特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

丸く加工するのは大変な作業なんです・・・

ここのところすっかり家具ネタがご無沙汰なので・・・

これからは少し家具屋らしく工場での製作風景や現場での取付風景を

紹介していきたいと思います。

家具屋っぽいブログになりますが・・・どうぞお付合いください。

 

 

今日ご紹介するのは、丸いテーブル天板!!

しかも・・・その数80枚ッ!!気が遠くなります・・・

 

まずは四角いテーブルを製作します

通常は四角いテーブルを製作したらこのまま小口を貼って仕上げるのですが

今回は丸いテーブルです、さらに加工を致します。

 

曲面や丸い物を製作する時に活躍するのが・・・NCです!

このNCは優れものですッ!!

職人が綺麗な円に仕上げるにはそれはそれは相当な技術と時間がかかるのです・・・

しかしッ!このNCにプログラムを入力してスタートボタンを押すだけで

機械が勝手に加工を進めてくれます。

 

NCに設置してスタートするだけで円テーブルが出来上がり

80枚をNCで加工するのも時間はそれなりにかかりますが

これを・・・職人がやったらコストも納期も合うはずがありません。

ここはひとつッ!モリカグの強みでしょうかね~

 

丸く加工したら後は小口部分を仕上げるのですが・・・

四角いテーブルなら縁貼り機でドンドン仕上げられるのですが

今回は円テーブルです・・・ここは残念ながら手作業になるのです。

これは避けては通れない製造業の宿命・・・

80枚せっせと手作業で仕上げてから出荷です。

 

曲面の家具や丸いテーブル等は通常よりコストがかかるというのは

このように工程が増えたり、手作業の部分が多くなるからなんです。

その辺をもう少しデザインする人も設計する人も考えてほしいですね・・・

 

お客:「同じテーブルなのになんでこんなに価格が違うのよ!!」

私:「それは丸天板だからですよ」

お客:「ちょっと丸くなっただけじゃない!」

私:「・・・困りましたね~~」

と言うお決まりのやり取りが日常茶飯事です。

我々もなぜコストが上がるのかをちゃんと説明する必要がありますね。

 

 

そして最後に・・・毎回このような曲面や丸天板を製作するとどうしても気になってしまう事ッ!!

それは四角く製作して丸く抜いて出てくる天板の落とし・・・いわゆるゴミです。

 

この抜かれたゴミは天板一枚に対して4枚・・・80枚×4=320個

 

どうにも使用できないゴミが大量に発生する事です。

何かいい使用方法を思いついた方がいればご連絡ください・・・

本当に悩ましい問題です。

 

 

 

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