特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

毎週金曜日の姉崎工場風景

本日は毎週金曜日の工場のお話し。

何故この話をするのかと言いますと先日この件ではらわたの煮えくり返るような

怒りを覚えたので書くことにしました!!!!!

 

我々が家具製作の時に出るゴミは段ボールにまとめて入れておきます

そしてある程度たまった状態になったら

ビニール紐で束にしてまとめておきます。

こうするとゴミを廃棄場に運搬する時にすごく楽なのです。

このように箱に入れた状態の廃材

このように綺麗にまとめている

 

ではこの紐でしばる作業を一体どちら様がやってくれているのかと言いますと

 

 

こちらの方々です

 

 

実はこの人たちは弊社の社員ではありません

千葉県袖ケ浦市にあります「NPO法人ぽぴあ」というところからやって来た方々なのです。

ぽぴあとは?という方はこちらを見てください。

要は、障害者の方々が地域社会のなかで社会人として生活する事を支援するところです。

 

この「ぽぴあ」との出会いは私の母親でありまして、

母親の活動内容はよく知らないのですが、

弊社工場に隣接する「NPO法人」でなにやら活動しているらしいのですが

その関係で「障害者の人に出来る作業はないか?」と言われ紹介されたのです。

いろいろ話をきいてなんも専務と相談して受入れることにしたのです。

 

ちょっと前までは、常用で毎日1人の方が来て工場で作業していたのですが

忙しくなると工場の人間もなかなか目が行き届か無い事がおおくなり

また、やはり家具工場とは意外に危険なところでありまして、

刃物が高速回転で回っていたりと怪我をしたら取り返しのつかない事になります。

半年ぐらい働いてもらったのですが、やはり危ないという事でお断りしたのです。

 

ところが担当の方がどうにか働く環境を作ってほしいという事で

監督者を一人付けること」を条件にしてこのゴミ縛り作業をお願いしているのです。

毎週金曜日の午前中は指導員の方が1人ついて3~4人ぐらいでやってきます

彼らに我々が出したゴミをまとめていただき運搬する時には大変助かっています。

今回は監督者の方も一名ついてもらっているので安心して任せられます。

 

日本で一番大切にしたい会社」という本があります。

その中に「日本理化学工業」というチョークを生産している会社が紹介されています

その会社は社員の7割が障害者の方だそうです。

そこの社長がこんな事をいっていました。

「障害者の方を受け入れられない企業は、受入れ体制に問題があるのだ」

「工程に人を合せるのではなく、人に工程を合せるように工夫する」

なるほど、言われればその通りだなぁと思う。

ただ、今の我々の状況ではなかなか「そうですね、わかりました」とも言えない・・・

 

「何か少しでも我々が素晴らしい活動をしているNPO法人の活動のお役にたてればいいなぁ」

などという崇高な考えからではなく、ただ必要だからやってもらっている感じです。

我々としても誰かがやらなくちゃいけない作業を低コストで代行してもらえている訳だし

彼らも、毎週同じ作業で申し訳ないが、働く機会が少しでもあることで良しとするならば

それはそれで、お互いさまという関係なんだと思います。

社会とはお互いさまの連続でしょう?

しかし・・・

当然企業ですから、仕事が無くなり暇なときは従業員がその作業をして

「ぽぴあ」の方には申し訳ないがお休みしてもらう事になる。

いたってシンプルな取引先というイメージです。

 

 

今まで特に、森下ではこのような事をしていますという事を

特に我々から他の人に言ったことはあまりないのですが

先日、ある人にこんな事を言われました・・・

 

企業のイメージアップですか?

 

「はぁ~っ!?」とカチ~ンときた私!

企業イメージはもともと良いですから!

           そんなことでアップしようなんて思いませんよ

とプルプル震える体を抑えて思いつく限りの嫌味をいってやりました・・・

 

 

最初は母親に言われて始めた事だったけど結果として喜んでくれる人が

いるならばそれはそれでいいんじゃないかと思う!

と言うよりも工場は少なからず喜んでいる!

(当然と言えば当然!自分たちが出したゴミを片付けてくれるのだから!)

例え偽善でやっていたとしても何もしないより偽善でもやっている方が良いに決まっている!!

 

あの名言製造機こと島田紳助もカンボジアに学校を造ろうと言った時も

「偽善者と言われてもいい、それでも学校はあった方がいい」といって募金を集めてました

案の定、偽善者呼ばわりする輩も出てくるし、

「学校や文房具が無いと勉強できないんですか?」と寝言を言っている輩もいるらしい!

芸能人も大変ですね。素晴らしい事やっていてもバッシングされるなんて・・・

結果的にカンボジアに学校が出来たんだったらそれでいいじゃん!

って私は思う!

やらないよりやった方がいい」ならやった方が良いじゃん!

 

私に「企業のイメージアップですか?」と言ってきた奴!

お前とはもう会うことは無いと思うが、

私から見ればお前の方に障害があるように見えたぞ!

あれ以上口を滑らせていたら、ツマミ出すつもりだったが!

お前命拾いしたな!

口には気をつけろ!

 

 

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!

今日から4月!!

本日は4月1日!

桜も咲き始め急に暖かくなってきた今日この頃

会社の近くには桜並木があります、満開になるとそこは桜トンネルになるくらいすごいので

地元ではちょっとした花見スポットです

 

船堀本社の近くの桜並木まだ満開ではありませんが

 

 

今日は家具の話から離れましょう・・・

テレビでは新社会人のニュースが目立ちますね。

全国で76万人もの社会人が大人社会にデビューするわけですね・・・

多いのか、少ないのかわかりませんが・・・

 

私が新社会人になる時に一番不安だったのが休みの少なさでした

学生時代は1~2ヶ月の長期休みが当たり前、

というか私にとっては学生生活自体が遊びの毎日でしたから・・・

よく卒業できたと思います。

卒業発表の時は自分で自分を誉めてあげました。

そして新潟の地で社会人生活をスタートした私は月曜日から休みの日までの

カウントダウンをしながら過ごしていた記憶があります。

 

それが今じゃ土日祝日関係なく働いているんですから何とかなるもんですね

おかげさまで今では曜日感覚が全くないです。

かろうじて日曜日に大河ドラマを見て曜日感覚をリセット出来る感じ・・・

 

当時はどんな仕事をやりたいかなんて何も考えていなかった感じがします

「なんか良い事ないかなぁ~」が口癖で毎日テニスをしていました。

今振り返るとそんなスローライフを送っていた事自体が良い事だったと思います

そんなグータラ生活を送っていた私も今では特注家具の明日を考える一人であります!

しかし、口癖とは怖いもんで気が付くと出てしまう

なんか良い事ないかな~

昔のようにスローライフが送れる日々に憧れてしまう・・・

そんな今の私あと10年後の私から見れば

そんな風に思っている時が良い事だよ!

と言われてしまうかもしれない・・・

 

今の自分を作っているのは過去の自分である!

将来の自分のイメージを強く・具体的に持ち!今何をしなければならないか!!

真剣に考えなければ!

 

・・・真剣に考えていたらめまいがしてきました

明日考えることにします。

イヤイヤ今考えよう、社会人なんだから・・・ 

 

あと何回桜を見る事が出来るのやら・・・時間を無駄には出来ませんね

 

 

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!

特注家具の森下「商品開発部」

日頃、受け身になりやすい特注家具の仕事

今回はついにこちらから仕掛けようか!という事で発足しました

森下商品開発部

発足といってもまだこの部署には私一人しかいませんが・・・

 

この「商品開発部」とは一体どんな事をしていくのか?というと

簡単な話「異業種」とのコラボ商品を作りましょう!という考えのもと発足いたしました。

第一弾!第二弾!!と構想は徐々に集まりだしてきている・・・

しかしまだ完成までは程遠い・・・

なかなか楽ではありません新商品開発なんて

 

 

特注家具を専門のメーカーにとって、自分から何かを作りだそうというのは

なかなか難しいもんです。

なぜならば、特注家具屋とはお客様から依頼があって初めて成立するお仕事です

お客さんから依頼も無いのに家具を作る特注家具屋は見た事がありません。

なので、新たな商品を開発するという事自体が慣れていません・・・

 

特注家具屋なのにオリジナル商品を作るなんて無理だよ!」と思っていた私・・・

しかし、実はすごく身近にいたんです!!そんなお気の毒な人が・・・

それは我々の会社の会長であります!!(やばいお気の毒なんていったら怒られる

信じられませんが、今までに2回も森下オリジナル家具を世に生み出しているのです!!

そのバイタリティは半端じゃありません!

話を聞いていたら笑えるやら驚くやらです。

昔の人はタフだなぁ」と感動すら覚えます

 

そしてそんな会長の孫にあたる我々は更に上を行く商品開発をしなくては・・・

一念発起して森下商品開発部を発足いたしました。

今後の事業展開に乞う!ご期待!

 

ちなみに、会長の挑戦についてはあまりに面白かったので

今後記事にしていきます!

 

 

  

 

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!

拝啓!情熱大陸様 『巨匠・宮本茂紀さん』・・・図面が無い作業

今日は、先日ミネルバの宮本さんを訪ねた時のお話。

 

今回は奈良遷都1300年記念の行事に使用されるという

宮内庁所有馬車を修繕する仕事を見学させていただきました。

宮内庁には約20台程の馬車がありますが実際に使用しているのは10台程・・・

定期的に修理されているのだと言います。

 

見たこともない馬車が目の前に

 

この馬車は国賓級専用の馬車として造られたものだという。

この修理は5年に一回、40年に一度行うという。

出ました!十六弁八重表菊紋

内装も美しく

扉の丁番も見たこと無い・・・

 

この時にしていた作業は、馬車の外部の下地張りをしていました。

職人さんがしている作業を見ているとものすごく手際よく進めている

 

 

貴重な品物にキズが付かないように毛布で養生している

麻の生地を下地として張ります

麻の糸で縫います

 

ここで気になったのが、職人の方が何も見ないで作業しているように見えたのだ・・・

通常、家具製作時には当然図面や参考資料等があると思っていましたが

この修繕作業には図面が見当たらないのだ・・・

 

職人さんに聞いてみた、「どんな図面を見て作業しているんですか?」

すると「図面?そんなものないよ!」というではありませんか・・・

おぉ~さすが職人だ!

 

話をさらに聞いてみる

私:「どうやって図面無しで作業が進められるんですか?」

職人:「実物を分解・解体する時によく確認しながら作業して、一応写真も撮っておく」

私:「図面無いんですか?」

職人:「あぁ~この馬車を造った時はあったんじゃない?」

なんとも粋な回答が返ってくるではありませんか・・・

 

馬車を解体・分解している時に、全てを頭の中に取り込んでイメージしているのだろう!

そして、確認したい所は写真を撮ってあるそうなので不明点は全てそれを見て

再度、頭の中のイメージを確定させているという。

 

簡単なようで非常に難しいその頭の中で完成形をイメージする。

我々もよく家具のリフォームをしますがやはり図面が無い事があります。

特に他の家具屋で製作した家具等はどのように製作したかわかりません

当然図面も無い・・・

しかし家具のリフォームは何となく構造はイメージできるが馬車となると・・・

 

職人技だけでは通用しない世界!

「これをやったらどうなる?」等の想像力創造力が備わっていなければ職人にはなれない・・・

奥が深い世界です。

 

 

  

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!

拝啓!情熱大陸様 『巨匠・宮本茂紀さん』・・・組手は東洋の文化

本日のお話は先日お邪魔した巨匠・宮本茂紀さんの工房へお邪魔した時のお話し。

 

家具には様々な技術がある。

その中でも無垢材を使用するときには無垢材と無垢材のジョイント方法がある。

それが組手である。

椅子の組立に使用される組手加工 

椅子のこのような接合部分に組手が活躍します

 

この組手には本当に様々な種類があります。 

組手について話をする宮本さん

 

宮本さんの話によると・・・

西洋の組手の原点は東洋の組手にあるという

また東洋の組手は組上がった時に格好が良いというのだ!

それに気づいたのは、色の違う材料を組んだ時にわかったという・・・

様々な組手のサンプル

 

これまで宮本さんは様々な組手を研究されて、数多くのサンプルを実際に製作されています。

組手のデザインもされていたそうです。

 

そして、これが組手の技を集約して出来た椅子の製作サンプル。

これまで何台か製作して実際に販売もされていたそうです。

しかし、この組手の数々・・・一度でも分解されたら復元するのは至難の業だろう

 

 

様々な組手技術が結集された組立椅子

 

 

脚の組手も数種類から構成されている

 

 

ここからは数ある組手サンプルの中からこれはすごいと思ったものを

写真で取りましたのでとくとご覧ください。

 

三方留め

分解するとこのような加工が・・・

 

 

引っ張っても動かない組手

まさかの横にスライドさせる組手

 

 

引いてもスライドさせても動かない組手

赤いクザビを抜いて分解する

 

家具屋にも様々な種類がある。

我々のような収納棚等を中心とした箱物家具屋としては無垢材を全面に押し出して

使用する機会は少なくなってきている。

ある程度はこんな組み方があるというのは知ってはいたが

この時、目の前に出てきた組手はどれもがお初にお目にかかるものばかり・・・

モノによっては外し方がわからず戸惑う私・・・

 

そこへなんも専務登場!

なんも専務は宮大工の見習いを8年間していたのでこの組手については

ちょっと知識があるようで分解しようともたついている私をみて

ここはこうするんだよ~』と自慢げに組手について語りかけてきました・・・

そーゆー自慢は要りませんから!!

めんどくさい奴です!!

 

組手の基本は東洋の組手にある・・・

そう言われると組手に興味が出てきます。

  

 

  

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!