特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

家具の製作工程

抽斗540杯・・・後篇!

地味で地道な作業の連続・・・それが家具作りであります。

昨日は抽斗(ひきだし)の箱を組む前の様子を紹介しましたが

今回は組立てているところです。

 

ただでさえ場所をとる抽斗の部材はすでに山積み状態

工場のいたるところに侵食しております。

板の状態ですでにこの状態・・・組立てたらどうなるか想像してみました。

想像したら大変なことになったので昨日までは考えるのをやめていたんですが

実際に組み始めたら・・・案の定ッ!大変な事になって来ています。

 

 

 

それではッ!

抽斗侵食される工場の様子・・・ご覧ください。

 

ダボを打込んだ側板

ダボ差し込み口の穴加工してある側板

 

この木ダボを側板に差し込むだけでもかなりの地味な作業であります!

今回使用した木ダボの数・・・およそ8640個!!

普通に数えるだけでも一日かかってしまいそうな・・・恐ろしい数です。

なんとも・・・家具作り地味な作業連続なのか!?

しかしッ!この地味な作業の一つ一つが大切な工程なのですね~

 

 

それでは、いよいよ組立て作業に入りますっ!

一般的には家具製作はここの工程あたりから面白くなってくるところです・・・

 

ダボを差し込み底板をはめ込みます

一つ一つ手作業で組立てるのです

プレスで軽く圧力をかけます

抽斗の完成!

 

 

組立て始めたらドンドン組み上がってきますっ!

それはそれは快調に抽斗が完成していきます・・・

しかしッ!その数540杯ッ!まだまだその半分くらいしか組立てていないのですが・・・

 

プレス機の前にはこの抽斗の山です

2階にはその山が更に沢山あります・・・

 

 

もはや・・・抽斗の山で囲まれてしまい作業スペースが盆地状態ですっ!

今・・・工場の二階は抽斗だらけになっております。

早く・・・家具と合体できる日を待ちわびております。

 

 

 

 

 

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抽斗540杯・・・前篇!

たまには家具屋らしく久しぶりに製作途中の様子です。

抽斗(ひきだし)を540杯作ります・・・

言うのは簡単ですが、やるのは大変です。

家具製作は地味な作業の連続だと普段から申し上げておりますが

今回の仕事はまさにッ!地味な作業の連続・・・

 

抽斗の側板ですこの山が工場のあっちこっちにあります

板を寸法にカットして加工していきます

板に囲まれての作業です

まだまだあります・・・この山がッ!

 

 

一つの抽斗を作るのに、側板が4枚と底板が1枚必要なんです

540杯の抽斗と言うことは・・・側板用部材が2160枚、底板用部材が540枚

一枚一枚加工していくわけです。

恐ろしいくらい地味な作業が続くわけです。

 

しかしながら・・・組立てる前でこの状況!すごい場所を取っています。

組立てたらどうなるんだろ?

・・・考えてもしょうがない!組立ててから考えよう。

 

 

・・・後半へつづく

 

 

 

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「愚痴ばかり言っている家具屋」にならない為に!

本日はモリカグでよく製作する家具の一種でありますテーブル天板

お話しに絡ませてちょっと毒吐きます。

 

テーブル天板は一体一年間で何枚ぐらい製作しているのだろうかというぐらい

日々、製作しております。

テーブル天板は主に店舗什器の場合が多いです。

ファミレスのテーブル席に必ず置いてあります、あのテーブル天板です!

おそらく、皆様も一度は使用しているかもしれません。

 

そして、一店舗で数十枚程度必要なテーブル天板!その数は半端ないです・・・

そんな数量勝負的な家具でもあります。

テーブル天板の大量に生産するの製作に欠かせない機械がいくつかあります。

まずは、天板の素材をフラッシュしたら切り回しをします。

それをスムーズに進めてくれるのが~~

 

ダブル・サイザー

 

ベルトコンベアに量産したテーブル天板は両方から出された回転ノコギリがしこまれています!

と言うことで、通すだけで順調に二面の寸法通りにカット出来きるので。

切りまわされた将来テーブル天板になろうとしているパネルは次のステップです!

それは、小口の仕上です。

その作業を順調に進めてくれるのが~

縁貼り機

 

この縁貼り機は、本当に便利な機械です!なんせ人間の手で作業すれば1日は平気でかかる作業も

ピュ~っとこの機械に通すだけで小口仕上が出来るのです!しかも短時間で!!

職人一日かけてテーブルの小口仕上げるのも良いですが・・・

素人数時間この機械に通すだけで小口が仕上がるんですから・・・

こんな便利な物ありません。

 

と言いながら・・・調子に乗っているとこんな状態になります

小口が仕上っていない天板

 

なんで?仕上っていない天板が二階に上がってるんだろう?と疑問に思い見てみると・・・

 

コーナー面がR形状になっています!!

 

こッ!これはッ!

天板のコーナーがR(曲線)になっているではないですか!!

なんてカタチしてるんだッ!

これでは小口に貼る部材を機械に通しても曲線部分には貼れないではないかっ!

衝撃的な形状です!

 

・・・っていうのは家具屋目線のお話。

デザインとしてはR(曲線)にする事によって角を落としてぶつけても痛くない!

という目的もあるのです。きっとこれがR(曲線)にしたデザインの目的!だとは思うのですが・・・

老人ホーム保育園などに多くみられるデザインです。

 

そうなると・・・素人が数時間あの機械に通すだけでは小口は仕上りませんッ!

こうなると・・・職人が一日かけて小口を仕上げなければならないのです。

 

これが小口の仕上材! 

テープに接着剤を一本づつ塗布して

テーブルに圧着していくのであります・・・

 

 

私も一日中、横で完成までの工程を見ている訳にはいかなかったので完成品は

残念ながら写真には残っておりませんが・・・

ではッ!このブログで私が何を言いたいのか?と言いますと!

同じ天板でもちょこっとR(曲線)を付けただけで、とんでもない工程になるという事です!

たったパネル一枚の小口を仕上るだけでこの騒ぎです!

これが・・・大きな家具になった場合一体どうなる事か?

今回は身近な所にいい例があったので天板を例にあげましたが。

 

機械が使えないという事は非常に不便ですね!

当然その分はコストに跳ね返ってくる訳です。

ですからデザインを考える方にもコストデザインの両立を図って頂きたいと思う訳です。

 

「コストの事なんか考えていたら良いデザインなんて出来ね~よ!」 

という三流デザイナーもいるとは思いますが

そのような発言をされる時は予算がたっぷりある時にして下さい。

よろしくお願いします。

 

逆も然りです・・・

予算が無いからと言ってデザインに愚痴ばかり言っている家具屋も問題ですが・・・

どうやってそのコストに合わせるようにするか・・・それもまた家具屋の努力であります。

どう転んでも採算が合わないというのであればその仕事は断れば良い!

 

 

 

一つの仕事を分業している事に問題があるのでしょうかね?

デザインする人はデザインするだけ・・・

家具を製作する人は家具を造るだけ・・・

もうちょっとお互いの距離が縮まればいいんですけどね~

お互いの仕事に口を出すことも大切かも知れないですね。

 

ホームページからお問合せいただき、直接お客様と接する機会が増えた今日この頃・・・

家具を使用する人を無視してはいけない

とつくづくそう思います。

・・・なんてたまには高尚な事を考えてみる!私も少しづつ成長しているのでしょうか?

 

 

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俺にNCなんていらね~ぜ!

先日出荷した巨大アナコンダですがその時に上に設置する天板の製作方法が

いつもと様子が違ったのでご紹介いたします。

 

これがその巨大アナコンダ!

 

 

R曲面の壁面なので、当然カウンター天板もR形状をしたカタチになります。

R形状は最近ではどこの家具屋にも増えてきましたがNCルーターという画期的な機械で加工するのです。

 

これがモリカグのNCルーター

 

モリカグのNCルーターは二代目です!

しかも、現在使用しているNCもかなり年季が入り始めております。

この機械があるとR形状に材料をカットするのがとても楽になるのです!

しかし、このNCルーターにもそれなりに欠点があります。

それは・・・コンピューターの操作が必要なところであります。

 

どこの会社にもいますよね・・・

「パソコンの操作は若いもんに任せていますから

私ですか?無理ですよ~今さらパソコンなんて覚えられませんよ~」

って言っている人たち・・・

 

モリカグの工場長もその一人ですかね~?

しかし、NCを使わずにR形状に天板を加工している光景だったので思わず

写真に収めておきました。

それがコチラです

 

 

コンパスで円を書くように中心の軸を固定します 

軸を固定したら回すようにハンドルーターを進めていきます

スタート!

それはまるで・・・

ハイハイするかのように進みます

ギリギリのラインを狙っています!

更に進めていきます

終了!

そうするとこのようにR形状に材料が加工できます

切り抜かれた端材・・・R形状はエコでは無いです!

 

 

R形状はエコでないばかりか、すごい手間です・・・

R形状の天板加工をするのに職人数時間かけてようやく抜く作業に入れるのです。

職人数時間もかかる作業です・・・それだけですごい手間がかかりますね

ところが・・・

これがNCルーターだとど~なるか?

職人じゃなくても、コンピューターが使用できる人がいれば1時間もしないで加工してしまいそうです!

これが・・・文明の利器ですか・・・!

 

コスト計算したら雲泥の差であります!

職人が数時間かけて加工するのと

素人でもNCにプログラムが入力出来れば一時間もかからないで加工出来てしまう!

やはり、コスト面を考えると機械化にする方が明らかにメリットは大きいのです!

 

「NCが無くたって加工できる」と言い何時間もかけられても困ります!

だけど・・・NCが無くてもこのようにRが抜ける様な技術は工場に残しておかなくてはいけません・・・

先日、宮本大先生もおっしゃっていましたが

経済性と匠の技が今の時代は両立しない!と嘆いておられました・・・

匠の技術を取るか!経済性を取るか!

・・・欲張りな私は両方欲しくなります。

 

  

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巨大アナコンダ出荷される!

先日モリカグ姉崎工場に現れた巨大アナコンダですがなんやかんやで昨日姿を消しました。

それでは、あの鉄の大蛇がどのような姿になったのか順を追って説明します。

 

正式名称は「ファミリーコーナーカウンター」というらしいのですが

モリカグではアナコンダと呼ばれています。

 

まずはちゃんと組立てます

 

言葉にするのは簡単です「組立てます」で済みますから・・・

しかしこの組立てるのがそこそこ大変!その様子は先日のブログ見てね。

そして、今回は化粧パネルを貼る一歩前の作業です。

まずは化粧材の下地になる部材を曲面に固定していきます。

 

R曲面の仕上方法は色々ありますが、今回は時間も無いので曲げベニヤという材料を使用します。

 

これが曲げベニヤ

 

読んで字の如く・・・

このベニヤは曲がるんです!このように曲面の下地材に使用する時はかなり便利!

曲面に合わせて貼って行きます。

 

一枚一枚貼って行きます

そうするとこんな感じになります

下地材の貼りは完了です

 

そして、次はいよいよ仕上材の登場です!

と言いたいところですが、仕上材はまだ塗装場で綺麗にお化粧中でした。

 

この材料を貼って行きます 

 

こんな感じに

貼り合わせていくのです

 

壁面に貼られている材料はサカイというメーカーのリブというものです。

様々な種類があるのですが・・・この壁面材が決まるのにも時間がかかり

最後は間に合うのか!?というぐらいの納期の無さ

様々な諸問題を解決しながら、なかば強引に昨日の夜に出荷されました。

 

 

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