特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

意識高い系

拝啓!情熱大陸様 『巨匠・宮本茂紀さん』・・・出会い

今月の11日に東京家具工業組合の青年部のイベントでミネルバ宮本茂紀さん

の工房にお邪魔させていただく事になりました。

 

ミネルバの宮本さんと言えばこの世界では言わずと知れた家具モデラーの第一人者

イタリアやドイツのトップメーカーのモデラーとして活躍され

イタリア・ミラノ国際家具見本市『サローネ』日本初の現地出展された伝説の職人であります。

 

家具モデラーとは何ぞや?』と疑問に持たれた方もいると思います。

 

家具モデラー』というのは・・・

デザイナーが考えたデザインを実際にカタチにして試作品を造る職人

そして、ただ試作品を造るだけではありません。

試作品から量産品へ発展させていく仕事。 (宮本さん談)

木に関する知識だけでなくその周辺にある技術・知識にも精通していなければならないのです。

西欧ではモデラーの地位は高いそうです。

 

通常ならそれほどの巨匠と会話する関係になれること自体が奇跡です。

ジャパンブランドに参加したおかげでなんとか会話する関係になれた私・・・

その日は、なんも専務をひきつれて工房見学に参加させていただきました。

 

この一日で宮本さんには非常にたくさんの話をしていただきました。

しかも最後の方は私と宮本さんで1対1でお話する事に・・・

この日は宮本さんを独占状態です。

ゆっくりとした語り口調で言葉の一つ一つに重みがある・・・たくさんの刺激と心震わせる言葉!

 

よく『出会いが人を変える』といいます。

私の場合、その出会いの一つが巨匠宮本茂紀さんだと思っています。

 

  

ここが最寄駅の戸越銀座駅

 

戸越銀座でぶらり散歩しながら

宮殿のような工房です

ミネルバのシンボル聖鳥フクロウ!ただ今お色直し中です

 

このミネルバとはギリシャ神話で登場する女神の名前から付けたそうです。

そしてこのフクロウはその女神の聖鳥らしいのです。

いつもはシンボルとして屋根の上にいるフクロウですが

本日は我々を迎える為、わざわざ下の方に降りてきたのだろうと思い込んでいます。

(実はお色直ししているだけですが・・・)

 

他の家具屋さんの工場に行く事は滅多に出来ないことです。

こんな機会をつくっていただいた事に有り難く思い

まずはなんも専務の自己紹介からです。

いつに無く緊張している雰囲気のなんも専務!

なんも専務と宮本さんの出会い緊張の一瞬です

 

私と宮本さんの出会いは?と言うとこれより少し前の事です

ジャパンブランドのtobiの会議では何度かお目にかかっていましたが

やはり雲の上の存在・・・話しかける事も出来ずただ見ているだけの私。

ところが昨年の夏、会議後の恒例の反省会の席で初めてお話ししました。

お酒を飲みながらゆっくりお話をさせていただきとても感動した事を覚えています。

 

我々の家具造りのテーマも『物語のある家具造り

これも宮本さんに刺激を受けての物です。

 

 

その時の写真(例のホルモン屋です)

 

その時のお話も今後ゆっくりと記事にしていきます。

宮本茂紀さんに刺激を受ける・・・

我々にとってとても勇気の出るお話です。

拝啓!情熱大陸様 『新人教育しています』

なんも専務の新人教育がいよいよスタートしました。

 

このなんも専務は高校卒業後すぐに静岡県にある宮大工の元へ見習いとして

約8年間ほど修行に出ている時期がありまして、なんとなく苦労している風なんです。

見習いの期間の給与はなんと5万円・・・(生活保護を受けるより少ない生活費)

自分の道具を買う為、昼間に大工仕事をした後に夜は居酒屋でバイトして

購入資金を貯めていたそうです。

よく今まで生きてこれたな・・・と感心してしまいます。

 

我々の新人教育方法は基本的にOJT方式の指導方法で進めます。

OJTとかっこいい呼び方ですが、実際は『体で覚えろ!』というやり方です。

一度は実際にやって見せて丁寧に教えます。

しかし2回目からはもう放置状態・・・

意外とスパルタ教育なのかもしれません。

会社は学校では無いのでそんなもんかなぁとも思いますが。

 

なんも専務酒に飲まれると口にするあのセリフ・・・

『最近の小僧にはハングリー精神がない!』

『 仕事が出来ない奴は給料が低くて当然!

だから俺は早く給料を上げてほしくて仕事を一生懸命覚えようとしたんだ!』

ひと月5万円生活が彼の人格を形成しているようです。

なんも専務の場合『ハングリー精神』が強すぎて

すぐに『腹減ったー』とお腹がすくタイミングが早すぎてしまうという問題がありますが・・・

 

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まずはなんも専務の実演講習

 

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そして一人でやってみる(顔だしNGとか寝言を言っている新人)

 

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そしてなんも専務の実演講習

 

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そして一人でやってみる

 

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なんも専務の厳しいチェック!が入ります

  

これからは厳しい職人生活が待っている事でしょう。

 

さっそく本日も一気にいろんな事を言われてパニック状態に陥っていました。

『焦んなくていいから!落ち着いてやれ!』となんも専務の怒号が飛び交う!

なんだかんだと言って本日は店舗用のスイング扉を一人でせっせと造っていた新人のY君!

完成したスイング扉をみて『なんか楽しかったです』などと

怒られながらも楽しんで仕事しているようです。

 

教わる方も必死だし教える方も真剣です。

昨日今日入社したからといって失敗は許されない仕事ですから・・・

新人が造ったのでこんなもんでしょう・・・』などという戯言が通用するわけが無い

新入社員だろうがベテラン職人だろうがそんなことはお客さんには全く関係のない話であり

一度工場から出荷された製品は『メイドイン森下』となり責任は会社にあるからです。

 

我々の仕事は失敗したら次頑張ればいいという仕事ではない!

失敗したら次が無い仕事なのです・・・何ともハラハラする仕事ですね。

まさに『一家具入魂』という感じです。 

だから指導も自然と厳しくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

最後に顔だしNGとか言っていたので思いっきり顔を出してやります!

 

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不意打ち気味に激写!

 

そんなにウチは甘くはないのだよ!フワッハッハ~!

拝啓!情熱大陸様

日曜の夜にTBSでやっている『情熱大陸』に出る事が夢なんです。

『情熱大陸』を知らない方もいると思いますので簡単に説明・・・はこちら

長期間の密着取材によりその人物の魅力・素顔に迫るという番組だ!

そして私もそれに出たい!と真剣に考えています。

 

ただ、今来られてもまだ薄っぺらい人間なので30分という番組が持たないと思います

だから今後に備えて突然出演の依頼が来ても大丈夫なように

この森下という会社、そして特注家具の世界で生きる我々について

今後出演するであろう情熱大陸用に記事にしていこうかなっと思ったのです。

 

拝啓!情熱大陸様

 

このカテゴリーの中では我々がどんな想いで家具を製作しているのかや

どんな言葉に影響を受けたのかなどを紹介していきます。

そうすれば、情熱大陸に出演する時に番組の制作スタッフの方も

やり易いかなと思いますので。

 

特注家具の世界で生活している私

家具にかかわらず、モノ造りに携わる方の考え方や情熱という物が

とても心を震わせる物であります。

少しでもその感覚をお伝えしたいと思います。

 

う~んなんだか葉加瀬太郎のバイオリンの旋律が聞こえてきました。