特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

船堀のパワースポット『居酒屋おとみ』

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ここは江戸川区船堀にある隠れた名店『居酒屋おとみ』というお店です。やきとり屋さんです。

事務所から歩いてすぐの所にあるのですが、仕事が終わると弊社のなんも専務は9割ぐらいの確率で出没します。

どんなに疲れていてもここに来ると自然と癒されてしまう不思議な感じ、私にとってはいわゆるひとつの“パワースポット”的なお店です。

なぜ今回、『おとみ』を紹介するかと言いますと上の写真に出ているカウンターテーブルとメニューが貼ってある白い幕板がなんと20年ぐらえ前の森下製品だとお店のママさんに聞いたからです。

 カウンターはまだまだ現役で活躍しています。そんな昔に製作した自社製品に出会う機会なんてそうそうないし、こんな身近にあったなんて聞いた時はビックリでした。

最近は、テーブル天板と踏み台を製作しましたが、なかなかいい感じでこのお店の家具が森下製に統一されています。

ある日の会話

私が『そろそろカウンターも交換の時期ですかね~』なんて言ったら

ママさんに『丈夫にできているからまだまだ平気!』と言われました。

昔の職人もやりやがる!こんなに丈夫に作ってしまったら仕事がなくなるではないかと思った瞬間でした。

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このお店のマスターと看板娘のユイ嬢・・・親子です

この二人は本当に親子なんですが、マスターはお客さんに「娘さんに見えない、奥さんかと思いましたよ~マスター若いですね~」と言われるとニヤニヤしています。

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 マスターとユイ嬢とコッペさん、二人揃うともう止まりません

このお店は本当に人がよく集まるお店です、お客さんもかなりの個性派揃いで相当楽しく、気がつくといつも終電ギリギリになってしまう魔性の店です。

特におとみの裏メニューは大好きです!(裏メニューはまた別の機会に紹介します)

O・T・M万歳!!

ドバイの巨塔“ブルジュ・ハリファ”

TVを見ていたらドバイの巨大タワー『ブルジュ・ハリファ』の完成式典の映像を見ました。

水と光と火のショーが凄まじかった!!

式典の花火は1万発ぐらいと聞きました。しかもタワーから発射される花火が圧巻!!

花火は一発勝負だから花火職人も真剣勝負だった事でしょう。あれだけの花火を考える人も凄い!

しかも、タワーに花火を取り付けたのは実はビルの窓清掃員だったそうです、それを聞いてさらにビックリ!花火職人も高所恐怖症だったのかと思ったら、高所作業には資格が必要なようで・・・

それにしても高所作業の資格があるからってあんなスケールの花火をセッティングするのは恐るべしドバイの窓清掃員!(ちなみにあのタワーの窓清掃上から下まで掃除する期間はなんと3か月かかるそうです。年中窓ふきしている感じですか?)

これは窓清掃員というより、窓清掃職人だね!天晴れ!

日本では消防法の関係で『タワー発!花火!』はできないみたいです。そーいえば中国で敷地内で花火したらビル燃えちゃった事もありましたからね。火の用心!

東京のスカイツリーの式典はどんな感じなのかな?今から悩ましいでしょうね。

本日現場作業也

今日は朝から現場に行ってきました。

昨年に家具を取付て今月は追加工事や最終仕上という感じで現場は進んでいます。どんな家具かは後日「製作事例」に入れますので見てください。

現場の雰囲気はこんな感じです

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 今日の現場は横浜市にあります保育園です

家具のボリュームといい、変形の家具・傾斜のついた家具など難易度の高い家具が多かったなぁ・・・

家具図面の量も半端じゃなかったです。

ようやくここまで辿りつき、最終段階に入ってくるとその頃の苦労が報われたような気がします。

と言っても現場で私がやる作業と言えば、家具の仕上掃除ぐらいなもんで家具の取付や調整等は職人が行います。

そして、職人が取付けた家具をみて「あーでもない」・「こーでもない」と難癖つけるのも私の仕事。せっかく取付けた家具をまた外すなんてことを繰り返したりしていました。

工事中建物の前が仮設保育園となっていて、この家具を使用するであろう子供たちや先生をよく見かけました。実際に家具を使用する人たちを目の前にするとなお一層身の引き締まる思いであります。

しかも、夕方になり帰宅する子供に「さようなら~」と手を振られる事も多々ありました。なんかまだ小さい子ばかりなのに、その辺の大人より礼儀正しいなと思いました。

負けるな大人たち!!

新木場の港

あるお店の無垢カウンター製作の為、新木場に訪れた時の話です。

木材屋さんの中に入って材料を確認していた時、ふと前を見るとすぐそこは広い港でした。

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別に船着場でもないのになぜ?と聞いてみると

ここはその昔は木材でイカダを作り灰汁を抜く為にこの港に浮かべていたそうです。

しかもこの港が埋め尽くされる程に・・・

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そのオヤジは昔を懐かしむように話していました・・・

今では伐採された木材はほとんど機械で加工され出荷されるそうです。

技術の進歩はありがたいこと、実際に伐採されてから製材になるまでの時間は短くなったでしょう。

おかげで我々家具屋も材料発注から納品までが短い為何度も助けられてはいます。

 

ただ一度でいいから見てみたかった、この港がイカダで埋め尽くされている風景を・・・

大間産クロマグロ1628万円也

東京築地の初競りでクロマグロが1628万円の価格がついたそうで、なんでも香港のすしチェーン店と銀座の老舗寿司屋が共同購入されたそうな・・・

1628万円って今時分じゃ家一軒変えるくらいの金額だなあと考えてしましました。そんなくだらないことを考え出したら止まらなくなったので聞いてください。

 

そもそも『モノの価値基準ていうのは人それぞれ全く違うな』なんてめんどくさい事を考えていたら徐々に深みにはまっていきました

私達が取扱う商品は『特注家具』というこだわりの家具、いわゆる『量産品家具』・『大量生産品』とは一線を引いて考えていました、というよりもそこが『特注家具メーカーである私の唯一のプライド』であります。

しかし、「マグロ一匹1628万なんてあり得ない」と考えるように「家具にそこまでお金をかけるなんて信じられない」と考える人もいるだろうと、「こっちの安いもので十分だな」と考えるだろうと・・・

これは私にとってはすごい発見です、というのも今までホームセンター等に置いてある量産品家具を見て私自身はっきり言ってバカにしていました。

ホームセンターに行っては置いてある家具の悪いところばかり見て「どうしてこんな家具が売れるのか」と不思議に思ってみたり、「この程度の家具をこの値段で販売するなんてどっかで手を抜いているに違いない」と自分の特注家具にたいするプライドみたいなものを安心させるような事を考えてみたり・・・

 

それでは「特注家具屋のプライドやこだわり」とは一体何なのか?

 

なんだか相当面倒くさい話になったなと思ってお茶を飲もうと思ったその時体中に衝撃が走りました!!

今自分が飲もうとしているお茶が入っているグラスはそのホームセンターで購入した数百円という代物・・・

しかもあれだけ特注家具にこだわっていた私、散々量産家具に対して悪態をついていた私

そのくせそのグラスを購入した時の私と言えば『このグラスがこの値段なんてラッキー』と迂闊にもキャッキャしていた事を思い出してしまいました。

世の中にはグラスにこだわりとプライドを持って製作している人もいるだろうに、迂闊にも私は安い量産品のグラスを持ってキャッキャしていたのです。

そんなホームセンターでの出来事と我が家のグラスを振り返って見たところ

『作り手のプライド』なんて買う人にとってはどーでもいい話で、買う人にとって「いい買い物をした」と思えるかどうかがとても重要なことであるということに気づいてしまったのです。

ということになれば、私たちの目指さなければならないのは『わざわざ森下の家具を選んでもらった人に対して「いい買い物をした」と思ってもらう事』であると!!

それではどうすれば『いい買い物をした』と思ってもらえるのかとまた考え出していたら、突然我に帰りました

 

それでもやっぱり『特注家具』『量産家具』は絶対に違う!!

 

それは『特注家具』はその家具を使用する人を特定して製作するからである!あの人の為に製作する家具だからこそ思い入れが出る!量産品にそれがあるか!

量産型ザクは絶対にシャア専用ザクには勝てない!!

『プライド』は自分たちの為に、こだわり』はお客様の為に絶対大切なのだ!ただもっと大切なことは決して『自分たちのプライドやこだわり』をお客様に押しつけてはならないこと!

少しでもこの『プライド』と『こだわり』がお客様に伝わって、『いい買い物をした』と思ってもらえるように情報発信していかなくては!

『うちの味付けが気に入らないなら帰れ!』という頑固親父のラーメン屋より、その人に合せて味の濃さや麺の硬さを変えてくれるラーメン屋の方がいいなって思うからね。

 

結局今までとあまり変わらない結論なってしまった、マグロ一匹で始まりラーメンで締める、そんなめんどくさいことを考えていました。

 

ちなみに、去年松方弘樹が釣ったクロマグロは築地市場で450万円で競り落されたとさ・・・(やっぱマグロは高い!)