特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

オーダー家具の話

オーダー家具の取付 東京都 新宿区 その1(2010.8)

本日のお話は、ホームページが御縁でお取引いただくことになりました

お客様の家具取付風景の紹介です。

いくつか製作したオーダー家具があるのですが

今日は、既存家具の耐震対策工事です。

 

前回も触れましたが、この家具は既製品のなので壁に固定するのではなく置き式の家具

になってしまっています。

お客様が耐震対策として採った方法が突っ張り棒

当初はこの突っ張り棒を隠すための幕板取付工事だったのですが・・・

 

突っ張り棒で支えている置き式家具

 

この突っ張り棒も一応効果があるとは思います。

家具を天井で支えて倒壊を防ぐというものです・・・

しかし、天井の方を見てみると・・・下地が無い状態!ボード一枚で支えている状態でした。

これでは、大きな地震が来たときに天井が崩れてしまい家具は倒れる可能性があります。

 

というような流れを踏まえて、本日の作業内容は

突っ張り棒を取外し既存の家具を壁に固定する!という作業です。

 

まずは、壁の下地を確認します!

壁の中のどこに芯が入っているかを確認します。

 

芯の位置を確認し印を付けます

 

壁面には建築巾木がある為、その厚み分を壁から離さなくてはなりません。

今回は、裏にパッキン材を止めて下地材として利用することにしました。

 

建築壁に家具を固定する為の桟を固定します

 

そして、次に設置場所を居間の位置より右に移動してほしいとのご希望で

右にずらす事に・・・

そこに現れたのがコイツです!

 

コンセント!

コンセントを家具の中に入れてしまうという事で今回は家具の背面に

コンセント用の開口をあける事にしました。

 

位置を確認して背板をカット!

 

配線ルートを確保したら、いよいよ壁に固定します!

今回は壁から家具の間が建築巾木の厚み分隙間があくので

正確には、壁に固定した木下地に家具を固定するというやり方です。

 

家具の内部から、壁に固定した木下地に向かってビスで固定します!

木下地が壁にしっかり固定されているので、これで外れる事は無いはずです!

 

家具の内部から木下地に向かって固定!

 

作業内容は基本的にはこれだけ!

壁の木下地にしっかり固定すれば、突っ張り棒よりもしっかり固定できます!

しかも、見た目がスッキリ見えるはずです!

 

念のため引張って確認します(震度3ぐらいの気持ちで)

さらに念のため引張ります(震度6ぐらいの気持ちで)

 

このあと私も引張って確認しましたが・・・ビクともしない!

これでこそ家具の取付でしょ~!って感じです。

今回は、森下で製作した家具では無かったのでどのように製作されているかわからず

取付しながら微妙にやり方を変えていきながら取付しました。

他の家具屋が製作した物をいじるのは意外に時間がかかりますね・・・

 

そして、固定しただけは終わりません・・・

最後の仕上です!

建築巾木の厚みの寸法分だけ、家具と壁の間には隙間が出てきます。

その隙間処理も取付作業の中に含まれます!

耐震対策という目的を果たせば終わりではありません。

 

どうです?見えますか?

壁の色と隙間埋め部材の色が似ているでしょ?

 

隙間を見ながら、家具と壁の隙間に合わせて加工していきます。

クロスと隙間埋め部材(フィラー材)の色がそっくりでしょ?

隙間なんて最初から無かったかのように・・・丁寧に仕上げます。

 

そしていよいよ作業完了!

と言いたいところですが・・・今回は最後の仕事が!

家具を固定する為にTVブルーレイの配線を抜いてしまったので復旧作業です!

しかし・・・これがなんとも言えず時間がかかる!

配線の数が多くて・・・やっとの思いで配線復旧!

ところが・・・

んッ!配線戻したのに・・・TVが付かない!

これは・・・アクシデントです!

動揺する家具屋2人組・・・TVが写らない・・・

家電製品には全く手も足も出ない家具屋2人組・・・緊急事態です!

 

挙動不審な行動をする家具屋2人組を見かねた奥さまは

「旦那にやってもらいますから大丈夫です」と・・・

イヤイヤ!そのようなお言葉に甘えてはいけない!と奮闘する怪しげな2人組・・・

・・・

・・・

・・・万策尽きました!

「すいません・・・先程のお言葉に甘えさせて頂いてよろしいでしょうか・・・」

というオーラが体中から出ていたと思われます。

やさしい奥さまが「そのままで大丈夫ですよ」と言ってくれたので甘えてしまいました・・・

 

いろいろありましたが・・・どうです?

 

完成後の姿

 

最初の突っ張り棒の時から比べるとかなりスッキリして見えるでしょ?

しかも、確実に突っ張り棒より耐震性はあるはずです!

震度6ぐらいの気持ちで引張ってもビクともしません!

配線の復旧というトラブルはありましたが・・・無事に作業終了!

 

しかし・・・これではいよいよ家電製品は苦手ですなんて言っている場合じゃないな・・・

秋葉原に修行に行こうか・・・

 

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「キッズデザイン」・・・5㍉削る子供に安心なデザイン

本日は「キッズデザイン」のお話!   

以前、妻が新聞で見つけた面白い記事を見せてくれた。   

ちょうど先日も子供向け家具を設計している方から御問合せ頂きましたが  

なんともタイムリーなネタです!  

    

子供に安全な設計を支援、角5㍉削れば危険大幅減」   

    

なんとも驚くような記事であります!   

家具屋の私としては見逃してはならない記事であります!   

私の妻も家具屋の嫁として自覚が出てきたのでしょうか?   

    

これは経済産業省科学的なデータを共有することで   

子供に安全な製品づくりを産業界に広げる取り組みを開始したという話しです。   

    

その新聞の記事によれば・・・   

子供の死因の第一位は「不慮の事故」なのだそうです。   

年間約1200人の子供が不慮の事故で亡くなっているそうです・・・これは驚き!   

    

経済産業省独立行政法人や大学の先端技術を駆使し   

医療機関等から事故情報を収集し   

原因を追究し、改善策を講じてその情報を共有する   

実践的な行動を進めていたのだそうです。   

    

そして、共有すべき情報とは・・・   

家具や柱の角1~5㍉程度面取り作業をするだけで   

子供の頭皮裂傷のリスクがなんと!60%まで低下するそうなのです!   

    

たった小口の角を5㍉削るだけで・・・  

年間約1200人死んでしまった子供の命480人も救われるのだ!   

年間約480人の命が救われる!これは何たること!!   

    

保育園家具学校什器をこれまで数多く製作してきた私たちにとっては   

これは聞き捨てならない情報であります!   

そして、個人のお客さんの住宅家具を製作する時でも子供がまだ小さい家庭が多い!   

そのような場合は、家具を製作する時に気を使って角を丸めたりしていました。   

保育園家具などでは設計士やデザイナーからは角を丸める指示が多いです。   

今までは「角が当たったら痛いでしょ!」的な感覚と言いますか・・・   

それこそ、永年の感みたいな感じでやっていました。   

それが、科学的に証明されたのです!!   

    

    

それでは、具体的にどのように角を5㍉削るのか?   

やり方は沢山ありますが、モリカグがこれまで実際にやってきた方法とは・・・   

    

    

①家具の扉を全てメラミンポストフォームという材料で製作する   

    

ポストフォームとは、メラミンで製作したパネルなのだが角が丸められる特殊な材料です   

様々な場所で活用されています。名前を聞いてもわからないかもしれませんが   

    

   化粧板を曲面加工したもの。曲面加工により角で怪我することがなく安全性が高い。   

    また厚みを感じにくく見た目も柔らかい。   

   学習机や扉、出窓、洗面化粧台、カウンターなどによく用いられる。   

    

と説明しているHPもあります。   

    

森下のホームページ製作事例でも掲載していますが   

    

   

こちらの家具はポストフォームで製作しています   

    

わかりづらいですね・・・   

扉が全てポストフォームで製作してあるんです。   

    

    

    

②家具の小口面を無垢材で仕上て、角を削る!   

    

これは比較的多くの家具で採用されている方法です。   

ポリ板やメラミン材を丸めたり、角を落とすことは基本的に不可能です。   

ポストフォームはメラミンですが・・・)   

だから、小口の部分を無垢材で仕上るのです。   

無垢材なら自由に削れるので様々な大きさや角度で削れます。   

    

   

こんな風に削ります   

詳細はコチラ!   

    

無垢材だとここまで削れます!   

そして塗装して仕上作業に入ります。   

    

    

    

以上の二つの方法です。   

しかし!ここで現実が待ち構えています!   

ポストフォームにしても無垢材仕上にしても   

製作工程が増加します、確実に短納期の物件では難しいです。   

そして工程が増えるということは、その分価格に反映されてしまいます。   

はっきり言ってしまうと、価格は高くなります。   

    

納期予算が無ければ、無垢材仕上ポストフォームで仕上げたいと   

思っていても出来る部分と出来ない部分があります・・・   

私が社会奉仕の心採算を考えずに家具を製作すれば話は別ですが・・・   

何分まだ未熟者ですから・・・そこまでの勇気がございません。   

しかし、これはこれで「仕方が無い!」と割り切っています!   

納期はある程度我慢するとして、予算が無いのでは話にならない!   

家具屋にも生活がありますから!   

    

とは言っても、考えてみるわけです・・・   

いくら「予算がないから角は削れません」といっても   

たった5㍉角を削るだけで年間約480人の子供が助かるのかと   

思うと少々複雑な気分になります。   

代替案として思いつくのは・・・   

5ミリまで削れないけど「パネフリ」という樹脂エッジを使用すれば   

ポストフォーム無垢材仕上に比べれば少し安くできます。   

    

    

経済産業省が知識として広めることは素晴らしいとして   

文部科学省厚生労働省は実際に知識を実行に移せるだけの予算を組まないと・・・   

経済産業省の活動とはいったいどうなってしまうのか?   

と言うよりは・・・家具屋に仕事が回ってくるまでに一体何社ぐらいの業者が入っているんだろう?   

そんな事では、国が予算を組んでも実際に製作するところにお金が回らなければ   

意味が無いですね~   

末端業者はツライですね~   

    

仮に適正な予算が組まれたとしても、家具屋に辿り着くまでの 

中間業者が先に予算を確保してしまい   

「残りの予算で家具を作りなさい!」というのが現実でしょうか・・・   

末端業者はツライですね~   

    

国の話だけでは無いです。   

家を中心とした生活空間の中に危険がいっぱいの状況で   

その一端が家具にあると考えるとちょっと複雑な気持ちになります。   

予算も大切ですが安全は第一です。   

子供がいる家庭でオーダー家具を製作する場合は   

今まで以上に注意が必要だなと改めて思う新聞記事でした。   

    

たった5㍉・・・されど5㍉!   

    

「お金は後からついてくる」といろんな方がおっしゃっていますが   

以前から申し上げているように、私の後ろにはまだまだお見えになっていないようです・・・   

社会奉仕の心を養っていくにもお金は必要ですね。   

志や信念だけでは生活はできない・・・と思います。   

しかし・・・  

お金が優先される世の中ではありますが、想い信念が無ければ仕事は出来ない!  

と思う訳です。  

お金とは想いや信念を達成する手段の一つなんだ! 

と思ってはいるんですが・・・   

    

何を最優先に考えるべきか?   

それはその家具を使用する人・製作する人等の家具に関わる人次第ですね。   

昔のドラマで「そこに!愛はあるのかい?」と江口洋介も言っていました。   

私も江口洋介のように言えるくらい大物になりたいと思ってはおりますので・・・   

日々修行の毎日であります。   

現実の世界はなかなか厳しいものではありますが・・・   

自分の想い信念貫けるような人になりたいと思います。   

    

思うだけではダメですね~  

それでは、自分の信念にもとづいて5ミリ削りましょうか・・・?  

やってやれない事はないでしょうか?  

採算を考えないのは企業として如何なものか・・・?  

しかし・・・全ては命あってのことですから  

なんとも悩ましい問題です!   

    

    

    

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進め!電波少年!「用の美」

その昔、「進め!電波少年」と言う番組があった

数々の伝説を残した番組であります。

 

その中で、松村邦洋がアポ無しで高名な陶芸家の展示会に現れた!

松村の手にはご飯入りの炊飯ジャーシャモジというスタイルで

高価な器でご飯が食べたい!」といっていた事がありました。

その番組はアポ無しで毎回ロケをする為、失敗する事が多々ありましたが

その時の陶芸家はすごい!

あれよあれよと言う間に松村は周囲の心配そうな視線を浴びながら

相当高価な器でご飯を食べているではないか・・・

その時、その陶芸家は

陶器は飾って楽しむものではない、用の美である

みたいな事を言っていました。(もう昔の事なのではっきり覚えていないが)

 

用の美」なんともわかりやすいようで難しい言葉である

」と言うのは、おそらく実際に使ってみるという意味か?

」というのは、見た目に美しい・・・まぁ~そのまんまの意味でしょうか?

あまり深い意味はわかりませんが、

私が勝手に解釈するとこうなります・・・

「器とは本来、中に何か物を入れて使用する物なんだから飾って楽しむ物では無いよ」

「実際に使用して本来の役割を果たす上での美しさを追求する」

という感じでしょうか?

 

家具屋なので家具の話をします

 

家具は正に使用目的がはっきりしている場合が多い

しかも人の生活に密接に関わり合っているものです

よく耳にするのは「機能美」というフレーズである。

用の美とは機能美とはまた違うのでしょう・・・たぶん

機能美とは使いやすさ・便利さと言うようにシステムのお話しであって

用の美とは、家具としての本来の目的がありながら

その造形や木目が美しいという事なんだろうか・・・

 

我々家具屋は陶芸家のような芸術家ではないので

基本的に飾って楽しむというような飾り物を製作しているのではない。

(飾り棚は作るけどね)

実際に使用して便利だと思う品物を製作するのだからどちらかと言うと

機能美」を追求しなければいけないのかなぁと思ってみる・・・

 

機能美」を追求したうえで「用の美」いわゆる「使用しているときに美しく見えるように」を

意識しながら家具を製作すればもっと良くなるのでしょうか・・・?

イヤハヤ・・・私には難しすぎるテーマです。

 

以前、インテリア国際見本市に行った時に様々な展示品を見て周りましたが

家具や椅子、ハサミや包丁などの日常に使用する品物は

どこもデザインに変わりは無いように見えて仕方が無い。

一般的な道具で普段何気なく使用している製品は

今の形になるまでに相当洗練されたデザインになっているんだろう・・・

そんなデザインが溢れている世の中にあって、新たなデザインを生み出そうとしている

デザイナーの皆さんがつくづく気の毒に思ってしまう。

 

迷子になったデザイナーさんは、独創的なフォルムに走ってしまうのでしょうか?

「用の美」・「機能美」・・・どちらも大切。

なんとも難しい・・・

 

 

 

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月の恋人・・・最終回反省会

毎週月曜日の恒例企画としてやってまいりました

月9ドラマ「月の恋人」を家具屋目線でバシッと切ってしまう反省会!

第八回目の今回はいよいよ・・・最終回です!

 

なかなか工場の中心で愛を叫ばなかったキムタク社長でしたが・・・

ついに・・・!

ついに・・・!

工場の中心で愛を叫んで頂きました!万歳!

(なんか工場というよりはアトリエという感じでしたが・・・)

しかし、いいですな~!キムタク社長の髪に木クズが付いているあたり!

感慨深く拝見させて頂きました!

わたし、このようなドラマを期待していたわけですよ!

やはり、この年になると恋物語は体に堪えます・・・

よくここまで頑張ってみてきたな~と思います。

 

それでは早速本日の内容は・・・何と言っても

レゴリス」VS「キムタク社長」のプレゼン対決でしょ!

さりげなく見入ってしまいました。

こ~ゆうのを待ってたんです!家具屋さんとしては!

 

 

小さな町のホールの内装工事をかけた戦い!

 

レゴリスは・・・

企業努力と称して金に物言わせて高級素材高級仕上等々高級感を前面にアピール!

独創的なフォルムの椅子が見る人を引き付ける」という御提案でした。

しかし、独創的なフォルムと言いながらもかなり趣味の悪い椅子に見えてしまいました・・・

どちら様の作品でしょうか?

 

一方、キムタク社長は・・・

「地域の人が休憩できる空間、コミニュケーションを取れる空間の演出をアピール!

一つ一つでも立派に椅子としての存在感をだしつつも

二つ繋げても一脚、三つでも一脚というように

人と人とがつながりを見せるように椅子もつながる。」というご提案でした。

なかなか一脚でもシンプルオシャレな感じですが連結すればするほど綺麗に見える・・・

本当に素敵な椅子だなぁ~と思える椅子でした。

さすが!キムタク社長!センス抜群です!

 

結果はなぜか?レゴリスの勝利でしたが・・・残念!

プレゼンの中でキムタク社長がかなり胸に来る事をいくつも言ってくれてました!

 

まずは・・・

椅子って目を引くモノでは無くて、座るモノなんだ!」というセリフ!

これってすごく単純な事なんだけど

実際世間をみるとなかなか忘れられている事なんではないでしょうか?

椅子のデザインとはもうほとんど出尽くされていると思います。

どこのショールームに行ったって椅子の形はどれも似たり寄ったり。

と生意気にも見てしまう。

こんなこと言ったらデザイナーに怒られそうだけど・・・

実際に独創的なフォルムな椅子を見ても「へぇ~すごいね!」で終わってしまう・・・

おそらく私の個人的な意見です。

別に感動を覚えるというよりは、感心してしまう方の感情が出てくる!

そういう意味では、キムタク社長の椅子のように

「なぜ?その形にしたのか」というような物語みたいなコンセプト

見えてくる椅子の方が私は好きです。

 

別に、独創的なフォルムが悪いと言っているのではないです。

それは作者の表現であって、芸術品としてみれば良いとは思いますが

実際に使用する椅子としては私は好きでは無い!というだけ。

私たちモリカグ芸術品ではなくて、オーダー家具を製作していますから

岡本太郎のように爆発しては困るのです!

とはいっても・・・人によって好みは分かれますからね~

「人生いろいろ!会社もいろいろ!社員もいろいろ!家具もいろいろ!」

 

どうです?生意気でしょ?私。

 

 

まだまだ続きます!

一番感動したセリフは!

「本当の家具作りとは、使ってくれる人の顔を思い浮かべながら作る事なんではないか!」

というセリフ!

これはまさしくモリカグが目指している事ではないですか!

ちょっと前にもそんな内容のブログを書きましたが

まったく同じ事を言いたかったのですよ!

ドンピャシャ!で少々驚きです!

しか~し!

が言うよりもキムタク社長に言ってもらう方が

なんとも説得力があるではありませんか。

家具屋なのに・・・無念!

 

使用する人の事を考えて家具を製作する」というのは

オーダー家具だけに出来る事だと思います。

断言できると思います!

あると思います!

だから、我々モリカグのような零細企業はこのミゾウユウの大不況の中でも

お客様から支持していただけるのだと思います。

そうだと思います!

 

キムタク社長の原点はそこにあったのですね・・・

やはり時代はオーダー家具に向きつつあるのか?

と期待してしまう!

 

 

最後に・・・月の恋人反省会がきっかけで多くの方にこのブログを見て頂いたようです。

まさかこんな反省会に・・・と正直ビックリしています!

さすがドラマパワーですね。

私がブログで何回オーダー家具の事を伝えようとしても

キムタク社長のセリフ一つの方が世間には響きまわるのですね~

私にはキムタク社長のように一発の破壊力はありませんが

繰り返しこのブログを通してそんな感じの事を伝えていければいいなぁ~と思う訳です!

 

これからも是非、「工場の中心で愛を叫ぶ」ようなドラマを期待したいと思います。

 

 

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勘弁してください・・・図面屋さん

 『室内と階段の間仕切り家具としてこのようなデザインとなったようですが

 地震が来た場合、床固定しか出来ない状況なので室内側か階段側に

 必ず倒れる構造となっており人命に関わる問題となっています。』

(原文のまま)

 

これなんの文章かわかりますか?

わかるわけ無いですね?

私も理解するのにしばらく時間がかかりました・・・

というか、いまだに理解できていません!

 

実はこれ「納期まであと一週間」という切羽詰まった状況にあった

住宅家具の家具図に記載されていたコメントなのです・・・

 

たま~に仕事を頂く取引先のお客さんなのですが

もともと家具屋ではないので家具の仕事が入れば我々に声をかけてくれるのです。

通常は設計士もしくはデザイナーと直接打合せから私が参加して

「あ~でもない」「こ~でもない」と繰り返し打合せして私が家具図を作図するのです。

しかし!

「今回はもう家具図は出来ているから製作だけお願い!」

ということで渡された図面に記載されていたコメントが最初の文章・・・

 

 

・・・!?

この図面を作図した人は一体何がしたかったのか?

こんな状態の図面を渡された家具屋はどうしたらいいのか?

 

考えられる選択肢は4つ!

①:とりあえず意味不明な理由付けてこの物件はお断りしようか?

②:このまま放置しておくか・・・

③:あのコメントは見なかった事にして製作しちゃうか!

④:納期を延ばしてもらい最初から打合せをやり直すか?

 

どれも厳しい選択だ・・・

一番現実的なのは④かな?

イヤイヤ・・・①も捨てがたい

納期まで一週間・・・材料発注から考えると時間的にも厳しい!

では④の「納期を延ばしてもらい最初からやり直そう!」

これが一番現実的か・・・?

イヤ!やはり①の逃亡も手段の一つだ!

・・・①か④か・・・!?

 

   私    :「④の納期を延ばして最初からやり直す」でお願いします!

みのもんた :「・・・」

   私    :「・・・?」

みのもんた :「ファイナルアンサー?」

   私      :「・・・!?ファッ!ファイナルアンサー!!」

みのもんた :「・・・?!」

        「それではあなたはもう元に戻ることはできません・・・」

 

というような感じの葛藤が頭の中をグルグル回るわけです。

最終的に④の納期延期を我々のお客経由で工務店に申し出たのですが・・・

工務店から帰ってきた返答はこんな感じでした!

 

「なんとしても納期までに取付完了してください!

             万が一終わらない場合はペナルティです!」

 

う~ん!きょうれつ~!!

とか言っている場合ではない!!

図面が完成して無い状態で現場取付完了があと10日後・・・

もう時間的に不可能だ!

この難局!どう乗り越えるべきか・・・!

 

・・・と考えた挙句に出した答えは「無理な物は無理!」

よくよく考えたら、そんなコメントが入った家具作れるわけない!

人命に関わる問題を放置している図面を作図している人もどうかしている・・・

まさしく図面屋さんの描く図面です。

「ど~やってこの金物使うの?」とか

「ここの作りはどうするの?」とか

頭が痛くなる図面でした。

家具屋の図面だって欠点はあるかもしれんせんが・・・これほどひどいものではない!

 

今回は事情が事情なので、はっきり出来ませんと言うべき仕事・・・

しかし、そこは家具屋ですから・・・結果なんとかしましたけど。

どうやってなんとかしたか?というと、「開き直りの境地」というやつです。

最初から打合せをやり直したのです。

 

工務店には事情を説明し、工程を再度組み直してもらう事に・・・

さんざん嫌味を言われましたが「無の境地」です。

そして、納期まであと10日となった状態で設計士のところへ

お客を連れて打合せに行ってきました・・・

ま~プンプン状態の設計士・・・

それも当然です。今さら打合せをする内容の事では無いですから。

その設計士はもうとっくに製作に入っているもんだと思っていたわけです。

設計士にしてみれば、家具の件についての問い合わせがないから

何も問題が無いもんだと思っていたらしいのです・・・

しかし、フタを開けてみれば・・・このありさま。

直前に話を持ってこられた家具屋の私プンプン状態の設計士としてみれば

ここまで家具の打合せを先送りしてきたさんと同類として怒られるわけです・・・

なんとも納得のいかない状況!

しかし、そこは大人!

一緒に頭を下げるのです・・・あぁ~これが大人社会

厳しい現実・・・!

 

そして私にはもう一つ厳しい現実がまっています・・・

それは、こんな状況の家具図を工場に持って行き納期まであと一週間!

と工場にいるなんも専務はじめ工場長に伝えると・・・

それはそれはもう暴動が起きそうなぐらいの勢いです!

そんな時間で出来る訳ないだろ~!!!」

・・・そのお怒り、ごもっともです。

 

そして行き場のない私のこの感情はというと・・・

私のお客とこの図面を書いた図面屋へと向かうことになるのです!!!

図面屋さんにも困ったものです!

二カ月かけてこの図面・・・実際に家具を造る人ではないので

言われた通り図面を書いたらハイ終わり!無責任極まりない!

しかし、家具屋はいくら図面通りに製作したところで、

万が一人命にかかわる問題が発生した場合に

責任は製作した家具屋に来るわけです・・・

お客さんには「次回からは図面はウチで書くから変な図面屋に頼まないで!」

と言う内容と「次回またその図面屋が図面描くならウチは作りません!」

厳重注意をして今回はなんとか現場に納まりました。

 

しかし、先日またそのお客から図面が送られてきた・・・前回と同じ図面屋が書いた図面!

果たして、この展開はどうするべきか?

 

厳しい現実が待ち構えている大人社会です・・・

 

 

 

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