特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

東京都産業技術研究センターに行ってきました!後半の部

本日は昨日に引き続き東京都産業技術研究所センターにお邪魔した時のお話し。

 

前半は照明・印刷・CAD+高速造形で感動を覚えた東京家具工業組合青年部御一同様!

後半戦はいよいよ、我々の仕事の範疇でもあります

木工技術塗装技術についてです。

 

入口からして木工加工室

 

この木工加工室では、木材の防腐剤研究についてとパーティクルボードの作成について

紹介してもらいました。

 

防腐剤の研究について説明中

 

なんでも、千葉のある企業から問い合わせがあったそうです!

 

「南洋材を輸入しているんだけど、輸入材の内半分は産廃として処分するんです!

せっかく輸入したのに半分も捨てるなんてもったいない!なんとかなりませんか?」

 

そこで、センターの技術を使用し防腐剤の開発に乗り出したのだそうです。

技術的には防腐剤の製品開発に成功したものの、

実売に結びつけるのは様々なしがらみがあり難しいのだとか・・・

せっかくの技術なのにもったいない・・・と思いながら

ゴミとして扱われる材木がまた利用価値が出るという技術はおもしろい!

この研究にかなりの興味を示してしまいました!

 

そして、こちらはパーチ材の製作実演中!

パーチ材とは、以前はよく使用されていました。

既製品家具や量産家具には必需品の材料です。

安いし加工が楽なのだという・・・

木材のチップを固めてパネルにします

 

このパーチ材・・・個人的にはあまり好きではありません。

安い材料なのは有り難いのですが、刃物は痛むし!

木材のチップを固めている材なので水分を吸収しやすい!

そして何より!材料が重い!作業していると腰を痛めてしまいます!!

健康第一!安全第一!の我が社としては・・・敬遠しがちな材料です。

 

しかし、今回は目の前で木の端材がパーチに変わる姿をみて少々感動!

こんな風にして作るのか~と目が輝いてしまいました。

 

 

木材加工室をあとに、青年部御一行様は次に塗装技術の部屋にご案内です。

ここで紹介された内容は主に二種類!

一つは、塗装作業中に有害物質が空気中にどのくらい散布されているか

二つ目は、塗膜の強度についての説明です。

 

まずは、塗装作業中に空気中に散布されてしまう有害物質についての説明! 

昨今では、ウレタン塗装ラッカー塗装が主流の塗装ですが

どうしても、国の認可を得ている材料だとしても人体に影響が出てしまう成分が少し含まれています。

塗装している時が一番空気中に散布されてしまうのです。

そこで最近注目を集めているのが、有害物質を含まないという水性の塗料材!

その散布量を計測する機械があるのです。

 

実際に塗装しています

 

 

今回は、ウレタン塗装水性塗装を実際に塗装して計測値を見せてもらいました。

するとどうでしょう・・・

水性塗料は散布しても、空気中の有害物質の飛散計測値は全く変わらず・・・

一方、ウレタン塗装はというと・・・その数値!約75倍!!!

これは散布中の計測なので驚くべき数値がでてしまいました・・・

 

しかし、この水性塗料も使用しているところもあるのですが

なんせ作業効率が悪いのと耐久性にやや問題がある様子。

実用までには少々時間が必要ですね。

とはいっても、ウレタン塗装だからと言って問題がある訳ではないので私はウレタン塗装派です!

いくらウレタン推進派の私でも、お客様が嫌だと言われたら別な方法もありますから

その辺はご安心ください!

 

そして次は、塗膜の強度試験の様子を案内してもらいました。

塗装した物を機械にセットして塗膜の強度を計測するのです。

 

実際にやってもらいました

この鉛筆が高度の基準です9Hまであります

 

センターの人からも説明がありましたが

木材への塗膜強度検査と言っても、実際は木材の強度が非常に関係するのだとか・・・

家具などの塗装強度をはかる場合は少し難しいかも・・・とのことでした。

それでも、塗膜強度の実験は実に興味深い実験です。

 

 

この後、研修室にもどり

「ホルムアルデヒドはどこから来るのか?」

「防かび剤の研究」

などをテーマに説明をうけました・・・

難しい数式や単語が出て来てしまったので頭の中は爆発です!

それでも、面白い話も聞けたので機会があれば今度お話しします。

 

 

 

最後は産業技術研究センターの食堂で懇親会です!

センターの皆様といろいろお話をしました・・・

なんともすごい料理が出てきました!

これにも感動です!

 

これから乾杯というシーン!

 

この懇親会の乾杯の儀式

ブログ用にと写真をパシャパシャ撮り続けていた私・・・

油断していたらその乾杯の発声という大役を私が仰せつかってしまいました・・・

人前では気のきいた事の一つも言えない私。

それまで和気あいあいとしていた私は挙動不審レベルMAX状態!

なくなく訳もわからない状態で「かんぱ~い!」と発声!

 

その席で、塩野目工芸の社長からi-padなるモノを初めて見せて頂きました。

おぉ~すごいですね~なんて話していたら・・・

 

センターの人がかなり釘づけでした

 

かなりの喰いついています!

その後、懇親会で出された日本酒が一升瓶と小さい瓶

「飲めなかったらお土産にどうぞ」と言われましたが・・・気が付けば全て空き瓶になっていました。

久々に日本酒を飲んだ私・・・

気が付けば、いつもの上野でS木さんと日高屋で餃子を食べていました・・・

 

終わりよければすべてよし。

 

今回も、青年部定例会は本当に勉強になりました。

井の中の蛙」とはこのことですね・・・もっと広く世間に目を向けなければ。

しかし、東京都立産業技術研究センター略して産技研

認知度低すぎではないか?

もっとアピールすれば人が押し寄せるだろうに・・・研究の成果も本当に役に立ちそうなものばかり。

私も今度利用してみたいと思いました。

 

最後に、このような定例会を開いていただいた

相徳の井上さん・鈴幸装備のS木さんに感謝でございます!

ありがとうございました。

また、東京都立産業技術研究センターの皆様もありがとうございました。

 

 

 

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