が倒壊しなくても怪我人がでた主な原因は家具の転倒だそうです。

震災後、建築物や関連する技術というのは格段に進歩していると思います。建物が地震で倒壊するということは同レベルの地震が来ても、当時よりは少ないかもしれません。

そうなると、これから一番意識しておかなければならないのは家具の転倒事故であると考えます。

家具屋らしいテーマになってきました。

 

まず、最も転倒しやすい危険な家具が『本棚』だそうです。

本棚は、奥行きが浅く、高さが高い物が多い為、不安定なので転倒しやすいそうです。しかも本が散乱すると足場が危ない!

それではどうやって危険を回避するか!!それは『家具を置かない事』!!

家具を使用しないということではなく、『置き家具を使用しない』ということです。置くから転倒するのです。言われてみれば当然の話!

だから、家具を固定すればいいのです。家具を直接建築物に固定すれば転倒する事は少なくなるでしょう。

我々が製作する家具は造り付けなので『壁に固定する』と良く表現しますが、正確には『建築の壁の中にある柱に固定する』といった方がわかりやすかもしれません。

建築の壁は柱にボードを貼っている状態なのであまり強度がありません。だから壁の中の柱を探して直接固定する事が大切です。

次に、『食器棚』についても注意が呼びかけられています。

地震が発生して、内部の食器やガラスが飛び出し割れて飛散するからです。

最近では、扉開放防止金物がいろんな種類が出ています。飛散防止にはこの金物が今のところいいかも知れません。

最近製作する家具にはこの解放防止金物の事を意識されている方が増えています。 食器棚だけではなく、扉がつく家具には共通して言えます。

 

既製品家具を使用している方は、これらの対策が万全では無い方がたくさんいると思います。

個人で対策を立てるとしたら、市販されている商品に頼らざる得ないでしょう。

しかしながら、家具転倒防止商品は世の中にたくさん出回っていますがどれも十分とは言えないと思います

なぜならば、それらの商品は弱い地震の時は十分かもしれませんが、強い地震の時は不十分だからです。

例えば、天井と家具の間に入れる『突っ張り棒』、転倒防止商品の代表格、我が家にも昔ありました。これも弱い地震の時は有効ですが、強い地震時は天井自体が崩れてしまい突っ張りが効かず転倒する事は十分考えられます。

建築物の天井や壁は柱にボードをつけてその上からクロスを貼っているだけなので、それ自体はそんなに強くは無いのです。

また、『L字金物』、確かに家具と壁を固定する方法としては有効な商品です。我々も使用する事があります。ただ、問題なのがどこにつけるのかという事。つける場所を間違えればその金物の効果は無くなってしまいます。

家具を取付けるということは非常に重要な仕事です、我々も取付ける時は『壁のどこに下地・柱が入っているか』という事には非常に意識しています。もし家具を取付ける場所に下地や柱が入っていなかったら通常、弊社では取付を中止します。人の命がかかってると思ったら当然かもしれませんが・・・(ボードアンカー等を使用する事もありますが、やはり家具の固定はアンカーだけでは不十分と思います)

万が一の時の安全を考える事も我々家具屋にとっては大切な事だと思います。

体はお金では買えないですからね!それならば、お金で買える安全があるとすれば事前に準備しておきたいですね。

造作家具・特注家具の注文は森下まで!