特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

1月2010

特注家具屋の存在

つい最近、ほかの家具屋さんと話しているうちに判明した事。

私の卒業した大学の巨大な図書館の家具工事をその家具屋さんが担当していたと・・・

自分が家具屋になるまで特注家具の存在なんて知らなかったのに、知らない間に生活の中に特注家具との接点があったなんて・・・これは驚き!!

 

家具屋が集まる会話にもしばしば出てくるあのフレーズ!!

あぁ~!あれはウチで造ったんだよ

内心では『うぉぉぉおぉ~すげ~』とすごくビビっているのですが、

私から発せられる言葉は『あぁ~そ~なんですか~』と気にしない雰囲気をかもしだす・・・

ここぞとばかりに負けず嫌いなところが出てしまいます。

ちっちゃい男だ!

いや正直な男だ!!

 

東京の家具屋さんは実際に有名な所の家具を結構納めているんです。

しかも、仕事が奇麗素晴らしい家具です。

有名な所って言われても・・・漠然としませんが。(とにかく有名なところ)

 

特注家具という世界があまりにも認知されていなさすぎる!!

 しかも、存在を知っている人でさえ『特注家具は高額だから・・・』と残念な印象を持たれている。

確かに、製作する家具によっては高額なものもあるかもしれない。

だけど、家具のブランド店で購入したり、製作するよりも断然安いと思う!!

先日のT張さんのコメントにも同じような事がありましたよね。

量産品家具と比べてみても・・・

比べ方が問題で、量産品の耐久年数を価格で割れば年間コストは特注家具の方が安いのでは?

(家具の価格)÷(耐久年数)=(年間コスト)

そんなことまで言い出すと逆に胡散臭くなるかな?

ただ価格だけでは測れない特注家具の付加価値!!

付加価値についてはまた後日めんどくさい話をします。

 

大きい現場の建築図面を見ても、建具(ドア)はちゃんと『建具工事』という項目があるのに家具に関しては『雑工事』扱いですよ!!建具と家具何が違うんだ!!

『雑』って!!インテリアにとって家具はとても重要な要素なのに・・・

建築業界ではそんな扱いなんですか・・・

 

私たちの会社では、大手のファミレスや飲食店などの店舗家具を毎月のように製作しています。

こんなに身近なところで、世の中の人と特注家具の接点がたくさんあるのにどうして特注家具という業界はこんなにもつつましくしているのだろうか?

慎ましいのはうちの会社だけかな?

 

国際派家具店を名乗るからにはこの特注家具というフレーズを世に広め、特注家具の地位向上目指す責任がある!!

 

今こそ立ち上がれ!

 

今こそ情報発信の時だ!

 

『私はここにいます!!誰か気づいてください!!』

 

『ウサギはさみしいと死んじゃうんだから!』 (by:一つ屋根の下)

国際派家具屋森下

グーグルでHPの解析するサービスがあります。

毎日何人の人がHPを見てくれているのかなと秘かな楽しみであります。

昨日も何気なく見ていたら驚きのデーターが!!

何と!!日本だけでなく中国アメリカから森下HPを見ている人がいました。

しかも、結構しっかり見ている様子で中国関してはリピーターまでいる様子!!

森下もついに国際派家具屋になったのか!

どーしよう中国から注文がきたら』・『アメリカに出張行かなきゃならないな』・『向こうの水は体に合うかなぁ

などと夢を膨らませてウキウキしていたら・・・

 

なんも専務登場!

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なんも専務

『そんなの間違えてんだろ、見るわけないじゃん!』

と吐き捨てるように言いやがりました・・・

さらに・・・『日本語読めるわけないじゃん』

 

あいつ・・・!!

夢も希望もない家具製造マシーンか!

血の代りにオイルが流れているに違いない!!

腹減ると動き鈍くなるし、メシ食うと眠くなるし!!

 

私のウキウキを返してください!

ジャパンブランド『tobi』

昨年より私たちは、経産省のプロジェクトであります『ジャパンブランド』という事業に参加しています。

要するに、『中小企業のみんな頑張れ!』という事業です。

東京家具工業組合が音頭をとり、都内の家具メーカー9社が参加して「あ~でもない」・「こ~でもない」と散々会議を繰り返して完成したのがこの『tobi』という新ブランドです。

2009年12月に東京ビックサイトで『IFFT国際家具見本市』でこの『tobi』というブランドを発表して予想を超える大反響でした。

ちなみに森下では、『センターテーブル』という商品を担当致しまして、展示会のど真中に配置していただけました。

詳しくはこちらのHPを見てください。http://www.tobi-tokyo.jp/

 

そして本日は、展示会で発表した家具の安全性検査といいますか、

発表した家具は現段階では『作品』という感じでこれを『商品』へレベルUPするにはどうしたらいいかと『東京都産業技術研究センター』という難しい名前のところから専門家の方々が多数いらっしゃって製品の安全性などを確認してもらうという集まりです。

とくに、人体系家具・準人体系家具といわれる椅子・ソファー・テーブル関係の家具は実際に体をあずける家具なので入念に確認が必要です。

しかしながら、今回の試作品はどれも貴重な品物なので、耐久テストなどは現物は使用できません。

そこで科学技術が登場するようです。

本日の説明では、椅子や家具のデーターをパソコンに入力し仮想空間の中で家具を再現し、仮想の世界で家具に荷重をかけて強度試験をするようです。

大学の講義を聴いているようで、途中で頭の中が爆発しました。

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テーブルの安全性確認中!!

しかし、実際に製作している家具メーカーの方々はその道何十年という『重鎮』がそろっていて専門家の人もどんなアドバイスをしていいものかと四苦八苦しているように見えました。(個人的な見解)

それだけ、各社の製造技術は高いのです。

その高い製造技術科学技術のお墨付きをもらえば『鬼に金棒』状態!!

満を持して商品として世の中に出せるというわけです。科学技術と経験のコラボレーションとでも言いましょうか・・・

 

そして、今日は残念ながら午前中の会議の為、開催しませんでしたがジャパンブランドの会議が終わると恒例の反省会上野で開催されます。

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上野のホルモン屋での風景。ここで様々なドラマが生まれました。

私にとってはこの反省会は会議よりというと怒られますが、会議と同じぐらい重要な会だと思っています。

自分の会社だけではどうしても世間が狭まってしまいます。同業の先輩の話を聞くことは非常に大切だなと思いました。

やはり経験は大切な技術ですから、自分が体験できなくても聞くだけで勉強になります。

仕事以外の伝説も数々・・・やっぱり家具屋はすごい

『特注家具』で検索!

このホームページを開設して一ヶ月半。

開設時は、IFFTに参加する為に準備も不十分で展示会にあわせるように無理やり公開しました。

しかし、HPとはたくさんの方に見て頂かないと意味がない・・・検索してもらって我が社のHPまでたどり着くまでには長い道のりがまだある。

弊社のHPは『特注家具』で検索するとグーグルではページ目に掲載されている。

公開から時間がたっていないのにこれは上出来だ!!

オーダー家具』で検索するとまだ23ページ目・・・まぁこんなもんか

そして『AV収納棚』と検索すると、なんとページ目に載っている!!

これは奇跡だ!

しかしまだまだ努力は足りない。『特注家具』と検索すると、なんと!3社も組合でお世話になっている企業のHPが載っているからだ。

この激しいNET社会で上位に3社もいるなんて・・・さずが!!

これは負けていられないと『負けず嫌いな性格』がウズウズしています。

毎日、家でも会社でも自分たちのHPとにらめっこしていると私の愛する妻が一言

『どーせそんなにブログに書いたって誰も見てないよ!』

なんて暴言を・・・コイツ!!

今に見てろ!!

地震から身を守る為に!

今日はあの阪神淡路大震災から15年目。今日は地震家具についてのお話。

 

阪神淡路大震災での死者・行方不明者6000人超、負傷者4万3千人以上。

建物が倒壊しなくても怪我人がでた主な原因は家具の転倒だそうです。

震災後、建築物や関連する技術というのは格段に進歩していると思います。建物が地震で倒壊するということは同レベルの地震が来ても、当時よりは少ないかもしれません。

そうなると、これから一番意識しておかなければならないのは家具の転倒事故であると考えます。

家具屋らしいテーマになってきました。

 

まず、最も転倒しやすい危険な家具が『本棚』だそうです。

本棚は、奥行きが浅く、高さが高い物が多い為、不安定なので転倒しやすいそうです。しかも本が散乱すると足場が危ない!

それではどうやって危険を回避するか!!それは『家具を置かない事』!!

家具を使用しないということではなく、『置き家具を使用しない』ということです。置くから転倒するのです。言われてみれば当然の話!

だから、家具を固定すればいいのです。家具を直接建築物に固定すれば転倒する事は少なくなるでしょう。

我々が製作する家具は造り付けなので『壁に固定する』と良く表現しますが、正確には『建築の壁の中にある柱に固定する』といった方がわかりやすかもしれません。

建築の壁は柱にボードを貼っている状態なのであまり強度がありません。だから壁の中の柱を探して直接固定する事が大切です。

次に、『食器棚』についても注意が呼びかけられています。

地震が発生して、内部の食器やガラスが飛び出し割れて飛散するからです。

最近では、扉開放防止金物がいろんな種類が出ています。飛散防止にはこの金物が今のところいいかも知れません。

最近製作する家具にはこの解放防止金物の事を意識されている方が増えています。 食器棚だけではなく、扉がつく家具には共通して言えます。

 

既製品家具を使用している方は、これらの対策が万全では無い方がたくさんいると思います。

個人で対策を立てるとしたら、市販されている商品に頼らざる得ないでしょう。

しかしながら、家具転倒防止商品は世の中にたくさん出回っていますがどれも十分とは言えないと思います

なぜならば、それらの商品は弱い地震の時は十分かもしれませんが、強い地震の時は不十分だからです。

例えば、天井と家具の間に入れる『突っ張り棒』、転倒防止商品の代表格、我が家にも昔ありました。これも弱い地震の時は有効ですが、強い地震時は天井自体が崩れてしまい突っ張りが効かず転倒する事は十分考えられます。

建築物の天井や壁は柱にボードをつけてその上からクロスを貼っているだけなので、それ自体はそんなに強くは無いのです。

また、『L字金物』、確かに家具と壁を固定する方法としては有効な商品です。我々も使用する事があります。ただ、問題なのがどこにつけるのかという事。つける場所を間違えればその金物の効果は無くなってしまいます。

家具を取付けるということは非常に重要な仕事です、我々も取付ける時は『壁のどこに下地・柱が入っているか』という事には非常に意識しています。もし家具を取付ける場所に下地や柱が入っていなかったら通常、弊社では取付を中止します。人の命がかかってると思ったら当然かもしれませんが・・・(ボードアンカー等を使用する事もありますが、やはり家具の固定はアンカーだけでは不十分と思います)

万が一の時の安全を考える事も我々家具屋にとっては大切な事だと思います。

体はお金では買えないですからね!それならば、お金で買える安全があるとすれば事前に準備しておきたいですね。

造作家具・特注家具の注文は森下まで!