無垢材のカウンター
本日は無垢材のカウンターについてのお話です。
無垢材の家具は非常に難しく、材料選びから始まります。
材木屋に希望の寸法を伝えて、材料が見つかれば船堀から新木場までは近いので実際に見に行って確認するというわけです。
サペリという材料、さすが新木場!材料がそろっています。
厚み・巾・長さと測って使用できるか判断します
かなり長いカウンターだったので、同じ樹種でしかも木目を合わせる為に同じ木で採れた材木でなければならず、さらには寸法も決まっていたので長い材料でなければならないとかなり厳しい条件でした。
発見した時はラッキーという言葉しかありませんでした、さすが新木場ネットワーク!!すっ飛んで新木場まで行って自分で確認。
材料を自分で確認した後は、お客様にも実際に実物や写真で確認してもらうことにしています。
なぜならば・・・
無垢材は自然の材料なので当然いい場所もあれば悪い場所もあります。(良いか悪いかは見る人が判断するので難しいところです。)
ちょっと前までは悪いとされてきた部分でも最近ではそれも個性の一つとかいってそのまま使用するケースもあります。その判断はお客様次第、好みで分かれてしまいます。
天然木突板などを使用する時も同じです。実際に使用する材料は見てもらった方がお客様も安心すると思います。
特に今回は変形カウンターだったので現場に何回も寸法や型を取り、そこから製作をスタートします。
あーでもない・こーでもないと繰り返しながら材料を加工してはまた現場に行ってみたりとそれはそれは時間のかかる作業でした。塗装工程も考えるとやっぱり製作に時間が無い!と難題続きでしたが・・・
いろいろあった結果、納まったカウンターがこれ!!
なかなかの迫力になりました。
ストレートのカウンターなら取付も時間がかからないのですが、
このカウンターは角度がつく部分が二か所!そして長さが8メートル以上の強敵です!
現場でのジョイント作業には苦労しました・・・
木場にあった材料からこのカウンターになるまでを考えると感慨深くなってしまします。
完成したものを見るのはやっぱりいいもんです。
やっぱりオーダーした家具というものは、お客様にも製作の過程などを見てもらい、その家具の事をよくわかってもらえれば、自然と家具に対する愛着も出てくるのかなぁと思います。
『どうやってこの材料に決まったのか』
『どのような加工がされているのか』
『どんなふうに取付けられているのか』
オーダー家具の付加価値とはそこに眠っているのかも!!
しかし押し付けては決してならない・・・でも積極的に伝えていかなければならない!
まためんどくさい話になりそうなのでこの話はまた今度・・・