特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

『特注家具』で検索!

このホームページを開設して一ヶ月半。

開設時は、IFFTに参加する為に準備も不十分で展示会にあわせるように無理やり公開しました。

しかし、HPとはたくさんの方に見て頂かないと意味がない・・・検索してもらって我が社のHPまでたどり着くまでには長い道のりがまだある。

弊社のHPは『特注家具』で検索するとグーグルではページ目に掲載されている。

公開から時間がたっていないのにこれは上出来だ!!

オーダー家具』で検索するとまだ23ページ目・・・まぁこんなもんか

そして『AV収納棚』と検索すると、なんとページ目に載っている!!

これは奇跡だ!

しかしまだまだ努力は足りない。『特注家具』と検索すると、なんと!3社も組合でお世話になっている企業のHPが載っているからだ。

この激しいNET社会で上位に3社もいるなんて・・・さずが!!

これは負けていられないと『負けず嫌いな性格』がウズウズしています。

毎日、家でも会社でも自分たちのHPとにらめっこしていると私の愛する妻が一言

『どーせそんなにブログに書いたって誰も見てないよ!』

なんて暴言を・・・コイツ!!

今に見てろ!!

地震から身を守る為に!

今日はあの阪神淡路大震災から15年目。今日は地震家具についてのお話。

 

阪神淡路大震災での死者・行方不明者6000人超、負傷者4万3千人以上。

建物が倒壊しなくても怪我人がでた主な原因は家具の転倒だそうです。

震災後、建築物や関連する技術というのは格段に進歩していると思います。建物が地震で倒壊するということは同レベルの地震が来ても、当時よりは少ないかもしれません。

そうなると、これから一番意識しておかなければならないのは家具の転倒事故であると考えます。

家具屋らしいテーマになってきました。

 

まず、最も転倒しやすい危険な家具が『本棚』だそうです。

本棚は、奥行きが浅く、高さが高い物が多い為、不安定なので転倒しやすいそうです。しかも本が散乱すると足場が危ない!

それではどうやって危険を回避するか!!それは『家具を置かない事』!!

家具を使用しないということではなく、『置き家具を使用しない』ということです。置くから転倒するのです。言われてみれば当然の話!

だから、家具を固定すればいいのです。家具を直接建築物に固定すれば転倒する事は少なくなるでしょう。

我々が製作する家具は造り付けなので『壁に固定する』と良く表現しますが、正確には『建築の壁の中にある柱に固定する』といった方がわかりやすかもしれません。

建築の壁は柱にボードを貼っている状態なのであまり強度がありません。だから壁の中の柱を探して直接固定する事が大切です。

次に、『食器棚』についても注意が呼びかけられています。

地震が発生して、内部の食器やガラスが飛び出し割れて飛散するからです。

最近では、扉開放防止金物がいろんな種類が出ています。飛散防止にはこの金物が今のところいいかも知れません。

最近製作する家具にはこの解放防止金物の事を意識されている方が増えています。 食器棚だけではなく、扉がつく家具には共通して言えます。

 

既製品家具を使用している方は、これらの対策が万全では無い方がたくさんいると思います。

個人で対策を立てるとしたら、市販されている商品に頼らざる得ないでしょう。

しかしながら、家具転倒防止商品は世の中にたくさん出回っていますがどれも十分とは言えないと思います

なぜならば、それらの商品は弱い地震の時は十分かもしれませんが、強い地震の時は不十分だからです。

例えば、天井と家具の間に入れる『突っ張り棒』、転倒防止商品の代表格、我が家にも昔ありました。これも弱い地震の時は有効ですが、強い地震時は天井自体が崩れてしまい突っ張りが効かず転倒する事は十分考えられます。

建築物の天井や壁は柱にボードをつけてその上からクロスを貼っているだけなので、それ自体はそんなに強くは無いのです。

また、『L字金物』、確かに家具と壁を固定する方法としては有効な商品です。我々も使用する事があります。ただ、問題なのがどこにつけるのかという事。つける場所を間違えればその金物の効果は無くなってしまいます。

家具を取付けるということは非常に重要な仕事です、我々も取付ける時は『壁のどこに下地・柱が入っているか』という事には非常に意識しています。もし家具を取付ける場所に下地や柱が入っていなかったら通常、弊社では取付を中止します。人の命がかかってると思ったら当然かもしれませんが・・・(ボードアンカー等を使用する事もありますが、やはり家具の固定はアンカーだけでは不十分と思います)

万が一の時の安全を考える事も我々家具屋にとっては大切な事だと思います。

体はお金では買えないですからね!それならば、お金で買える安全があるとすれば事前に準備しておきたいですね。

造作家具・特注家具の注文は森下まで!

牛丼低価格競争

牛丼の3大チェーン店『吉野家』・『すき屋』・『松屋』の価格競争が勃発しているらしい!

個人的な見解としては『伝統の味吉野家』・『変わり種のすき屋』・『味噌汁サービスの松屋』といった印象でしょうか。

面白いアンケート結果がある。(これはNET情報で自分で調べた訳じゃないから不確かですが)

『好きな牛丼屋』 

1位:吉野家63.4% 2位:すき屋43.2% 3位:松屋34.0%

『コストパフォーマンスが良い店』(つまり味・量・価格ということ)

1位:吉野家31.2% 2位:すき屋26.4% 3位:松屋:14.9%

『伝統の味吉野家』大健闘である

すき屋が並盛280円最安値を打ち出してからの他社の反応は・・・

松 屋 ⇒便乗して並盛320円。吉野家⇒「味にこだわる吉野家は価格競争に参加しない」との姿勢で並盛380円

伝統の吉野家は頑張っていましたが、結果は歴然!09年12月の発表(NET情報)では

『吉野家』⇒集客率:24.9%減―売上高:22.2%減

『すき屋』 ⇒集客率:15.9%増-売上高:1.6%増

『松  屋』 ⇒集客率:6.8%増-売上高:3.3%減

圧倒的な薄利多売の『すき屋』独り勝ち!『味にこだわる吉野家』は残念な結果になってしましました。『好きな牛丼屋』や『コストパフォーマンスが良い店』のアンケートがまるで嘘のような結果。

一番中途半端なのが『松屋』!価格も中途半端にしてしまった為、集客も伸びきれず売上のカバーができなかったようで。

もともとファストフードは「安い・早い・うまい」の三拍子そろう事が重要。その安い部分に注目されているが、それは「早い・うまい」のレベルを維持してこその話になる。

ファストフードのように安価な価格設定では1円の値下げも相当厳しいはずだと思う。(今回の価格競争は円高の影響もあるのかもしれないが)安易な値下げは結局自分の首を絞めてしまう。

薄利多売とはやはり強者の戦術である!店舗数ナンバー1のすき屋だからできる戦術だ!

2位・3位の会社が同じ土俵で勝負してはいけなかったのだ

 

にもかかわらずここにきて、吉野屋に大きな動きが!!

『味にこだわる吉野家・・・お前もか・・・!!』

あれだけ『価格競争には対応しない』と言っていた吉野屋が期間限定で大幅値引きし始めた・・・大丈夫なのか80円も値引きして・・・

その値下げの根拠は一体何なのか?ヤケになったのか?

しかも、80円値引きしたところですき屋の280円には届かない、これはまさしく中途半端な値引きでは!?

それでも、他の外食産業と比べればファストフードは業績がいいらしい。やはり、他の外食産業と比べて価格が安いからでしょうか?

そうすると、利用客の第一優先は価格になってしまうのでしょうか?

まぁ、牛丼嫌いな人には全く関係のない話ですが・・・

 

ちなみに私が食事するところを選ぶ基準は価格もそうですが、駐車場があるかどうかです

車移動が多い私たち、食事中に緑の人たちがバシバシ駐禁切符を発行しているから落ち着いて食事すらとれません、100円そこそこの価格差ならば駐車場がある所が一番安心できるというわけです。

無垢材のカウンター

本日は無垢材のカウンターについてのお話です。

無垢材の家具は非常に難しく、材料選びから始まります。

材木屋に希望の寸法を伝えて、材料が見つかれば船堀から新木場までは近いので実際に見に行って確認するというわけです。

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サペリという材料、さすが新木場!材料がそろっています。

P1010394 厚み・巾・長さと測って使用できるか判断します

かなり長いカウンターだったので、同じ樹種でしかも木目を合わせる為に同じ木で採れた材木でなければならず、さらには寸法も決まっていたので長い材料でなければならないとかなり厳しい条件でした。

発見した時はラッキーという言葉しかありませんでした、さすが新木場ネットワーク!!すっ飛んで新木場まで行って自分で確認。

材料を自分で確認した後は、お客様にも実際に実物や写真で確認してもらうことにしています。

 

なぜならば・・・

無垢材は自然の材料なので当然いい場所もあれば悪い場所もあります。(良いか悪いかは見る人が判断するので難しいところです。)

ちょっと前までは悪いとされてきた部分でも最近ではそれも個性の一つとかいってそのまま使用するケースもあります。その判断はお客様次第、好みで分かれてしまいます

天然木突板などを使用する時も同じです。実際に使用する材料は見てもらった方がお客様も安心すると思います。

特に今回は変形カウンターだったので現場に何回も寸法や型を取り、そこから製作をスタートします。

あーでもない・こーでもないと繰り返しながら材料を加工してはまた現場に行ってみたりとそれはそれは時間のかかる作業でした。塗装工程も考えるとやっぱり製作に時間が無い!と難題続きでしたが・・・

いろいろあった結果、納まったカウンターがこれ!!

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なかなかの迫力になりました。

ストレートのカウンターなら取付も時間がかからないのですが、

このカウンターは角度がつく部分が二か所!そして長さが8メートル以上強敵です!

現場でのジョイント作業には苦労しました・・・

木場にあった材料からこのカウンターになるまでを考えると感慨深くなってしまします。

完成したものを見るのはやっぱりいいもんです。

 

やっぱりオーダーした家具というものは、お客様にも製作の過程などを見てもらい、その家具の事をよくわかってもらえれば、自然と家具に対する愛着も出てくるのかなぁと思います。

『どうやってこの材料に決まったのか』

 『どのような加工がされているのか』

『どんなふうに取付けられているのか』

オーダー家具の付加価値とはそこに眠っているのかも!!

しかし押し付けては決してならない・・・でも積極的に伝えていかなければならない!

 

まためんどくさい話になりそうなのでこの話はまた今度・・・

精神修行的現場作業

今日は朝から現場に行ってきました。

現場の横には大きな川が流れていてまぁ~風が冷たいというか痛いというか・・・

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現場からの外の風景、のどかな雰囲気です。これが嵐の前の静けさだとはこの時知る由もなく・・・

 

そんなこんなで搬入作業開始です!しかしこの搬入作業がこんなにつらい出来事になるとは・・・

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このヒノキの無垢材で製作したロッカーを運搬中!

サイズが巾2000㍉×奥行き500㍉×高さ2400㍉と特大サイズ!そして、大人6~7人でやっと持ち上げる事が出来る超重量級家具!!

さらに、この特大で超重量級な家具を1F~4Fまで手で持ち上げるという精神修行のような過酷な作業

し・か・も…なんと10台も!!!

 

誰かが言いました・・・「これ階段登らないんじゃないの・・・?」

「そんなわけないだろ!!」一喝していざ搬入開始!内心ドキドキしながら地獄の階段登り10回

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声にならない声を掛け合いながら階段を登りはじめ

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何とか階段をかわして、一台一台そして二階三階へと進んでいきます。

特大サイズということで周りに気を使いながらせっせと運び、重量級家具に体力をむしばまれ・・

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一階上がることにこの疲労感・・・まだ始まって間もないのに!!

 大人7人で特大家具を運ぶ風景、それはまるで蟻が巣の中に食料を運ぶかの如く・・・

 

 しかも、内装に関してはいよいよ追い込みという時期、他の業者さんも殺気に満ち溢れながら作業している中、

この通路を完全にふさぐ特大サイズの家具は明らかに他の業者からは完全な悪役扱い・・・

「こんな忙しい時にそんなでかいもん持ってくんじゃねー!!」⇒「すいません」

「そんなんで階段ふさがれたら仕事になんねーよ!!」⇒「すいません」

「あと何台あるんだよ!!」⇒「あと8台です」

なんて掛け声まで掛けられて、ただひたすらに「すいません」と念仏をとなえるばかり・・・

まぁ、逆の立場なら当然かなとも思うが、いい感じに精神修行にもなりました

朝9時から開始して10台運び終わったら時間はもうお昼すぎ・・・

遅めの昼食がまるで精進料理のように見えてきて、意識もうろうとした中午後の作業へ

 

お次は、腕がプルプルと震えながらレイアウトをきめて取付作業の開始です。

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疲労困憊の中の取付作業、この時は皆心は無の境地。危うく悟りを開く所でした

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いろいろありながら、せっせと取付けてこんな感じになりました。

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全部で10台並ぶとなかなかいい感じの部屋になってきました。

こんなにつらい搬入は久しぶりでした、階段に入るかどうかのドキドキ感、運び始めてからの体力修行、そして他業者交流の中の精神修行すべてが血となり肉となる・・・

そう信じて明日も前に進んでいくのである。そう信じなきゃ前に進めない一日でした。

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帰る頃には、夕日が綺麗で富士山も見事でした。