特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

4月2010

学校なんか行ったって何の役にも立たない!?

墨田区・・・いや今では日本のカリスマ職人岡野さんの言葉にこんなものがある。

大学出た人間は時間的に無理、職人にはなれない』と本に書いてあった。

大学を卒業してしまうと変に理屈っぽくなってしまうらしい。

長年の職人ライフから出てきた発言かと思われる。

 

しかし私から言わせれば、理屈っぽくなるのは大学のせいじゃない!!

その人間の性格の問題だ!!

  

私も以前に『大学なんて行ったって何の役にも立たないよ』と職人の人に言われたこともある

三流大学卒業の私にとって複雑な物言いだ!

卒業大学が有名大学なら『あぁ~自分○○大学行ってたんですよ~』と自慢げに言えるだろうが・・・

もっというと『勉強出来たって仕事には関係ない』と言われたこともあった

まぁ~私は勉強が出来る方では無かったので逆にその言葉に励まされましたが・・・

 

確かに、大学を卒業したからと言って今の仕事では役に立たないかもしれない、

しかも私の場合は経済学部だし・・・

なんかの役に立っているのだろうか?

ただそんな『大学なんて役に立たない』というセリフを

大学に行った事のない人間は口に出してはいけない。

 

私の個人的な意見・・・

大学に行くか行かないかどちらが良い?と聞かれれば

『行かないよりは行ったほうが良い』みたいな感じだ。

『知らないより知っているほうが良い』と思うから。

ただ、大学に行かないで職人になった経験が無いのでどちらがいい?

と聞かれても・・・正直わからないけどね!

 

 

ただ勉学は本当に意味不明な事が多い!

算数の問題です。 

 

『鶴と亀がいます。
鶴と亀の足の本数を18本とします。
鶴一匹の足の本数は2本です。
亀一匹の足の本数は4本です。
鶴と亀の合わせた匹数は5匹です。
さて、鶴と亀は何匹いるのでしょうか』

  

こんな問題はまったくもって意味不明!

脚の本数を数えるよりも最初からカメとツルの数を数えれば早い!

学校の勉強とはこんな事ばかりを勉強していると思うと憂鬱になる!

さらには因数分解連立方程式・・・

これまでの人生のなかでこれらの数学的な内容を使用した事が無い!

そんなことばっかり考えているから理屈っぽくなるんだろう!

 

しかし学校とはただ単に勉学だけをする場所ではない!(と勝手に思っている

 

もちろん勉学中心の人もたくさんいるでしょう・・・

しかし、少なくとも私の周りに居た友人たちは勉学はしていなかった!!

その代わり多くの人と出会えたことは財産になるでしょ

だから岡野さんはきっと勘違いしているのだろう

「大学生は勉強ばかりしているもんだ」と・・・

残念だったなぁ~!職人たちよ!

私は大学で勉強なんかしてはいないのだよ!

 

 

そういえば誰かがこの前TVで言っていた!

若いうちの勉強は人生の選択肢を増やす作業なのだ』と

う~ん!奥が深い!

選択肢の中には大学に行かなければなれない職業もあるかもしれない

大学に行かなくてもなれる職業もあるかもしれない

選ぶその時に沢山の選択肢があった方がいいと思う。

 

『大学に行ったら職人に向いてない』という発言には違和感を感じる!

何事も遅いということは無いだろう!

本に書いてあることを鵜呑みにしてはいけない・・・

 

 

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事件は事務所で起きてるんじゃない!工場で起きているんだ!

月曜日に納品予定の家具の製作状況を確認しに金曜日から姉崎工場入りした私

工場の巡回と製品チェックも無事終了し、事務所にもどり溜まった見積をする事に・・・

 

しばらくして事務所でなんも専務と現場の打合せをしていると怪しげな動きをするY君の姿が・・・

すこし挙動不審な感じで「瞬間接着剤ありますか?」と聞いてくるではありませんか

思わず目を合わすなんも専務・・・

そして瞬間接着剤を手にして工場に戻っていくY君

するとなんも専務がボソッと一言

「今の仕事で瞬間接着剤を使う家具ってなんかあったかなぁ~」

と言った途端なんも専務は工場に急いで戻って行きました。

これは事件の匂いがすると思い、カメラ片手に私も急いで工場に行きました!

 

事件は事務所で起きているんじゃない!工場で起きているんだ!

 

記者魂が騒ぎ始めた私・・・

やはりなんも専務Y君の元にいました。

そして製作途中の小物家具をチェックしているなんも専務・・・

 

細かくチェックしています

 

当然次の瞬間・・・「何やってんだ!」とがY君を襲う事になります

電気ショックを受けたY君の挙動不審レベルは急上昇!

また怒られてしまいました・・・

 

製作途中の家具を見るとイヤハヤ・・・筆舌に尽くしがたい物を製作しているではありませんか

これはもはや仕事では無く図工の時間となってしまった本日のY君の一日・・・

高額な材料を使用している為、失敗は許されない仕事なのだが

このままでは商品として失格なので再製作する事に・・・困ったものです

(工場から出る前でよかったけど・・・)

 

 

しばらく怒られたY君・・・ここの所ミスが続きどうやら少し落ち込んでいる様子

写真を撮る私に向かって「あっち行って!」とそっけない態度!

そんなこと言われると記者魂に火が付きます!

 

そして材料と時間を無駄にしたY君に私からも電気ショックを与えて

「この件はブログにするから」ということで勘弁しておきました!

ブログにでもしないとやってられません!!

 

 

そして、この日の夜は同じ市原市にあるサンワ工芸若様と飲みに行く事に

このサンワ工芸の社長は森下姉崎工場の記念すべき初代工場長なのです!

とても頭が上がりません・・・

 

左がなんも専務・右が若様

材料屋さんのO嶌さん

 

千葉県を占めている材料屋さんのO嶌さんは森下とサンワ工芸の担当者なのです

年齢も近いのでこちらで飲む時は声掛けてみんなで飲みます。

最近他の材料屋から仕入れている事にご立腹中のO嶌さん・・・

 

Y君も今日はビールの進みが早い早い!

しばらくすると動かなくなりました・・・

どうやらY君は元気になったようです

 

もうY君が入社してから二カ月が経過しようとしています。

早いもんです・・・

早く慣れて戦力になってくださいよ!

 

  

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拝啓!情熱大陸様 『巨匠・宮本茂紀さん』・・・本物の仕事とは何か!?

今回も先日お邪魔したミネルバの宮本さんのお話です。

  

バーズアイメープル無垢材で出来た車のハンドルと宮本さん

 

宮本さん曰く、「自分の仕事に枠を作ってはいけない

そして、「家具にこだわっていない、出来る事は何でもやる!」と・・・

相変わらず重みのある一撃です!

 

世間では一般的にこのように言われている・・・

「無垢材を使用しなければ本物の家具ではない!」

「塗装は漆塗りが本物だよ!」

「自然の素材を使用してないのは、偽物だ!」

このような概念が大勢だという。

 

しかし、宮本さんはそのような考え方違和感を覚えていたという。

「突板を使用しているから偽物なのか?」

「化学繊維を使用したら偽物なのか?」

「金属製品は自然の物ではないから偽物なのか?」

 

この世の中は自然から出来ているのもで溢れている!

人間が作り出した素材でも、原料は地球から採れる物なのだ!

だから、「天然素材を使用した物が本物だ!」という発想は意味が無い!

そして、「何よりもそのような発想では新たな素材との出会いの機会を失ってしまう」

と教えられました・・・

 

邪道も一度通ってしまえば正道になる

さらに衝撃のお言葉であります!

宮本さんにとって「邪道」とは「可能性」・「新しい事」だと言っていました。

車の座椅子も製作

JRの寝台車両も製作

 

これらの製作に携わることで新たな技術を発見したという。

 

過去に敬意を表し、未来を積極的に受け入れる

これまた衝撃の一発です!

能の世界にも「守・破・離」という言葉があります。

伝統を守り、独自の個性を出し、そして新たな道を切り開く(意味あってるかな?)

 

新しい素材や技術を積極的に受け入れる事の大切さ!

可能性が広がり、新しい事が生まれるきっかけになる。

しかし、受入れる人間は基本的な技術を身につけて無ければならない!

過去に敬意を表すとはそういう事なんだろう(と自分で解釈してみる)

 

この木箱が三つ並び、中にはこれまでの技術の結晶が詰まっています

縫い方のサンプルこれは素晴らしい!

 

バーズアイメープル製のハンドルを手に取り、欲しそうに見ているなんも専務

お前にはまだ早い!

そんなに見てもダメです!「おあずけ!」

 

現役バリバリの宮本さんが挑戦を繰り返している!

我々も積極的に未来を受け入れよう!

・・・その前に過去に敬意を表す事を忘れてはいけない!

 

 

  

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「サイボク」での1時間・・・プライスレス

先日とある打合せに埼玉県の狭山市近辺に行ってきました。

打合せが昼過ぎぐらいに終わったので、帰ろうと車でしばらく走ると見えてきたのが

 

サイボクハムこの先右折

 

んっ!「サイボクハム」って聞いたことあるなぁと思い出してみると

あの「日本で一番大切にしたい会社2」で紹介されていた会社です

 

私の愛読書になっています

 

昼飯もまだ食べていなかったので迷わず右折!

どんなところか偵察がてらサイボクハムを食べようともくろみました。

あの本を読んでいなかったらサイボクハムの存在すら知らなかったであろう私・・・

本を読んでしまったら実際はどんな所なのかと気になってしまう!!

 

そして到着「サイボクハム」!

農業のディズニーランドを目指している牧場なのです!

なんとが高いことでしょう!!

本を読んでいたのでなんかウキウキ気分であたりを散策・・・

 

雰囲気はまるでディズニーランド??

看板はディスニー風?

 

確かにテントで営業していた頃から比べると現在はディスニーランドになっているのだろう!

あまり深くは考えない感じる事にしました・・・

( don’t  think !  feel !   by ブルース・リー )

 

うわさのリンゴ園!なるほど背が低い!

 

そしてさらに歩いて行くと「トントンハウス」というコーナーがあり

毎日「三匹の豚」が常駐しているらしい

三匹」というフレーズだけで勝手に「子豚」だと思い込み

「おぉ~!ミニブタと触れあえるのかぁ~?」とウキウキしながら

足早に「トントンハウス」へ向かう私・・・

と思っていたらそこに居たのはもう立派な豚でした・・・

触れあうどころかお食事中でご機嫌斜めな「三匹の豚さん」です!

餌場が二か所しかなく二頭の豚さんは顔を突っ込み無愛想・・・

そして餌場をめぐり激しい生存競争に負けた豚さんはご機嫌斜め!

三匹常駐していますとパンフレットに書いてあるのだから、

餌場も三ヶ所作ればいいにと思ってしまう!

(三匹とも餌箱に顔を突っ込んでいたらダメか?)

 

白と茶で餌場争奪戦!

 

そして豚の熾烈な生存競争を目の当たりにして「強く生きなきゃ負けてしまう!」と思い

いよいよ私も餌場へ行く事に!

ここが私の餌場!

 

レストランは「洋食スペース」と「BBQスペース」にわかれていました

BBQスペースではビールが欲しくなりそうなので『洋食スペース』を選び

いよいよオーダーしようとメニューを見ると・・・イヤハヤ少々お値段がお高い事!

しかしせっかく来たのだからちょっと奮発しようと覚悟を決めて!

サイボクが世界に誇る!豚ブランド!

スーパー・ゴールデン・ポーク」略して!『S・G・P』!・・・そのまんま!

そのSGPを使用したとんかつセットを食する事に!

 

『新世界コース』・・・¥1,980

 

ふら~っと寄っただけにしてはちょっと贅沢な昼食になりましたがせっかくなのでSGPを食さなければ・・・!

とおもい『新世界コース』を注文する事に

やってきました本日のメインイベント!

 

人気№1のとんかつ定食

 

それはそれは肉は柔らかく非常においしかったですが・・・

この豚肉もついこの間まで・・・

 

私はそのうち「とんかつ」になります

 

この状態だったのかと思うとテンションが下がってしまう!

しかしこれも自然の摂理!立派な豚生を全うしてください!

我々人間は命を頂き生きていられるのだと実感しておいしくとんかつをいただくことに!!

休日になると込み合ってしまい入れなくなる事もあるそうです

偶然見つけたとはいえスムーズなサイボク見学に幸運を感じる!

 

『サイボクでの1時間』・・・プライス・レス!

 

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東京都中野区家具取付工事②

昨日に引き続き東京都中野区の住宅家具取付状況を報告します

 

午前中の作業は家具の搬入とデスクカウンターの取付までして少し遅めの昼食です

現場近くにラーメン屋とそば屋をを発見した我々はどちらにしようか迷いながらもラーメンを食す事に!

昼に何を食べるか・・・これは午後の作業のテンションを考えると

とても重要な事なのです!

 

私はラーメンチャーハンセットです

「うん!なんか昭和の味がする」と言いながら食べる

 

そしていよいよ本日のメインイベント吊戸棚+カウンター収納の取付開始です!

 

手順としては『吊戸棚』⇒『カウンター収納』という順番での取付です

両サイドが壁の時や床や天井には家具と建築との調整部材を入れる事が一般的です

天井と家具の間にに入れるものを支輪(シリン)

床と家具の間に入れるものを巾木・台輪(ダイワ)

壁と家具の間に入れるものをフィラー

と我々は呼んでいます(人によって呼び方は変わりますが)

 

まずは吊戸棚から取付ます。

ビスの位置を墨出しをします、これは「ビスで固定する場所がバラバラにならないように」

しっかり寸法を出して「左(右)から20ミリ・上(下)から20ミリ」の位置にビス固定するのが基本です!

一人が下で持ち上げてもう一人が壁に固定するという二人一組での取付です!

それではどうやって吊戸棚を付けたのかを写真で振り返ります!

 

ビスを付ける位置を墨だししています

仮に一度取付ます

 

両サイド壁なので片側の箱にはフィラーはもう付けて取付ます

フィラーが壁と合わない場合は、カンナ等で微調整しながら本体を取付ます

 

壁とのフィラーがうまく合わずカンナで微調整!これで壁とぴったりにします!

一台付けたらもう一台持ち上げて

二台をジョイントする

箱本体は取付完了!

 

ここまでは意外とスムーズに終わるのです、ここからが地味な作業の始まりです・・・

作業自体は地味なのですが作業としてはとても重要な作業です!

その名も「フィラーの取付」!

この作業が中途半端にしてしまうと汚く見えてしまうのです!

このフィラーについては今後お話します。

 

もう片側のフィラーを取付ます

『毛引き』という道具が活躍します

 

吊戸棚の取付完了したら、次はカウンター収納の取付に入ります

昨日のデスクカウンターと同様にまずは建築巾木に合せて台輪を現場加工します

台輪から取付けて、家具本体をのせて最後にカウンターをのせるという手順で開始します。

 

手ノコで巾木分をカット!

巾木に合せながら家具の台輪を合せて取付

そして家具本体をのせていきます

二分割なので中央で連結固定します

万力で絞めて!ジョイントする事に

 

このようにしてカウンター収納の本体を設置完了です!

いよいよ最終段階!この家具の顔ともいえるカウンター天板を取付ます・・・

そこで問題となったのが天板の搬入経路

 

打合せ段階でもこの壁面収納の総ワイド寸法が3500㍉(3.5㍍)もするので

家具の本体自体は分割製作して搬入がスムーズにいくようにと考えたんですが

カウンター天板TOPはジョイント無しで納品希望・・・分割しないということはどこから入れるの?

という状況になってします

階段からはいらないカウンター天板2Fの窓から家に入れる事になりました!

 

三名で天板を2Fの窓から納品します

 

一人が下で持ち上げて、外壁の足場にもう一人、そして最後に受け取る側にもう一人

今回このカウンター天板の搬入の為3名で取付に来たのです。

ロープで吊るせれば二人でも可能だったんですが、今回は足場があったので

カウンターにキズが付かないように3人で運びました・・・

こんなシャッターチャンスは無い!と思い二人が持ち上げている所を

上から写真でパシャリ!と激撮したら

「今写真撮っている場合じゃないだろう!」となんも専務に怒られた私・・・

今とらないでいつ撮るんだ!!

 

やっとの思いで搬入したカウンター

 

しかし!このカウンターは少し現場寸法より長めに製作してきています

なぜならば・・・

この天板は調整部材を入れる訳にはいかないので現場の壁に合せてカットするからです

 

自在金という金物で壁の角度合せる

壁の角度を天板の上に載せます!角度調整

墨出し完了後は無心でカット!

壁を傷つけないように慎重に天板をのせる・・・

内部からビスで天板を固定

 

最後に扉を付けて・・・

はい!完成!

 

午後1時過ぎから作業開始して、午後3時半には全て完了!

しっかり掃除もして本日取付作業は無事終了!

こんな感じで毎回取付しています!

 

今回新人のY君も初現場に同行!

行きの車中で緊張気味のY君・・・

「現場で想定される問題ってなんですか?」と朝から眠たい事を聞いてくる

「はぁ~?想定できないから問題なんだよ!わかってたら最初から準備してるよ!」

と答える私・・・

「そりゃそうだ!」と笑っているY君は何とも平和な時間が流れていました。

しっかりしなさい!Y君!

 

 

 

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