なんだかなぁ~こんなんでいいのかなぁ~
先週はなんだかんだといって工場に顔を出さなかった私・・・
本日は工場にて打合せをする必要があったので姉崎工場来ています。
今週・来週と立て続けに住宅家具と店舗什器の物件が入っているので
私も工場もドタバタし始める感じが出てきました・・・
そして本日のお話は・・・なんともやりきれない想いをしているというお話です
ブルーな気持ちになるような内容でどうしようと思いましたが
書き出したら止まらなくなってきたので書いちゃいます。
我々が住宅家具を製作する時は自分たちで図面を作図し、
本来ならば、「エンドユーザーといわれるお客様」あるいは
、「エンドユーザー打合せを重ねた設計士やデザイナー」と
我々が直に話しをして家具を製作するのです。
しかし、中には図面屋さんが家具図を作図して
我々は製作して取付けるだけという物件もあります。
納期の関係上、打合せらしい打合せもろくにせず
あれよあれよという間に現場取付なんてことになってしまう!
図面だけでは不明な場所は多すぎるのでこれは本当に危険な事です!
その状態で承認図だから製作OKなんて言われても・・・と困惑してしまうこともある。
承認図を見ても、「ここはどうやって使用するんだろう?」・「ここは技術的できないでしょ?」など
「実際にこの家具を使用する人は不便だろうなぁ~」と思いながら承認図を見る。
我々に図面が到着するころはもう既に決定事項が多すぎて
変更はほぼ不可能という場合もある・・・
誰の為の家具なのか?
この設計をした人は何をみて図面の承認したのだろうか?
こういう設計士を我々の仲間の間では絵描屋と呼んでいる・・・
誰が図面を描いたのかは不明だが、この図面を描いた人も無責任な図面を描くもんだ!
このような場合、デザイナーや設計士は出来上がった家具をみてこう言う!
「なんかイメージと違う!」
イメージと違うって言われても・・・はっきり言って困ります。
そんな事いわれた家具は概ね墓場行きの家具となってしまう!
最終的に尻拭いするのは末端の現場の人間・・・つまり我々家具屋なのです
「良いデザイナーというのは自分のイメージを人に伝える力が優れている」
「デザインの思想・イメージを伝える事に優れている人」
だと五反田の巨匠・宮本茂紀さんは言ってました
良く聞いておけ!デザイナー風の絵描屋さん!
そしてもっとも最悪なケースがある!
それはデザイナーや設計士がデザインした特注家具を
実際に使用する人が出来あがった家具を見てこういう!
「なんかイメージと違う!」
イメージと違うって言われても・・・はっきり言って困ります。
そんな事いわれた家具は確実に墓場行きの家具となってしまう!
最終的に尻拭いするのは末端の現場の人間・・・つまり我々家具屋なのです
「良いデザイナーというのは自分のイメージを人に伝える力が優れている」
「デザインの思想・イメージを伝える事に優れている人」
だと五反田の巨匠・宮本茂紀さんは言ってました
生活空間を考える上で家具の要素は非常に重要な役割を果たすと思う!
だから家具はおろそかに考えてはいけない!
「形だけ決めて構造は家具屋が考えろ!」
というような無責任なデザイナーはもはやデザイナーではない絵描屋だ!
家具には物語が無くてはならない!
そして特注家具には使用する人の想いや製作する人の想いがあるはずだ!
その想いが物語を作っていく!
しかし、いい加減な図面やデザインでは製作する側の想いは入らない・・・
特注家具屋なのに既製品を製作しているようだ!
イチゴ園のように「出来が悪ければ販売しない」という訳にはいかない・・・
なんともやりきれない想いをすることもあるもんだ
家具のデザインをする時・図面を作図する時すこし考えるだけなのに・・・
「自分が使う家具だったらどうする?」ということを少し想像するだけでわかると思うんだけど
「自分だったらこうするのになぁ~」って思いながら製作する家具ってどうなんどろう?
しかし注意しなければならないのは
「自分だったらこうするのに?」という考えも間違っている可能性があるから難しい・・・
「他の人から見ればそんなこと考えているのはお前だけだよ!」といわれてしまうかもね!
なんだか長々と愚痴をこぼしてしまいました・・・