たった1ミリッ!されど・・・1ミリ。
我々も人間です・・・マシーンでは無いのでミスをします。
今回・・・すこし痺れるミスが発覚したので紹介します。
ミスなんてブログで紹介してイメージダウンになるんじゃないの?って言われますが
製造業なんてミスは付き物です。
問題はミスした物を工場の外に出さなければいいだけの問題!
またッ!発生したミスをどうやって対処するかが重要なんです!
と言う事で・・・今回発生したミスとその対処法をご紹介します。
家具製作の基本はフラッシュパネルを製作する事です。
芯材で骨組をして化粧板で挟み込みます。そして芯材は厚みがいくつかあります。
12.15.18.21.24.30ミリと普段使用するのはこの6種類
そして化粧板の厚み2.5ミリと4ミリが一般的ですがあります。
それを重ねて一枚のパネルに製作するわけです。
例えば・・・20ミリの板を製作する場合は
12ミリ芯材を4ミリの化粧板でサンドイッチします(4+12+4)で20ミリになります
もしくは・・・
15ミリ芯材を2.5ミリの化粧板でサンドイッチします(2.5+15+2.5)で20ミリになります
このように、製作するパネルの厚みに応じて中に使用する下地材(芯材)の厚みを調整します。
ところが・・・規格サイズの材料を使用しては出来ない寸法ッてあるんです。
その場合は、芯材を一本一本削って使用する厚みに調整したり
して色々考えてやります。
既に組み上がった状態の芯材
ミリ単位で製作する必要があるオーダー家具は一つ一つの部材の厚みが非常に重要です。
そんな事は百も承知のはずのオーダー家具専門メーカーのモリカグ・・・
今回ッ!図面寸法より部材の厚みが1ミリ大きかったパネルが完成したのであります。
衝撃ッ!!
1ミリぐらいなんとかなんないの??って思うかもしれませんが
壁と壁の間に収納する家具の場合、家具が1ミリでも大きくなると納まらなくなります・・・
例えば・・・
幅1000ミリの空間に1001ミリの家具は物理的に入らないです。
じゃぁ~家具が999ミリなら入るの?計算上では入ります・・・
でも実際は入らないのです。
なんで?って聞かれても・・・知りません。入らないの物は入らないのです
また、長く連結する家具の場合一つの部材が1ミリづつ違うと相当のずれが出てしまいます。
例えば・・・
箱が10個連結する場合、両サイドに箱の側板がつきますので
一つの箱で2ミリずつ誤差が出ます。2ミリ×10個=20ミリ・・・
完全にアウトッ!!です。
ではッ!1ミリ大きくなってしまったパネルはどうやって対処するのか??
モリカグ緊急会議の結果出した答えは~
やり直しです・・・
シビれます・・・
骨組みした芯材を・・・ばらします。最初から・・・やり直しです。
少しのミスが命取りになる今日この頃・・・やり直しは非常に厳しい。
しかし・・・仕方が無いです。
お客様が欲しいと言っている家具と違う寸法の家具なのですから・・・
それはもはや・・・ゴミです。
最初の判断ミスが今回の事態を引き起こす訳です・・・
基本的な事ですが・・・基本が出来ていないとこういうことになるのです。
一瞬の気も抜けない家具づくり・・・だから職人と呼ばれるのでしょう。
我々も家具職人と呼ばれる人材をもっと育てなければ・・・
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