オーダー家具の打合せ!静岡県 富士市(2010.7)
本日はオーダー家具の打合せのお話です。
今回のお客様は、ブログが御縁で弊社の存在に気づいてくださった方からのご依頼です。
イヤハヤ・・・このブログも無駄ではなかった!
普段は関東地方を中心に活動しているモリカグですが
今回は静岡県富士市!
お声がかかればどこへでも行きます!
声がかかればどこへでも駆けつけるモリカグですが、
さすがに遠距離を何回も往復するわけにはいかないので
事前に家具の内容や形状を確認させていただき、概算見積のやり取りをさせていただきました。
何回か電話とメールでやりとりをして、サンプル帳を抱えて現地に向かいます。
今回のお客様は新築を建築中のご夫婦です。
新築中のご自宅で打合せをさせていただきました。
何と言っても!こだわり詰まったご新居でございます!
床は杉の無垢材!壁はなんと漆喰塗です!
しかも驚いたのは・・・なんといってもキッチンカウンター!
これも杉の無垢材を使用されています!
まだ工事中なので、表面には養生シートが貼ってありましたが
少しめくって見せてもらいました!
材木屋に見に行って購入されたそうです。
やはり雰囲気が良い!無垢材のカウンター!
ここまでこだわっていらっしゃるお客様・・・じんわりとプレッシャーを感じてしまいます!
とはいっても私も一応家具屋のプロとして
大工の職人技に見劣りしない家具を!と思います・・・
それではどうやってまず、なぜ?オーダー家具を製作しようとされたのか?
最初は、小売店をのぞいて家具を探していたそうです。
しかしお気に入りの家具が見つからない・・・その後も色々探していたそうです。
しかし、探せば探すほど奥の深さにはまっていったそうです。
そして、記憶の片隅にありましたモリカグの存在を思い出して頂き
今回我々に声がかかのです。
有り難い事です。
今回のご依頼は、リビングのコーナー部分に置くTVカウンターです。
ご希望の材質と御予算を事前に確認させて頂いたので
概算見積と家具イメージ図を携えて、直接現場での打合せとなりました。
家具の形状に関しては事前に頂いたスケッチをもとに話を進めさせていただきます。
そして、材質はウォールナット突板を染色塗装をして仕上げるというTVカウンターとなります。
今回のご要望をまとめると・・・
①部屋のコーナーに置くTVカウンター(変形する)
②基本的に座ってTVを見るので高さを調整する
③漆喰と杉無垢のフローリングとは対称的なイメージカラーにして
家具で部屋のアクセントを付ける!
(おぉ~責任重大だ!)
④見た目はシンプルにしてTVを置いても安定感のあるカウンターにする。
と言うような内容でした。
突板の塗装は実際に数種類のサンプルを製作して、
漆喰を仕上げた壁と床の杉無垢材とサンプルを実際に並べて
家具の色を決定するという事になります。
やはり、頭の中で考える事と実際に目で見て確認するところは分けて考えないと!
部屋の照明や陽の光の入り方で家具の印象を・・・しいては部屋全体の印象を変えてしまいます!
しかし今回はサンプルの色選びからなので実際のサンプルは後日となります。
あとは、配線の確認や家具の強度の確認をさせて頂きました。
家具屋が打合せする時の主な仕事としては、具体的にこんな感じです。
「お客様のイメージを具体的にカタチにした時にどんな問題点が出てくるか?」
という事を一個一個解決していくという感じです。
少々時間はかかりますが、一緒にカタチを考えていくというやり方が
オーダー家具の場合とても大切なのではないかと考えるのです。
お客様自身が家具のデザインや色や機能を考える事によって
その家具にも愛着が湧いてくると思います!
「先生」と呼ばれるような方や「頑固な職人」みたいなおっかないオヤジから
「それではイメージが崩れる!ここのデザインはこうした方がよい!」
「こんなやり方はいかがなものか?これが職人の技なんだよ!」
「バランスがわるいな~!ここはシンメトリーにした方がよい!」
「君は何を言ってるんだね?これだから素人は困るんだよ~!」
などと言われると、一応家具屋の私でも「本当はこんな風にしたかったのにな~」と思いながらも
「ははぁ~ッ!先生のおっしゃる事に従います!」と言ってしまう・・・私優柔不断なもので。
しか~し!
いくら優柔不断な私でも言われるがままに製作されたものを見て愛着がわくか?
と聞かれても・・・わかりません。
せっかく既製品より高いお金を払ってオーダー家具を造っても
愛着が湧かなくて、永く使用できない家具では不幸です!
私がいつも心がけている事は
お客様には要望とイメージをひたすら口にしてもらう!
言われた事に関しては「それは出来ないです!」とは言わない・・・ようにしている。
偉大なるイエスマンになるように心掛けております!
その時、自分で判断できない事は宿題として持ち帰り、職人たちとも相談する!
家具屋の私は技術的・構造的・予算的に冷静に考えて御提案をする。
ということです!
そして、不思議な事に打合せを繰り返すと
「この人の為の家具を造るんだ!」という気持ちになるんです!
その気持ちを私は職人にいろんな手段を使って伝えようとするのです!
(なかなか難しいですが・・・)
そうすれば、一つ一つの仕事に手を抜くことはあり得ません!
だから、直接お話しする事はとても大切な事なんです。
(こちらの勝手な都合かもしれませんが・・・)
と軽く持論を話してみる家具屋です。
散々えらそ~な事言ってますが、
家具屋やデザイナーによって進め方はいろいろだと思います。
それぞれにあったタイプの家具屋に出会う事が大切ですね~。
ということでいろいろと話がそれてしまいましたが今回の打合せは、
・家具の形状の再図面化!
・ウォールナットのカラーサンプル製作!
という宿題を頂いて、打合せは完了いたしました。
最後、お客様に
「オーダー家具出来あがりを期待しています!」とおっしゃっていただきました。
今まで何回も家具を製作して来ましたが、
やはりプレッシャーを感じる・・・
イヤイヤ!家具屋のプロとして頑張らせて頂きます!!
この日は夕方の打合せだったので、富士の兄様と富士宮の兄様と久々の再会!
一泊させていただきました。
そして、翌日は2人の仕事している風景も拝見させていただきました。
仕事している風景を見るのは楽しいです。
大人になってからの方が社会見学は有効なんではないかと思うくらい!
いろんな刺激を受けます。
その内容は明日また・・・
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