特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

第71期終了です

本日で第71期も終了です

相も変わらず乱れた世の中にもはや絶望しか感じません

とはいえこれまでの期末を振返り平穏無事な1年が

私の社長人生19年間の中で一度でもあっただろうか…

と考えるとありませんでしたね~

という事は例年通り不安定な一年でしたかね??

 

 

 

今期もいつも通り売上グラフは激しい乱高下をしておりましたが

どうした事かッ!?今期は高い波の回数が少ない様に感じていました。

数字で見ると…

前期・前々期はコロナ禍の真っただ中ではありましたが売上は堅調でした

売上を前年対比で見ると69期で18.3%で70期は8%と伸びてのに対して

今期は一転ッ!!前年対比でー20%でございます…

10年間右肩上がりだった売上でしたがここに来て大きく下がってしまい

3年前の売上水準に戻ってしまいました。

 

 

仕事の流れとしてみるとどんな感じだったかと言いますと…

 

上期は…

例年通り年度末までは忙しい日々を送らせていただきました

しかしながら今期大きな波が来たのは上期の11月と3月の2回だけ…

前期の上期は大きな波が3回きましたのでやはり少ない

前期は平均的に売上のベースが高かっただけに

今期の失速感は否めません。

この時点で売上で見ると前年対比-23.3%という数字です

前期の数字が良すぎたというのもありますが

マイナスの数字を突き付けられるとちょっと凹みます。

 

下期は…

振返るのも嫌になるくらい…

多少のさざ波はありましたけど見事なまでの状態でございます

特に5.6.7月はひどいなんてもんじゃなかったですね…

数字だけ見れば壊滅的です。

材料屋さんも悲鳴を上げるくらい家具屋全体が動いていなかったようです。

特にウチの場合は大きな物件が増えてきましてそれ自体は嬉しい事なんですが

その大きい物件の現場予定日が平気で1~2か月遅れるという事が頻発しまして

図面承認も遅れたりとその物件の為に空けていた製作工程に穴をあけるという

なんてまさかの出来事もありました。

 

ちなみに今回は神憑り的なタイミングでその穴を埋めるに余りある仕事が

舞い込みまして事なきを得ましたが

それが無かったと思うとゾッとする…

 

ザックリ1年を振り返るとこんな感じでした

全体的に悪い流れのように感じておりましたが

絶好調だった前期・前々期と比べればマイナスっていう話で

実は68期(3年前)の数字と比べるとほぼ同じ売上の数字でした。

 

 

ここで今期の成果を語るとすればッ!!

この「売上は3年前と同じ数字」という事です!!

なぜ3年前の数字に戻った事が成果なのかと言いますと

前期と比べて社員数が減ったにも関わらず社員が減る前の数字と

今期の数字が変わらなかったッ!からであります

強がりではありません…

 

2023年は大量に退職者をだしましてね…

製造力としては相当な戦力ダウンを余儀なくされました

さて…どうしたものかッ!?と頭を抱えていたところに

家具屋の大先輩から

売上は落としても品質は落とすなッ!!

というアドバイスを頂きまして

先輩から刺激を受ける言葉に感化されてしまった私は次の日

あたかも自分が発した言葉であるかのように工場長に

今期は売上は落としても品質は落とさないでやるぞ!

なんてことを期首冒頭に話した記憶があります

 

しかしながら…

売上は落としても品質は落とさない」なんて響きのいい事言いましたけど

実際に落ちていく売上を見ている横で

やりたい事をやった後に続々と届く請求書

見ますとねドキドキが止まらないわけですよ(笑)

4月:この程度なら想定してましたから全然大丈夫ッ!

5月:まぁ~これくらいならまだ大丈夫ッ!?

6月:あれッ!?大丈夫かッ!?

7月:ん~ッ!ホントに大丈夫かッ!?

武士は食わねどだ高楊枝なんていう古い言葉もありますが

私は武士ではないですし商売人なんでね

つくづくお金は経営にとって精神安定剤なんだな…

と痛感した次第です。

 

だいぶ前置きが無くなりましたが…

製作できる社員が減り受注物件を絞らなければならなかったにも関わらず

売上の数字が3年前とほぼ同じだったという事は

絶好調だった69期、超絶好調だった70期には及ばないモノの

そこそこ堅調だった68期に並ぶ71期だったのではッ!?

 

という事はッ!!

製作できる社員が減ってもそれを補えることが出来た第71期だったッ!!!!

のではないだろうかッ!?と推測しております。

これはまだ推測なのでちゃんと検証は必要ですけどね…

だいぶ売上は落ちたけどそんなに気にすることも無いのかな?

と今の段階では思うようにしております。

 

強がりではありません。

 

 

 

そして今期を語る上でもう一つ大きな出来事があります

それは千葉倉庫建築であります

今期は私の社長人生で一番の大きな設備投資をしてしまいました…

最初倉庫建てるって言った時誰も賛成しなかったんですけどね勢いで建ててしまいました。

今年は倉庫建築以外にも

・船堀本社の隣地を整備して駐車場にしてみたり

・千葉工場の塗装場の拡張と断熱工事をしてみたり

・千葉工場の旧事務所を改装して金物倉庫と休憩室にしてみたり

建築系の設備投資をたくさんしました

バンバン請求書が来るもんですから

経理から「仕事も無いのにお金どうすんの?」って何回言われたか…

 

非常に大きな設備投資をたくさんしてしまいましたがその影響はどうだったかッ!?

年々受注する物件が巨大化してきまして頭を悩ましていた

出荷するまでの完成品の保管場所と次の物件の材料をどこに置くのかッ!?

という置き場所問題がありましたが

倉庫のおかげで一気に解決してしまいました。

むしろ工場がスカスカに見えてしまうくらい置き場所問題はもう死語であります

さらに数モノ什器の製作では仕掛品を一度に広げて作業できるし

10メートル級の巨大什器も一体で仮組できるし

格段に作業効率も上昇ッ!

 

そしてまさかの副産物も…

「千葉に大きな倉庫持った家具屋があるらしいよ」いう噂が地味に広がっているようでして

各方面からたくさんの問合せを頂いております

意図していないところで大きな広告宣伝になっていたりしているようです

中身と器にちょっとギャップがあるんですけど…

まぁ~どういう形であれ世間様に認知されるという事は悪くない。

 

 

 

最後は期首に掲げていた目標に対する進捗状況

 

・製造技術の向上/突き抜けたプロになる!

【アシスタント育成プログラム】

入社2週間で実施する『新人研修プログラム』を今期から実施

入社後半年間で実施する『研修プログラム』は今期で2回目の実施

この2つは運用まで実施いたしました。

しっかり社内検定まで実施ししっかりとフィードバックまで出来ています

アシスタント育成プログラムに関してはまだ一部未完成ではありますが

来期から運用開始できるところまで来ています。

教育プログラムとしては大きな成果を出していると思います。

ただちょっと覚えることが多すぎるのではッ!?との一部声も上がっております

まだまだ改善の余地はあります。

 

【塗装技術の標準化】

塗装技術はこの会社の根幹にかかわる技術でございます。

8年間かけて蓄積してきたモノを明文化するとしてきた今期ですが

着々と文書化は進んでおります。

感覚で作業する部分が多いという塗装技術をどうやって文書化するか…

相当悩ましいという事でしたがまずは基本的な作業手順を

まとめてるところまで出来ました。

来期は動画マニュアル化も検討しております。

 

【技能検定資格取得】

今期は1級1名2級4名受験しました…結果は10月に発表ですッ!

結果は如何にッ!?という状況ではありますが

今期大きな成果として挙げられるとすれば

社内で技術指導する仕組みが出来つつあることです。

来期は技術指導を動画マニュアル化を目指しております

ますますパワーアップしております。

社員全員が一級取得するのも現実味が帯びてきております

 

さらにこれを忘れてはいけませんッ!!

副工場長の技能グランプリ2024銀賞受賞ッ!!!

まさか2回目の挑戦で銀賞を受賞するとは思わず…私もちょっとビビりました。

周囲の協力と本人の努力の賜物であります。

これを機に来期は次のステップに進められるように只今計画中です。

 

 

・新業務体制の運用し定着させる

【新業務体制の定着】

新業務体制がスタートして2年です

情報を待つのではなく自分から取りに行く!というスタイルに変更し

自分で自分を管理する職人を目指して進めてきましたが

2年もやっていますと徐々に定着してきております

このスタイルだからこそ様々な作業効率があがり

少ない人数でも効率的に動けているのではないかッ!?と思っています

 

【評価制度の確立】

新評価制度と賃金制度を大幅に見直して2年目

運用を繰り返しPDCAを回しだいぶ変更を加えたりしましたが

今期はその変更点がうまく機能するか確認しようとしたんですが

最終形態にだいぶ近づいてきたかと思うんですが今期も変更点が出ましてね…

社員の皆様にはご迷惑をおかけいたしまして申し訳ありませんが

来期もまた運用してみて変更してみての繰り返しかな…

 

 

・生産力の向上/増産体制を構築

【人材確保】

前期から3名の欠員で今期からは求人サイトを使わずに自分たちの手で

本腰を知れて採用活動をしようッ!と動きだしまして~

年間休日日数と労働時間を変更し初任給も大幅に変更

労働条件・環境を見直しました

これはこれで今いる社員からは文句も出そうですが…

涙ぐましい努力をいたしました結果…3名内定いたしましたッ!!

さらに11月にインターンをしましてもしかしたらもう1人??なんていう状況です。

ちょっと私が本気出したらこんなもんです。(笑)

 

それとは別に今期から新たにスタートいたしました

極秘プロジェクト「集まれ木工職人大作戦」も着々と進めておりまして

来期は初めての大作戦発動予定です。

果たしてこのプロジェクトがどれほどの効果があるかは未知数ですが

公に出来るタイミングになりましたら改めてお知らせいたします。

 

【新機械設備導入】

人手不足を補うのはもう新しい機械設備を導入するしかないッ!

と意気込み今期は以前千葉工場にも導入した

昇降盤・プレナ・自動鉋の機能が合体された複合機

千葉東工場にも導入しようッ!と試みたんですが…

どうやら同じ製品は2度申請するのはダメらしく見事に返り討ちに遭いました。

夢破れましたが今期は「集まれ木工職人大作戦」でも使用する

中古の角ノミ昇降盤を千葉工場に

中古の自動鉋を千葉東工場に導入いたしました。

千葉東工場は多少の作業効率UPが見込めるはずですが

複合機導入はまだ諦めていません!

 

【千葉東工場の整備】

もはやこの会社の重要な製造拠点になりました千葉東工場

今期は4月から千葉東の社員を半年間限定で千葉工場で異動させ

千葉工場の作業工程の組み方を千葉東にも展開し

今後人が増えた時の事を想定した段取りが組めるように準備してみたりしました。

さらに千葉東工場Re:born計画ッ!!も進めておりますが

先にも書きましたが今期は複合機導入に失敗

代わりに中古の自動鉋を導入しまして多少の作業効率UPを目指しました。

 

 

という感じです。

今回も相当長くなってしまいましたが

これが71期の私なりの振返りになります。

 

倉庫建築・塗装場の断熱工事と拡張工事・旧事務所の改修工事

さらに管理体制・教育プログラムと

今期は社内の整備が大きく進んだ1年になりました。

4月以降仕事が甘かった分しっかり社内の事に

時間を費やすことが出来たからですかね?

 

色々と反省点はありますが至らなかったところはそのままにせず

来期にしっかり活かせるようにしていきたいと思います。

 

そして何よりッ!

この波乱万丈な時代に無事に会社が生き残れたことにまずは安堵するとともに

お世話になりました全ての皆々様に感謝をしつつ

第71期を締めくくりたいと思います。

 

ありがとうございました

 

 

 

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