特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

3月2010

出会いもあれば別れもある・・・

毎年この季節になると思いだす。

学生から社会人になる時の事。

生まれ育った千葉県市川市をはなれてなんと!!

新潟県新潟市に配属が決まりました!

当時は、社会人になるだけでも不安だったのに・・・それプラス雪国での一人暮らし!

知っている人が誰もいない土地での新社会人生活がスタートしたのです。

学生時代の友人たちと最後の飲み会の時、帰り際にした事を覚えています。

 

私の社会人生活第一章は転勤の連続でした・・・

生まれ育った千葉県を離れ、雪の残る3月の新潟に飛ばされて

暑い夏を体験した後、新潟の冬の準備をしていた頃には

横浜のセンターへ再度飛ばされることに・・・

 

半年しかいなかった新潟支店から送り出される時、先輩社員から言われた言葉!

「都会の女には十分注意しなさい!都会は恐ろしいところだから!」

私の事を半年間で新潟県民と認めてくれた発言でありました。

送別会では不覚にも泣いてしまった事を思い出す・・・

先輩からの忠告を破ってしまった私は、横浜の地でと出会う事になりました。

都会の女かと思ったら、岩手の女でした!

都会の女でなくても恐ろしいです・・・

 

その後、色々巡り巡って東京の船堀に移り住み

今は元の千葉県に戻って気が付いたら家具屋の社長になっています。

社会人生活の第二章が始まっています・・・

 

 

そして今回ジャパンブランド『tobi』でお世話になっている

天下の東京商工会議所のK村さんが異動することに・・・残念です

同じく東商のT田さんの情報によると

辞令が出た後のK村さんは「放心状態で荷物整理していた」とのこと。

・・・逆に喜んでいたら若干ショックですが。

 

来年度のtobiはいよいよ世界にはばたく時!というときに・・・

K村さん、フランスの風は我々が体感してきます!

これまで、重鎮ぞろいのプロジェクトで大変ご苦労なさったと思います

K村さんんは感謝・感謝です。

新しい部署に行っても頑張ってね!

 

そして「どこに異動するんですか?」とT田さんに尋ねると・・・

「1Fから7Fに異動するんです」・・・エッ!同じビル?

またどこかですれ違うかもしれませんね・・・

 

出会いがあれば別れもある・・・

今までどれくらいの人と出会ってきたのだろう?

良い出会いもあれば、そうでない出会いもあった今までの人生・・・

全てが無駄でないと思いながら今後の生活も活気のあるものにしたいです!

そんなことを考え出したらめんどくさくなったので今日はここまで!

 

本日はデザイナーの岩倉榮利さんの事務所?ショールーム?に夕方から行ってきます。

tobiの品物を展示するスペースを見に行くのです!!

う~ん!楽しみです!

特注家具の現場打合せ・・・鎌倉編

本日は、住宅特注家具の打合せの為に古都・鎌倉へ小旅行してきました。

しかも、2物件分の打合せ・・・かなりハードスケジュール!!

住宅家具の打合せというものは本当は時間をかけてゆっくりやるもんだと思いますが

仕方が無い・・・これが現実だ!

 

久々の鎌倉駅到着!

 

地元の千葉県市川市から総武快速で約一時間半の電車の旅!

忘れもしない、私が中学二年生の頃ここへ旅行に来た事を・・・

その後も何度か訪れて遊びに来た思い出の地、鎌倉

ついにお仕事で来る事になるとは・・・

 

お客さんと待合せして、鎌倉駅からは車で現場へ移動します。

鎌倉から逗子を越えて葉山に移動して・・・

 

ここが一件目の住宅

 

早速、外観を見渡し搬入経路を確認して内部へお邪魔します。

中はもう床も貼り終り、細かい作業をして後はボードを貼る段階という状況。

大工さんと下地の位置確認配線のルート確認など細かい打合せをしていると

何やら妙な動きをしている青年が・・・

 

カメラ片手に何かを撮影している青年

 

あまりに気になったので、『何してんの?』と当然の質問を投げかける私・・・

すると青年は「TV東京の『完成!ドリームハウス』という番組の取材です」と応える!

 

・・・なんという事でしょう~!!

 

そういうことは事前に行っていただかないと!!

先日、脱作業服を宣言した私、本日は現場打合せと思いバッチリ作業服で登場・・・

カメラにしっかり撮られてしまいました。

そして家具の取付風景もしっかり撮影するというではありませんか・・・

これは森下全国にアピールするチャンスです!!

「作業着ではなくスーツで家具を取付しようか」等となんとかして目立つ方法を考えなくては!!

 

「ちょっとカメラ構えてよ」とリクエストしてみました

 

この現場が更地の頃から打合せ風景や作業風景を撮り続けているそうです。

ご苦労な事です・・・

なにやら家具が取付けられる風景が楽しみのようです。

そんなこと言われるとちょっと緊張しちゃうではないか!

TV番組の放送は今年の10月頃の予定だそうで

そちらの方が楽しみです。

 

 

 

そして、本日2件目の住宅へ移動!

葉山から車で15分程度の所にある七里ガ浜という所。

何やらすごい造りをしている住宅です・・・

ここはまだ内装が始まったばかりなので、打合せという打合せも無く・・・

まだ来るの早かったんじゃないか?と思うくらい何も出来ませんでした。

 

高台にある住宅

天井がやけに高い家です

壁が無くガラス張りのリビングのようです

大工さんが必死に作業しています

 

作業工程も少し押しているらしく、家具取付は来月の末ごろの予定だそうです。

最初の物件が取付ける頃に現場打合せが必要かな?という感じです。

 

そんなこんなで2件目の打合せは30分程度で完了・・・

車で鎌倉駅に行くのは混んでしまって車が動けなくなるということで

江ノ島電鉄の駅近辺で降ろされることになった私・・・

見知らぬ地で放置されるこの不安感・・・

「まっすぐ行けば駅だから」と言われてもどこまで行けばいいんだ?

 

私が放置された現場交差点

 

雨に打たれながらトボトボと歩くと目の前には気になるのぼりが出現!!

 

気になるのぼりが・・・

 

かなり興味がありましたが、昨日もAM3:00まで飲んでいたのでここは我慢する事に

私もいい大人です!これくらいの事は我慢できるのです!

断腸の思いで「鎌倉ビール」に別れを告げて・・・

いよいよ江ノ島電鉄の「長谷駅」に到着!

なかなか雰囲気のある駅時間がゆっくり流れているようでした

・・・というより時刻表を見てものんびりしていました。

スローライフですね。

 

江の島電鉄「長谷駅」

鉄オタ気味に電車を激写!

 

「電車を写真で撮るのは意外に難しいもんだなぁ」と鉄オタに敬意を表しながら

「いざ!鎌倉!」です。

総武快速線のホームにでると気になる看板が・・・

 

魅惑の看板

 

先ほどの「ビールの誘惑」には勝てた私ですが

ここにきて「鯵の押しずし」の積極的に私にアピールしてくるのです・・・

「鎌倉と言えばなんですか?」

「まだ鳩サブレとか言ってるんですか?」

「もうすぐ私は売り切れますよ~」

「食べなくていいんですか~」

「次はいつ鎌倉に来るんですか~」

普段は聞こえないはずの「鯵の押しずし」からの激しい誘惑に・・・

 

 

負けました。

 

 

気が付いたら家にありました

 

拝啓!情熱大陸様 『巨匠・宮本茂紀さん』・・・出会い

今月の11日に東京家具工業組合の青年部のイベントでミネルバ宮本茂紀さん

の工房にお邪魔させていただく事になりました。

 

ミネルバの宮本さんと言えばこの世界では言わずと知れた家具モデラーの第一人者

イタリアやドイツのトップメーカーのモデラーとして活躍され

イタリア・ミラノ国際家具見本市『サローネ』日本初の現地出展された伝説の職人であります。

 

家具モデラーとは何ぞや?』と疑問に持たれた方もいると思います。

 

家具モデラー』というのは・・・

デザイナーが考えたデザインを実際にカタチにして試作品を造る職人

そして、ただ試作品を造るだけではありません。

試作品から量産品へ発展させていく仕事。 (宮本さん談)

木に関する知識だけでなくその周辺にある技術・知識にも精通していなければならないのです。

西欧ではモデラーの地位は高いそうです。

 

通常ならそれほどの巨匠と会話する関係になれること自体が奇跡です。

ジャパンブランドに参加したおかげでなんとか会話する関係になれた私・・・

その日は、なんも専務をひきつれて工房見学に参加させていただきました。

 

この一日で宮本さんには非常にたくさんの話をしていただきました。

しかも最後の方は私と宮本さんで1対1でお話する事に・・・

この日は宮本さんを独占状態です。

ゆっくりとした語り口調で言葉の一つ一つに重みがある・・・たくさんの刺激と心震わせる言葉!

 

よく『出会いが人を変える』といいます。

私の場合、その出会いの一つが巨匠宮本茂紀さんだと思っています。

 

  

ここが最寄駅の戸越銀座駅

 

戸越銀座でぶらり散歩しながら

宮殿のような工房です

ミネルバのシンボル聖鳥フクロウ!ただ今お色直し中です

 

このミネルバとはギリシャ神話で登場する女神の名前から付けたそうです。

そしてこのフクロウはその女神の聖鳥らしいのです。

いつもはシンボルとして屋根の上にいるフクロウですが

本日は我々を迎える為、わざわざ下の方に降りてきたのだろうと思い込んでいます。

(実はお色直ししているだけですが・・・)

 

他の家具屋さんの工場に行く事は滅多に出来ないことです。

こんな機会をつくっていただいた事に有り難く思い

まずはなんも専務の自己紹介からです。

いつに無く緊張している雰囲気のなんも専務!

なんも専務と宮本さんの出会い緊張の一瞬です

 

私と宮本さんの出会いは?と言うとこれより少し前の事です

ジャパンブランドのtobiの会議では何度かお目にかかっていましたが

やはり雲の上の存在・・・話しかける事も出来ずただ見ているだけの私。

ところが昨年の夏、会議後の恒例の反省会の席で初めてお話ししました。

お酒を飲みながらゆっくりお話をさせていただきとても感動した事を覚えています。

 

我々の家具造りのテーマも『物語のある家具造り

これも宮本さんに刺激を受けての物です。

 

 

その時の写真(例のホルモン屋です)

 

その時のお話も今後ゆっくりと記事にしていきます。

宮本茂紀さんに刺激を受ける・・・

我々にとってとても勇気の出るお話です。