特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

家具の製作工程

洗面収納棚を塗装しています

本日は製作したオーダー家具の塗装工程のお話です

 

製作工程の詳細はこちらを見てください!

そして今回は塗装段階の作業のお話です

 

これが完成した家具本体

 

写真でわかりづらいですが箱の内部は全てポリエステル化粧板・・・通称ポリ板

特に白のポリ板は使用頻度が非常に高い材料なのです

だから、仕入の時は大量入荷する為コストもリーズナブル

 

これは扉!下地を先に塗装してあります

 

そして外部はシナベニヤに白の塗潰し塗装をしていきます。

ほとんどの家具屋では塗潰し塗装というとシナベニヤを使うのですが

森下はチョット違うのです!何を使うかはまた今度の機会に・・・

ただ今回は周りの家具や建具と色調を合せる必要があった為シナベニヤで塗装しました。

 

 

それではここから今回製作した洗面収納棚の塗装工程をババっと紹介していきます。

 

塗装するのは外部のみということで余計な所に塗料が付着しないように養生して保護します

 

内部に余計な塗料が付着しないように養生します

養生完成後の姿

 

塗装の佐藤さん曰く・・・

塗装屋の仕事の半分は養生をする事だ」と言っていました

地味な作業なんですがとても大切な作業だという事でしょう。(おそらく)

そして色の調合も塗装職人の技術!

経験と勘で絶妙な色合いを出します

 

今回は白の塗潰しだから簡単だろう・・・と思うのは大間違い!

よく現場の塗装屋さんがペンキやラッカーを刷毛を使用して塗潰しをしていますが・・・

刷毛塗りを指定する家具もよくあります(使い古した感じの雰囲気を出す為に)

刷毛塗りの雰囲気が好きという人もいます

しかし私個人としては・・・

刷毛の塗り跡がどうしても残ってしまいますからあまり好きではない仕上方法です。

そんな事言ったら怒られそうですが・・・しょうがない好き嫌いの問題は!

 

 

白色と言うのはとても難しいのです

特に単色系の塗装をする場合は同じ塗料で塗装しても気温や湿度よって

仕上りが微妙に変化してしまうからです!

だから同じ部屋に並ぶ家具を塗装をする時は必ず同じ日に塗装するという

こだわりがあります・・・

そのおかげで今までどれだけ塗装屋さんには迷惑をかけた事か・・・

 

白い塗料で吹き付けます

 

そして磨きます

 

何度もクドイようですが、塗潰し塗装は時間がかかるのです

何度も塗装しては乾かして磨いてを繰り返します

 

この磨き作業があるから塗装面は平滑でなめらかな感触になります!

刷毛塗りでは感じられないなめらかさです!

と個人的には思っている・・・

 

雨が降ったり、湿度が高い時は塗料が乾きづらく時間がかかってしまいます

そして更に手間がかかってしまうのは白の単色を塗装する場合は

同時進行で他の色の塗装が出来ないのです・・・

それはなぜかと問われたならば

吹き付け塗装をする場合、他の色で塗装してしまうと空気中に他の塗料が舞ってしまうのです

その中で白色を塗装すると空気中に舞っている他の塗料が微妙に含まれてしまうからなんです

塗装場が大きな工場ならそんな苦労は無いのですが・・・

 

簡単そうに見える塗装も実は非常に細かい所にまで注意しているのです

 

そして完成!

 

毎回見て思います

塗装すると家具の高級感が格段にUPするなぁと

やはり雰囲気がすこし違うように感じる。

 

 

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テーブルを製作しています

本日は我々が製作している店舗用のテーブルについてのお話し

テーブルと言ってもいろんなパターンがあります。

小口の仕上についても何種類かあります『メラミン仕上』・『パネフリ仕上』など

(パネフリとは・・・樹脂で出来た厚さ2~3ミリ程度のテープみたいなもの)

今回は無垢材を貼って仕上げる工程をお見せします。

 

まずは天板の板を製作します(ここは省略)

そして小口に無垢材を貼りつけて(ここも省略)仕上作業に入ります

  

天板より少し大きめに無垢材を貼ります

 

これが天板の無垢材を削る機械

 

そしてこれが天板の小口を加工する機械

 

まずは目地払で天板と無垢材を平らに削ります

 

そしてトリマーで小口の形状を加工していきます

 

小口加工したら仕上作業カンナで削ります

 

ペーパーで削り最終仕上げ

 

仕上りはこんな感じです

 

こんな感じの仕上方もあります

  

丸い天板は四角天板と違い無垢材も丸く加工しなければなりません

その分無垢材のロスも出てしまい加工も全て手作業となるため

一日に出来る数にも限度があります

このように円形に無垢材を削り出します

 

無垢材を手で削りながら仕上げていきます

 

仕上げた天板はこの後塗装段階へ突入しますが

本日は塗装場に建具の先客が入っているため明日の仕上りです。

墨田区の建具屋さんが持込んできた建具

 

わざわざ千葉の市原まで持ってきて塗っています。

うちの塗装屋さんはそれほど腕が良いんです!

 

小口を無垢材で仕上るだけでも相当な時間が必要となります

これがメラミン仕上やパネフリ仕上なら機械で貼れるため短時間で作業が可能ですが

テーブルの小口は人の体が触れやすいところです

角にあたっても痛くないようにという事なのでしょう。

お店の人の配慮がうかがえます。

 

 

  

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家具の扉を製作しています

これから紹介するのは家具の扉を製作する最終段階の様子です。

扉の製作過程はこちら・・・【ホームページの製作工程の紹介】

その中で小口仕上の部分を本日は細かく紹介します。

 

今回は扉の枚数が44枚というかなりの数です。

こんな時に活躍するのが機械設備!!

扉の幅を揃える時の『ダブルサイザー』

 

そしてこれが『縁貼り機』

 

この機械が有るか無いかでは作業時間が全く変わってしまいます。

それではこの縁貼り機を使用した小口仕上を一連の流れで紹介します

 

まずダブルサイザーで幅が揃えられた扉

小口はまだ切られたままの状態

 

これが小口に貼られるメラミン材

扉の厚みより少し大きくしてあります

 

メラミン材を縁貼り機にセットして準備完了

 

あとは扉を機械の中に通すだけ

 

順調に流れてくる扉!その数44枚

 

流れてきたらもうこの状態!小口にはメラミン材が接着されています

 

最後は人の手で仕上作業

 

この縁貼り機を使用して小口を仕上げる作業は時間にしておよそ数時間程度

最後はやはり人の手で一枚一枚ペーパーで磨き手触りを確認します。

 

しかしこれがもし全て人の手で行うとしたら・・・

1日で終わる作業ではありません。

1日以上かかる作業を数時間で終わらせるという事は・・・

作業時間が短縮されるという事はその分コストが軽減されるという事です!

 

特注家具屋にも色々なやり方があります。

大きく分けると『機械を使用する方法』と『手作業でする方法』。

もし、扉が2~3枚程度ならこの機械を使用して小口を仕上げるより

手作業で仕上げた方が全然早いです。

何でもかんでも機械でやれば良いという訳ではありませんが

今回のように44枚という数がまとまってくると作業時間の差は大きく開いてきます。

この機械があるのと無いのでは工場の生産力が大きく違います。

この縁貼り機は今後も活躍してくれる事でしょう・・・

 

機械化が進んでいても、最終的にはやはり人の手で確認するという事。

人間の感覚はとても敏感で違和感を感じる所にはやはりムラ等が出ているんです。

家具は人の手に触れるモノです、だから自分で触るのが一番いいですよね

当然と言えば当然の事。

 

明日はこの扉と家具を現場に取付に行きます。

そして私は横でニコニコしている事でしょう。