特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

6月2010

拝啓!情熱大陸様 『物語があるモノ造り』

  

~ 想いを形にする職人集団 ~

お客様の想いを形にし、新たな生活空間を創造する。
そして家具を通して新たな物語が始まる。
これが私達の家具創りのテーマです。

 
 
これはジャパンブランド「tobi」で我々が自社紹介文に使用した文章です。

 

今日はこの文章について少しお話です。

私の家具に対する考え方みたいなものです。

 

職人は物語を造る仕事をしなければならない

この言葉は、私が宮本茂紀さんと初めてお話した時に言われた言葉です。

この言葉を聞いた時、「やべぇ~この人!超カッコいい!」と思いました。

 

なぜこの言葉に私がこだわるのか?

オーダー家具を非常によく表している言葉だと思うからです。

材料にも物語がある!」

これは先日『素材に対する感覚』で話をしたのでそちらを見てね!

 

 

そして今回のテーマは・・・「にも物語がある!」ということだ。

オーダー家具の打合せをしているといつも思う

その人のそれまでの生活家具に表れてくる

「どのように使うのか」・「どこに何を収納するのか」・「どういう所にこだわりを持っているか」・・・

打合せする度に思う千差万別十人十色

だから、他の人から見ればガラクタに見える家具でも

その人にしてみれば唯一無二の家具となる。

 

そこに物語がある!

既製品オーダー家具の最大の違いだ!

だから寸法を間違えたり製作途中で変更になったオーダー家具は墓場行きの家具となってしまう!

アウトレットとして販売出来ればそれに越したことはないが

オーダー家具の場合は転売が出来ない・・・

他の人の物語の上で製作したオーダー家具は、他の人にとって魅力ある家具であるはずが無い

物語が違うのだから・・・

 

物語にも2種類ある

一つ目は、「それまでその人が生活してきた習慣・クセ」など

いわゆる歴史みたいなものだ!

わかりやすく言えば、こんな人

「トイレで読書するクセがあります、だからトイレ収納には本を収納したいのです」

そして造りました!トイレで本を収納できる吊戸棚

 

こだわってますこの家具!

 

実はこれ我が家の事なんですが・・・

それまでの習慣・クセはどうしても抜けないもの

いつも妻から「トイレに本を持ち込むな!」と怒られていた私・・・

トイレに本棚を造ってしまえばそこに収納出来るので怒られる回数も減りました

 

二つ目は、「これからどのように生活を変えていこうかという希望・夢」など

いわゆる目的みたいなもの!

わかりやすく言えば、こんな人

「いつもパソコンをする時、食卓でするしかなかった・・・パソコン専用のカウンターが欲しい」

そして造りました!パソコン用のカウンターテーブル

 

今まで食卓にあった左側に小さく見えるノートパソコン

 

実はこれも我が家での出来事・・・

毎度、食事をするテーブルでパソコンをしていた妻!

食事時になるとパソコンを横にずらすだけだったり、床に置くだけというずさんな管理!

その態度にイライラしていた私!パソコンは別の所でするように専用カウンター

造ってしまいました!

これで夫婦円満のはずだったのですが・・・

 

トイレの本棚収納パソコンカウンターも妻にしてみれば余計な物

しかし、私にしてみればそれまでのストレスやイライラが解決出来てしまう優れモノです!

ちょっとレベルの低い話になってしまいましたが・・・

 

オーダー家具には物語がある、そしてオーダー家具から新たな物語が始まるのです!

「どうしてその家具の形状になったのか?」

「どうしてその寸法になったのか?」

「どうしてその材料にしたのか?」

「どのように使用する家具なのか?」

これらの事を踏まえて製作された家具は空間の一部というより生活の一部となる

そうすればそこで生活する人のこれからの習慣やクセに影響を与える

するとまた新たな物語が生まれてくる!

 

家具作りを通して生活空間・ライフスタイルを創造している仕事なんです!」

と最近では考えるようになりました。

使用する人の事を考えないで製作する家具は、量産品家具になってしまいます・・・

それは、ベトナム産や中国産のホームセンターで売っている家具に任せる事にします。

私は一点一点全ての家具を使用する人の事を考えながら製作する家具屋に

この会社をしたいと思っています!

 

真面目でしょ?

 

 

 

いま、理想と現実の間に挟まれていますが・・・

40歳までは迷いながら進むことにします!

 

この道を行けば・・・どうなるものか・・・

危ぶむなかれ、危ぶめば道は無し・・・

アントニオ猪木のあの言葉を思い出します。

 

宮本茂紀さんが初めて教えてくれた言葉・・・

職人は物語を作らなければならない

心に響いた言葉でした。

 

 

 

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拝啓!情熱大陸様 『巨匠・宮本茂紀さん』・・・想いの強さ!

本日はミネルバ宮本茂紀さんにお話しを伺った時のお話し。

(随分前の話ですが、いつかブログにしようと温めていました・・・いよいよ本日公開です!)

 

今回は宮本さんが若かったころのお話です。

外国の女性写真

 

この写真は一体なんの写真なんだろう・・・?と思うでしょ?

その昔、宮本茂紀青年は北欧の家具特にデンマークの家具に強い憧れがあったそうです

そして自分はいつしか、世界で活躍する家具職人になるんだという強い想いを持っていたと

そして当然ながら世界で活躍する自分は将来の妻となる人は金髪で青い目の西洋人に違いない!

ということでイメージを膨らませる為にこの外国の女性の写真を持ち歩いていたというのです。

宮本さんは冗談ぽくこの話をして下さいました。

 

しかし、私にとってこの話は冗談には聞こえなかった・・・この想いの強さ

あの女性の写真をもち歩く事がある種の決意の表れであるように思います。

 

当時はリアカーで家具を運んでいた時代に世界に目を向けていたという

 

 

 

今の私は果たしてどれくらい将来の自分を強くイメージしているのだろうか?

何となくこうなりたい、とかあんな事がしてみたいなどと漠然とイメージはしているが

宮本さんのように具体的にイメージするほど力強くないことを自覚してしまった・・・

 

自分の将来の姿を具体的にイメージできていないということは、

今の自分はただ目の前の仕事を一つ一つこなしているだけになっているのではないか?

突然、目の前から仕事が無くなったら自分はやることが無くなってしまう・・・

なんと浅はかな私でしょう・・・

この写真を見せられた時、なぜか解りませんでしたが

ただひたすら「このままじゃいけない」・「このままじゃいけない」と繰り返していました。

そして自分も漠然とした将来の姿ではなく、具体的な将来の姿をイメージする事にしよう。

 

どこかの居酒屋の親分がこんな事を言っていた

「夢に日付を!」

そうすれば今の自分が何をしなければいけないか見えてくると・・・

じゃぁ私も日付を入れてみようかしら。

 

最後に宮本さんからのメッセージ!

人生とは所詮夢である、夢を持ち続ける事が大切なのだ

常に将来の自分をイメージすることが大切なんでしょうか・・・

だから宮本さんは70歳を超えても現役バリバリで活躍しているのでしょう

私も負けていられない!

 

子曰く

十五にして志!

三十にて立ち!

四十にて惑わず!

・・・そういえばこの前、立ったばかりだった!

もう一度、じっくり考える事にしよう!

「何がしたいのか?」「何がやりたいのか?」

焦っていはいけない!

四十までに迷わなければOKか?

 

たまには真面目な事も考えているのです・・・

 

 

 

 

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経年変化を楽しむ家具

先日の国立新美術館で開催された「森から始まるリレートーク」という講演会で

前回このブログの「さらば!分業の時代!」でも書きましたが

「トータルなモノ作りの仕組みづくり」という話をされた

武蔵野美術大学の教授でいらっしゃる島崎信さんのお話です。

 

島崎さんと言う方は、それまで私は全く知らなかったのですが

やはりその世界では重鎮であります。

「tobi」のデザイナー岩倉榮利さんもしばらく島崎信さんにお世話になっていたとか・・・

 

そんな島崎さん、新潟で間伐材を使用した家具をデザインされた事があるようです。

テーマは「子供と成長する家具」みたいなことを言ってました。

つまり、学習デスクを一台購入すれば子供の成長と共にサイズが変えられるという事です。

素晴らしい~テーマです。

「トータルでモノ作りの仕組み」を考える島崎さんは販売ルートにも関わる事になったそうです。

・・・というか、話を聞いていると関わらざるを得なかった

という風に私には聞こえました。

 

というのも、この間伐材を使用した家具販売会社に嫌がられたそうです・・・

理由は、時間が経過するにつれて変化する製品は嫌がられるそうです。

アースファニチャー」は木が呼吸する為に、植物性のオイルで仕上げているそうです。

良く言えば、使い込めば使い込むほど家具にツヤが出てきます。

つまり悪く言えば、時間が経つと変化してしまう商品なのです!

そのような商品はどこも置いてくれなかったそうです。

販売会社は、「不変の商品」しか扱わないという事です!

 

これも、分業の時代ならではの事ですね・・・

販売会社は販売の部分でしか判断しない為、このような判断になるのだろうと思います。

しかし、私が当時の販売会社の立場になって考えると至極当然の判断なのかもしれない・・・

誰が悪いわけではないのだけれども・・・

 

そんな時、島崎さんが取った行動とは・・・!

流通・販売会社をはぶいて、消費者に直接販売をする方法だったそうです。

通信販売を利用したりと苦労は絶えなかったと振り返っていました。

 

そんな一連の話をしている島崎信さんが言っていた事!

「家具や椅子は年月が過ぎると、新品では出ない美しさが出てくる」という

木材は、伐採してから60~120年ぐらいがMAXの状態なんだとか・・・

新品の時には新品の時の良さがあり

年月が経つと木の変化によりさらに美しくなるという!

しかも、一緒に年月を過ごす家具には思い出が出てきます!

これが愛着ですね!

愛着を持てる家具が永く使える家具なのだと思います。

 

車はある程度走った方がエンジンの調子が良いと聞いた事があります。

そして、車には運転する人の癖が出てきますよね、

家具にも同じような事があると思うんです。

 

使う人と共に変化・成長していく家具

経年変化を楽しむ事が出来る家具

とはなんとも素晴らしい家具では無いですか!

我々もそのような家具を世の中に出していきたいと思います。

 

 

 

私の愛車オ―パ!

 

愛車のオ―パも私が学生時代から過ごしている車です・・・

今でははっきり言ってオンボロ車です。

最近、巷をプリウスが走行していると羨ましく思えてくるほどです・・・

しかし、たくさんの思い出がありますね~

なんせ学生時代から乗っていますから・・・

まだまだ乗れると思うと、管理もしっかりしていくようになります。

これが愛着と言うやつでしょうか?

 

 

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ブログの調子がおかしい!

いったい何がおきているのか?

超アナログ人間の私には理解できない・・・

一部の昨日が正常に動かないようだ・・・

困った・・・

このブログも正常に更新できているのかわからないし・・・

はぁ~

 

最近おかしなことが続発です。

ネット社会の片隅でひっそりブログを更新しているだけなのに

なんたる仕打ち!!

ひょっとしてサイバー攻撃か?

パソコンにはめっぽう弱いのでこんな事態になると

右往左往するばかり・・・

明日にはちゃんと更新できるようになればいいなぁ~

「社長」VS「工場長」

最近、ブログに仕事のネタを書いていないので遊んでいる風に見られがちですが

ちゃんと働いています

念のため、もう一度言っておきます!

ちゃんと働いています

 

先日はホームページからお問い合わせ頂いたお客様と打合せしたり

材料の手配をしたり、お客さんのところへ集金に行ったりと

それはそれは、忙しい毎日を送っています・・・

 

一方、姉崎工場の方はというと・・・

今週と来週は現場取付納品がメインで製作する物が少なくなっています!

なんだか、6月は少し暇みたい・・・はぁ~

しかし、何でかわかりませんが

工場が暇な時に限って、私は地味に忙しい・・・なんでだ?

まさしく!貧乏暇なし状態です・・・

(同じ貧乏なら暇なほうがいいような気がする)

 

少し前から、なんも専務が工場に常駐するようになり私は打合せや見積もりなどで

東京の船堀本社に居ることが多くなりました。

そして、本日はなんも専務が現場取付に茨城県まで行っている為

私が変わりに工場に行くことにしました。

とはいっても工場へは週に一回は行くようにしているんです。

 

姉崎工場に到着した私は工場内を毎回一周回って見回ります。

しかしなんだか、工場内が雑然としている・・・

材料の端材がまとめて置いてあるように見えるのですが・・・なんか違う!

一見みると、ま~ッ片付いているように見えるんですが・・・なんか違う!

最近、ちょっと忙しいからと調子に乗って工場の整理整頓中途半端になっています!

「これはイカン!!」ということで早速、改善指示を出しました。

 

     私    :「何でこんなに、散らかっているの?」

工場長:「みんな使える物だから取っておいてあるんだ!」

     私    :「だめだよ!こんな状態じゃ使う時にすぐに使えないじゃん!」

工場長:「材料捨てるなって言ったのお前だろ!」

 

「このヤロー!言いたいこと言いやがって!」と少しカチンときてしまいます。

ま~会社の事務員さんを始め工場長は私が学生の頃に工場のお手伝いしている頃から

居る人たちなので頑固なんです!

しかも、たまに工場にやってきて生意気なガキが偉そうな事言いやがって!

と思っていることでしょう・・・

素直に言うことを聞かない・・・

仕方が無い、こういうときは普段見せない社長風を思いっきり吹かせます!

 

    私     :「今やっている仕事止めてでも掃除して!」

工場長:「そんな事言ったら、納期間に合わなくなるぞ!」

  私  :「残業すればいいじゃん!」

工場長:「明日出す家具もあるから、止められない!」

     私    :「いや!止めて!掃除して!」

 

こうなるとお互いも~頑固です!

私も小さい頃から工場長の事を知っているので遠慮がありません!

工場長も鼻垂れ小僧が偉そうにしやがって!と容赦無です!

 

     私    :「だいたい毎日少しづつ片付けていけばこんなにたまんないでしょ!」

工場長:「毎日・毎日忙しいんだ!掃除なんて出来ないだろ!」

     私    :「何を~ッ!!」

 

こういわれるとこちらも少し黙ってしまう・・・

短納期物件が続いても何とか納期まで間に合わせてくれるのも確かだし・・・

しかし、それとこれとは別の話!

負けじと応戦する私です。

そんなこんなでいつも工場長とは言い合いになります。

 

しかしなんだか妙に気が合うんです。

最近はあまり飲みにも行かなくなりましたが、

ちょっと前は毎週のように姉崎工場に泊まっていたので毎週飲みに行ってました。

しかし、飲みながらでも仕事の話をすると喧嘩してしまいます!

そんなことを毎回繰り返しています・・・

ウチの工場長は愛想は無いですが仕事は綺麗です!

なんだかんだ言っても信頼はしています!

 

そんな工場長は東京タワーと同じ年生まれ!

たぶんこれからも「社長VS工場長」の関係はこのままでしょう・・・

この戦いに終止符はありません!

絶対に負けられない戦いがそこにはある!」みたいな感じです。

 

 

 

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