特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

家具の取付風景

TVに出ちゃうかもしれない現場取付作業

先日打合せした家具の取付作業第一弾!

今回の住宅はテレビ東京の番組取材でここが更地の頃から長期密着している人がいる現場です

 

しかも何が最悪かと言いますと・・・

本日の取付予定であった家具はほとんどがシナベニヤで現場塗装するという事なので

工場では塗装する前の状態、つまり材料の木地がそのまま露出しているのです

そして木地は水に触れるた箇所に塗装するとシミのようにみえて塗装が汚くなってしまうのです

だから搬入から大騒ぎ!!

更には、家の前までトラックが通行できないというアクシデントも発生!

かろうじて弊社トラックは通行出来たので家の前まで寄せて搬入開始!

しかし別口のトラックはやはり侵入不可能ということで担いで現場に持っていくことに・・・

 

最初の頃は笑顔なんです 

だって取材されているんだもん

雨にも負けず・・・

坂道にも負けず・・・

狭い階段にも負けず!

搬入完了後のグッタリーズ

 

しかもここでアクシデントがまたまた発生!

本日は3F・2Fの家具取付予定だが、2Fは壁等の下地工事が未完了

ということは・・・2Fの家具は取付不可という事になります!

以前もこのブログで紹介しましたが、家具屋は現場の人たちに嫌な顔をされる事が多いです

なぜならば、現場もイヨイヨ大詰めという所に足の踏み場をなくすほどの家具が現場を占拠してしまうのだから・・・

「ど~ゆ~打合せになっているんだよ!」と言われたり

「家具屋さん!ここに荷物おかれたら邪魔だよ!」と言われていたり

そう、それはまるで「精神修行的現場作業」なのです・・・

 

こちらもチンプンカンプン!今日持ってこいと言われればその日を目指して頑張って来たのに・・・

暴れたくなります!

 

出来ないのであれば、仕方が無い・・・付けれる所から作業開始です!

 

いよいよ作業開始!

 

我々の会社では、その特注家具を製作した職人

実際に家具を現場で取付けるというやり方なのです

やはり、自分が製作した家具だから作業も早いし、トラブルも最小限に抑えるように・・・

それでは取付開始!

と始めようと思ったら・・・いつもと様子が異なる

カメラが常に我々をとらえているのです

しかも固定カメラも天井からぶら下がっているではないですか・・・

最初はキャッキャしていたウチの職人も最終的には

「助けてください・・・」と救いを求めてくる始末

いろんな質問をしてくる撮影のスタッフの方

私も色々聞かれました・・・しかも困るような質問

「この家具の重さはどのぐらいですか?」と聞かれ

困った私は「だいたいマグロ一本分ぐらいかなぁ~」と答えてしまいました

はかった事ないからね・・・わかりません!

 

そんな至近距離で撮るなんて

あっちでも!アップ

いくらなんでも近すぎるでしょう!

 

テレビ東京の番組の取材中にいきなりなり始める私の携帯・・・

しかも着信音が「劇的ビフォーアフター」のオープニング曲!

取材の方がポツリと一言「ライバル番組ですね・・・」

当然辺りは一瞬シーンと静まり返り電話に出る私・・・

取材の方には「たまたまです!」と声をかけ作業継続!

壁との取り合いで苦戦する取付

AVの配線で苦戦する取付 

だいぶ形になってきていますが・・・

今回の家具はよくわからないのですがいろんなところで分離発注なので

最終的に家具を取付けても完成形が見えてこない

これからいろんな業者さんが家具に手を加えて完成させるのです

 

無塗装のAV収納

天板が無いキッチンカウンター収納

 

来週には2Fも取付ける予定なので完成形の家具を紹介できるかと思います

 

ウチの職人が取材の方に聞いてみたところ

TV放送は7月中旬予定であること

カメラで撮った9割はカットされてしまう

家具は出るかどうか不明・・・

なんじゃそりゃ~!

ちょっと緊張気味にカメラに撮られていた自分が恥ずかしくなってきました・・・

 

 

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本日はお客様に家具を納品!

本日は千葉県鎌ケ谷市までご注文いただきました家具を納品いたしました。

先月から打合せさせて頂き永いようで短かった期間でした・・・

お客様にはお待たせしてしまい申し訳なく・・・

あれやこれやと進めてようやく本日の納品という感じです!

 

それでは本日の取付作業をババッと紹介!

 

やってきましたなんも専務

元宮大工の経験をいかし取付作業はバッチリな腕前です!

 

ここに吊戸棚を付けます

 

この黄色いテープはなんだろう?

これはこの建物を建てた大工さんが「ここに家具を固定する下地(コンパネ)が入ってます」

という家具屋へのメッセージなんです。

吊戸棚とはしっかり固定しないと落っこちてくるので危険なのです!!

そこを安易に考えている大工さんは毎回後で後悔しています・・・

なぜなら我々が家具取付を拒否するからです。(あまりにひどい場合ですが・・・)

落ちて怪我してからでは遅いですから・・・結局ボードをはがし下地を入れ直してもらいます!

我々も吊戸棚に関してはかなり取付に慎重になります。

 

壁の状況を確認!

 

そして今度は壁の曲がり具合を調べています。

基本的に建築物と言うのは壁・床・天井が微妙に曲がっている場合が多いのです

極端に曲がっている場合はもちろん取付は出来ませんが

1・2ミリの曲がりはどこの建築物でもつきものです。

そこに家具を取付けると家具と壁・天井の間に隙間が出てしまいます・・・

その隙間を極力なくすのが家具屋の仕事

 

この出っ張りがクセものなんです!

 

そしてこの天井からの出っ張りがあります

家具と天井の間には支輪(シリン)という部材を入れます。

この支輪を入れないとどうなるのか・・・「別に要らないじゃん」と思われるのですが

特に今回ような天井形状の場合に支輪を付けないと

家具をこの出っ張りに合わせて変形させて製作しなければなりません

それでは箱の内部は使いづらいし製作も大変です!

また、その出っ張り分下げて取付けたとすると天井と家具の間にホコリがたまってしまいます。

というような細かい内容ですが支輪を取付けるのです。

要は後工事になる家具と建築物の調整材という役割でしょうか

 

天井と家具に入れる支輪(シリン)をカット

 

天井からの出っ張りもちゃんと収めます

 

このように支輪を加工して天井・壁と家具の隙間をなくします。

あんな高いところにホコリがたまったら掃除も大変ですから・・・

  

そしてもう一つの注意点!

壁に固定するビスの位置を決める為の墨だし

ビスで固定する位置を墨だししています

 

どういう事?と言われる事が多いのでここで解説!

ビスで固定する場所には「ビスキャップ」という物を付けます

ビスがそのまま見えるより化粧キャップで隠した方が見栄えが良いので!

ただ化粧キャップといってもやはり目につきますので

その化粧キャップが付いている場所があっち付いてたりこっちに付いていたりだとどうですか?

見た目も汚くいい加減な仕事だと思いませんか?

だからビスで固定する場所は家具の端になるべく目立たないところに

しかもしっかり固定できるところ!に限ります!

(ただし壁の下地材がある場所にしかビスは固定できないので注意が必要です) 

  

そしていよいよ家具を壁に固定します!

吊戸棚を取付ける場合、最低でも2人の作業員が必要なのです

家具を持ち上げる人」+「家具を取付ける人

そして今回は私が「家具を持ち上げる人」担当・・・ひたすら下で持ち上げるのです!

吊戸棚の取付で一番の醍醐味である部分の写真がありません・・・残念!

 

吊戸棚を持ち上げて取付

 

この取付も重要で家具はあくまで水平・垂直を維持しなければなりません!

特に今回は引戸なのでもし水平でなかったら引戸が締まらないと言う事も!

万が一壁や天井が曲がっていても家具を垂直に付ける為に

先程の支輪という調整材が必要なのです!

支輪以外にも台輪(ダイワ)・フィラーなどいろいろあります。

知らない人が見ると「なんだこれ!」と怒る人もいるので・・・

 

家具が壁に取付ばもう完成間近!

最後に引戸を付ければもう完成!

内部を掃除して扉を取付

そして完成!!

 

ただ「家具を取付ける」といってもいろんなところで気を使っているのです!

なにも考えずに付ける事も出来ますがそれでは職人が取付ける意味が無い!

家具がしっかり出来ていても取付ける人がいい加減だと全てが台無し!!

家具は機能性も重要ですが見た目も大切!

家具の見た目が汚くてはその生活空間がすべて汚く見えてしまう!!

せっかく特注家具を選んでいただいたので気持ちよく使用していただきたいと思います。

 

取付をしたなんも専務が一言

「壁も下がり天井もまっすぐだったから綺麗についたでしょ?」

・・・イヤイヤあなた何自慢ですか?

   

今回の家具の詳細については製作事例で紹介しますので見てください!

最後にお客様からお土産にイチゴを頂いてしまいました。

しかもそこらへんで手に入るような物ではありません・・・

これは明日のブログで紹介します!

 

なんだか淡々としたブログになってしまい

見ている人はつまらないかも・・・

イヤイヤこれが家具屋の仕事!という感じだということで・・・

 

I水様

お気遣いいただきありがとうございました。

イチゴとても美味しく頂きました。

特注家具で造る学校家具を取付! 『午後の部』

昨日に引き続き本日も家具の取付風景をお伝えします。     

               

お昼は坂を下り、学校の守衛さんに教えてもらった食堂を探しウロウロしていたら     

ラーメン屋を発見したのでそこで昼食。     

お腹も満たし、フラフラとまた坂道を登る・・・     

この階段がなんとも歩幅があわない階段でチグハグな歩き方になってしまう     

さらには急斜面ときていれば当然私の心臓は異常なほど活発化して     

また現場に到着するころには使い物になっていない状態であります。  

その階段をスタスタ歩く学生をみて、『あぁ~あの頃に戻りたい』としみじみ思いました。   

  

そんなクタクタの私をよそに2人の職人は『午後の部』作業開始であります。     

それでは現場取付作業物語午後の部です。どうぞ・・・     

                

午後の部の主な作業内容を説明します。     

今回の作業は既存のオープン収納棚に両開きの扉を付けるという内容。     

まずは、既存の家具に扉を取付ける為の金物『スライド丁番』を取付ます。     

この取付作業・・・簡単そうに見えますがとてつもなく地味で数との勝負!     

扉一枚につきスライド丁番2個付きますから・・・     

44枚の扉なので、スライド丁番は88個!忍耐力が必要です!     

そして扉のツマミも88個・・・これは今回私が付けました。     

                   

これが既存家具!壁面一杯に広がる収納棚
  
 製作した扉にスライド丁番を取付ます

    

積み上がった扉の山     

    

そしてスライド丁番の座金(受け金物)を取付    

    

こんな感じに受け座をつけます     

    

そして扉を吊り込む     

                   

全ての扉を吊り込んだら一度調整をします     

             

調整というのは扉の面が揃えて段差を無くなるようにする事です。                  

既存家具に新規扉を取付たので調整が少し手間取りましたが無事完了!                 

調整が終了したら終わり・・・ではありません!                 

このあと地震対策の金物取付です。                 

この地震対策には色々な方法がありますが、今回は耐震ラッチを取付ける事に                 

その数88個・・・                 

これが一番時間がかかる作業であります。                 

                  

    

全て吊り込んだら扉の調整    

    

これが耐震用の金物『耐震ラッチ』    

耐震ラッチの原理は?というと    

写真左側のフックが付いている物これを本体に取付ます。    

そして写真右側の物を扉に取付ます。    

写真左側のフックが水平を維持していないと固定される仕組みになっているので     

扉を閉めた状態で、地震がやってくると・・・    

扉の受けにフックが引っ掛かり開かない状態になります    

そうすれば床に物が散乱しないで安全に逃げられるという仕組み!    

    

耐震ラッチを位置を確認しながら本体に取付    

    

全ての金物を取付て作業完了!    

               

新品の扉を付けてみると既存の家具がまるで新品の家具にみえる感じです。    

これはまさに家具のリフォームと言った感じでしょうか!    

耐震面でも安全な家具になっているので万が一のときでも安心ですね。    

     

 そんなこんなで昨日の取付作業は無事完了!    

先生からも『もともとそこにあったみたいに違和感なく納まってる』と    

お褒めの言葉もいただきました。 

  

 ふと自分の学生時代(男子校)を思い出す・・・   

そういえば先生から怒られた事はあっても褒められた事はなかったなぁ~   

散々『私は褒められて伸びるタイプ』だとアピールしていたにも関わらず・・・ 

社会人生活も捨てたもんじゃないなぁ  

とこれまたしみじみ思いました。   

特注家具で造る学校家具を取付! 『午前の部』

今日は現場での作業風景をお伝えします。

以前もここでもお話ししましたが、由緒ある学校家具のお仕事です。

家具の取付について少し細かくしていきますので前編・後編の2部構成で

今日の作業をお伝えしていきます。

それでは今日は前編 『午前の部』です。

 

前回同様、到着した時は不審者扱いされそうになりました・・・

『おはようございます!家具屋です!』と挨拶して

不審者ではありませんオーラを放ち先制攻撃です!

守衛の人とお話しながら部活の為に登校してくる先生や生徒に笑顔で挨拶していました。

その笑顔で私が挨拶する光景がトラックから見ていたウチの職人には

逆に不審者に見えた』と暴言を吐くので

私の搬入お手伝いは中止させていただく事になりました。

 

それでは本日の現場取付作業物語をどうぞ・・・

 

まずは、工場から運んできた家具と取付道具を搬入から開始です。

この搬入作業は想像以上に時間がかかるのです。

周りに傷がつかないように養生したり、搬入経路を考えたり・・・

トラックに満載の家具

生徒の登校時間が過ぎた後の搬入開始

それはまるで蟻が巣に餌を持ち帰るかのごとく・・・

 

一通り搬入が終わったらいよいよ本番です。

今回は既存の家具を撤去して、新規家具をつけるのです

既存家具の取外しから始めますが、よそで製作した家具はどんな造りになっているか

不明の為、探り探りでの作業となります。

どこで家具を固定しているのか、周りに危害を加えないように慎重に撤去します。

 

既存家具の撤去から作業開始です

まずは扉を外していきます

そして既存家具を丸裸にして

どこで取付けられているか確認しながら取外開始

四苦八苦しながらようやく取外し成功!

続いて下台も外す事に成功!

ついに既存家具完全撤去!

 

こうして既存家具の撤去が完了したら、度は新しい家具取付作業です。

まず家具を取付ける為にビスで固定する箇所を探していきます。

壁の下地を探す為に壁を叩いて音で判断していきます。

ところが・・・

壁の下地となる部分がバラバラになっている為、

固定する為のビス位置もバラバラになり見栄えが悪くなってしまうのです。

いろいろ考えた結果、壁に木の材料を先に固定して

家具を先に付けた木材に固定する事にしました。

壁の下地を探す

この材料を利用する事に・・・

壁に材料をとめて底に家具を固定する事に

取付成功のおまじないをしています

 

おまじないも無事完了して新しい家具を取付開始です。

家具を製作した職人取付しますので

新しい家具を取付始めたら早いもんです!

ひとつづつ連結していきます

4台を連結して

ついに完成!

 

既存家具の撤去に時間がかかると思っていたのですが想像していたよりスムーズに完了しました。

おまじない効果もあり新規家具の取付も下地が見つからないというアクシデントは

ありましたが無事問題も解決し上手く納まりました。

 

顕微鏡の箱が上手く納まるように寸法を考えた特注家具です。

この顕微鏡入りの箱は意外と重量があり、しかも一マスに6個も入ります。

棚板が垂れてこないように芯も工夫して入れてあります

パーチ材で出来た既製品家具よりは強度があると思います。

顕微鏡の箱が6個入るようにしています

 

完成した特注家具の姿をイヨイヨ学校の先生に確認してもらう事に・・・

家具に自信があっても、実際に使用する人の反応を見るまでは毎回ドキドキします。

何回やってもドキドキになれる事はないです・・・

 

今回も大変喜んでいただきホッとする瞬間です!

イメージしてたより綺麗に納まってる』なんて言ってもらえて一安心・・・

この家具の詳細内容は製作事例の中で紹介しますのでそちらも見てください。

 

それでは明日は『午後の部』です

お楽しみに!

夜の現場作業in六本木

昨日は夜の現場です。

店舗什器は閉店後の作業やオフィス家具の場合は回りに音が出ると迷惑!!

という事でよく夜中に作業することが多いのです。

そして今回も夜の8時から作業という事で、準備万端乗り込みました。

 

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夜の街にそびえたつタワービルが今夜の舞台です

 

取付作業といっても今回はロッカーなので主な仕事は搬入作業が中心です。

地下3階から現場のある地上31階へ・・・

といってもこのまえみたいな修業的な要素はなく、

台車に乗せて大きなエレベーターで一気に駆け上がる都会的要素満点の搬入作業でした。

 

今回は特に現場に魔物は棲んでいなかったように思えますが・・・

多少の調整を残して本日は設置作業のみという事で完了です。

 

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15連結のロッカー設置後の姿

 

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こちらは四方仕上のロッカー5連結です

 

PM8:00から搬入作業開始してPM11:00には作業完了!

なんともスピーディーな取付でした。

周りにいた方が本当にプロばかりだったので、判断が早い!!

私はロッカーの横でニコニコしているだけでした。

 

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床のゴミを掃除する『なんも専務』

 

床がジュウタンの為、ゴミが散乱しないように養生シートを敷いてはいたのですが

人の動きで散乱してしまう憎い奴!その名も『木くず』!

丁寧に掃除機で吸い取り後片付けして全ての作業が完了です。

 

本当に大きなビルだったのでセキュリティがかなり厳しく

運搬車両や作業者は事前に届け出が必要なのです。

ただ納得できないのが、それだけ申請させておいて最後現場から出るときに駐車料金を取るところ!!

思わず『金取るのかよ!』と精算機にぼやいてしまう雨の六本木・・・