特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

家具の製作工程

100台の引出収納

本日は久々に家具のお話し。

今月モリカグの若手メンバーがせっせと造っていたのが老健施設に納品する

引出が三段付いたチェストッ!100台ッ!!!

 

 

そもそもモリカグは量産型の工場では無いのですが機械設備が量産向けのものがいくつかあります。

じゃぁ~量産向けじゃないかッ!?と言われる事もありますが

違うんですね~ッ!

普段は一台・二台と単品で製作している工場なので

同じ形のチェストとはいえ100台もあるとそれなりに大変な騒ぎになるんです。

 

量産家具を製作するにはいくつか条件があります

まずはッ!完成した製品を置いておく場所がある事ッ!

そしてッ!量産向けの設備がある事ッ!全部手作業なんかでやったらコストがあいませんッ!

最後に・・・

100台分の部材を加工する為、同じ作業を延々と繰り返しても折れない心ッ!

これが・・・一番大事かもしれません。

 

 

 

P1030520

300ハイの引出の底板

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引出の側板・前板・本体の板

P1030522

引出の側板300ハイ分

P1030543

地道に組立てて行きます

P1030540

徐々に組み上がっていきます

P1030521

引出の山が出来上がります

P1030510

こちらは・・・本体の山

P1030511

こちらも・・・本体の山

P1030504

合体するとこんな感じになります

 

 

 

ここまで組み上がったら引出の前板を付けて調整して完成です。

工場の二階を占拠していたチェストの山・・・

まぁ~よく心折れずにここまでやってくれました。

今回は取付は別途なので我々は出荷するだけ

出荷した後はなんとなくホッといたしました。

 

 

 

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ソファーの張り心地チェックッ!

今月納品予定の物件にソファーがありまして・・・

一応モリカグは家具屋なのですが、ソファーや椅子は全くの専門外ッ!

ということで・・・張りのお仕事は東京都家具工業組合でお世話になっております

鈴幸装備さんにお願いしております。

 

 

今回の物件は初めての納品する物件なのですが今後も続く無いようなので

最初だけお取引先のお客様が座り心地を確かめたいッ!

ということで鈴幸装備さんまでお邪魔して来ました・・・

 

 

P1050069

R(アール)のベンチ座面

P1050070

キッズルームの床置きクッション

 

 

椅子などの張りは直接人体に触れる部分なので我々が製作する箱物家具より

難しい感覚って言うんですかね??

座り心地を図面で表現する事はできませんから・・・

直接座ってもらい「ここはもうすこしこうしてくれッ!」とか「もう少しパリッとッ!」等と

まるで長嶋茂雄終身名誉監督がバッティングコーチをしているかのような世界です。

 

・・・奥が深い。

 

無事にお客様の検査も完了ッ!

特に問題も無く話はソファーの話からドンドン脱線していきます。

 

やはり、製作の現場に来ると皆さんウキウキするんでしょうね~

他にどんな仕事しているのか興味津々です。

色々な椅子を拝見させて頂きました。

 

その中でも一際輝いていたのは・・・ッ!

やんごとなきお方がお座りになる椅子でございます。

あまり詳しくは聞きませんでしたが・・・ッ!

やはりッ!風格が違いますねッ!本当に勉強になります。

 

このようにしてモリカグは様々な方にご協力いただきまして

一つの物件を納めさせて頂いております。

 

 

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工場で検品してもらいました

私の大学の先輩が支配人をされておりますフランス料理ル・クールさんの

家具製作をさせていただいております。

昔はビール鏡月しか飲んでいるイメージが無かった方ですが・・・

今はソムリエですッ!10年経てば色々あります。

 

さてッ!今回は製作した家具が問題が無いかどうかの確認をしてもらいました。

いわゆる検品です。

お店の搬入が一筋縄ではいかない為、現場で確認して頂く前に工場で一度見ては

くれまいかッ!と懇願しワザワザ姉崎工場までお越しいただいたのであります。

 

 

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5メートル以上ありますベンチの下台

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レセプションカウンターとパントリー台

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シルバー台のハンドルを確認中

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どうやら・・・ご満悦?

 

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パーテーションの高さについて確認中

P1030557

どうやら・・・ご満悦?

 

 

 

このほかに、テーブル天板や既製品の椅子なども納品させていただきます。

いろいろ使い勝手を確認し耐久性素材寸法そしてコストもしっかり考えながら

仕様を提案させて頂きました。

細かい所にこだわりを持って製作しております。

これがオーダー家具の良いところッ!

 

細かい打合せをして無事検品終了ッ!

内心ホッと致しました。

 

 

 

どうやら喜んでいただけたようで何よりです。

今回の様子はルクールさんのブログでも紹介されております

是非ッ!ご覧ください。

ブログはコチラ→「Le coeurの日々

 

 

 

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たった1ミリッ!されど・・・1ミリ。

我々も人間です・・・マシーンでは無いのでミスをします。

今回・・・すこし痺れるミスが発覚したので紹介します。

ミスなんてブログで紹介してイメージダウンになるんじゃないの?って言われますが

製造業なんてミスは付き物です。

問題はミスした物を工場の外に出さなければいいだけの問題!

またッ!発生したミスをどうやって対処するかが重要なんです!

と言う事で・・・今回発生したミスとその対処法をご紹介します。

 

 

家具製作の基本はフラッシュパネルを製作する事です。

芯材で骨組をして化粧板で挟み込みます。そして芯材は厚みがいくつかあります。

12.15.18.21.24.30ミリと普段使用するのはこの6種類

そして化粧板の厚み2.5ミリと4ミリが一般的ですがあります。

それを重ねて一枚のパネルに製作するわけです。

 

例えば・・・20ミリの板を製作する場合は

12ミリ芯材を4ミリの化粧板でサンドイッチします(4+12+4)で20ミリになります

もしくは・・・

15ミリ芯材を2.5ミリの化粧板でサンドイッチします(2.5+15+2.5)で20ミリになります

 

このように、製作するパネルの厚みに応じて中に使用する下地材(芯材)の厚みを調整します。

ところが・・・規格サイズの材料を使用しては出来ない寸法ッてあるんです。

その場合は、芯材を一本一本削って使用する厚みに調整したり

して色々考えてやります。

 

 

既に組み上がった状態の芯材

 

 

 

ミリ単位で製作する必要があるオーダー家具は一つ一つの部材の厚みが非常に重要です。

そんな事は百も承知のはずのオーダー家具専門メーカーのモリカグ・・・

今回ッ!図面寸法より部材の厚みが1ミリ大きかったパネルが完成したのであります。

 

 

衝撃ッ!!

 

 

1ミリぐらいなんとかなんないの??って思うかもしれませんが

壁と壁の間に収納する家具の場合、家具が1ミリでも大きくなると納まらなくなります・・・

例えば・・・

幅1000ミリの空間に1001ミリの家具は物理的に入らないです。

じゃぁ~家具が999ミリなら入るの?計算上では入ります・・・

でも実際は入らないのです。

なんで?って聞かれても・・・知りません。入らないの物は入らないのです

 

また、長く連結する家具の場合一つの部材が1ミリづつ違うと相当のずれが出てしまいます。

例えば・・・

箱が10個連結する場合、両サイドに箱の側板がつきますので

一つの箱で2ミリずつ誤差が出ます。2ミリ×10個=20ミリ・・・

完全にアウトッ!!です。

 

 

ではッ!1ミリ大きくなってしまったパネルはどうやって対処するのか??

モリカグ緊急会議の結果出した答えは~

 

やり直しです・・・

 

 

シビれます・・・

骨組みした芯材を・・・ばらします。最初から・・・やり直しです。

少しのミスが命取りになる今日この頃・・・やり直しは非常に厳しい。

しかし・・・仕方が無いです。

お客様が欲しいと言っている家具と違う寸法の家具なのですから・・・

それはもはや・・・ゴミです。

 

 

最初の判断ミスが今回の事態を引き起こす訳です・・・

基本的な事ですが・・・基本が出来ていないとこういうことになるのです。

一瞬の気も抜けない家具づくり・・・だから職人と呼ばれるのでしょう。

我々も家具職人と呼ばれる人材をもっと育てなければ・・・

 

 

 

 

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天板に無垢材を貼っております

昨日に引き続き本日も家具屋らしいブログでも書きましょうか?

今回ご紹介するのはまたテーブル天板です。

おいおいッモリカグってテーブル天板しか作ってないの?

って思われるかもしれませんが・・・そんなわけありません。

 

今回はテーブル天板小口仕上についてでございます。

小口って何?と思われる方もいるかとは思います。

私も初めて小口って言われた時チンプンカンプンでしたね~

 

改めてご説明申し上げますと・・・コーナー部分のいわゆる~角であります。

 

無垢材を貼っております。

 

小口に無垢材を貼るというのはこれまた手間のかかる作業であります。

どんなふうに手間がかかるかと言いますと

これまた機械作業ではなく手作業で貼るからです。

そして更に難しいのが・・・誰でも出来る作業では無いという事。

 

天板の厚みに対してやや大きめの無垢材を貼ります

 

手前の無垢材はすでに仕上げた小口部分

右側がこれから仕上げる小口部分です。違いがわかりますか?

すこし、右側部分が出っ張っているのがわかります?

 

まずは目地払いという工具で平らに仕上げます

ここまでは誰でもって訳では無いですが・・・ま~出来ます。

 

問題なのはこのカンナ仕上・・・

 

このカンナ仕上に関しては、職人ならだれでも出来る作業ではありません。

モリカグでも10数名いる職人の中でこの作業が出来るのはたった2名・・・これが現実。

正確に言うと「この作業が出来る」と言うよりは「やらせられる人」と言うべきでしょうか?

この辺は職人技です。

 

 

天板裏から見た仕上りです

 

どうですか?綺麗に留めで納まっております。

後は塗装して完成を待つばかりです。

 

 

コスト重視の昨今では無垢材の仕事は最近本当に減ってきているのが現状ですが

無垢材の仕事も出来る様な職人を今後増やしていかなければ・・・

特注家具屋として差別化は出来ませんね。

 

技術・コスト・納期・・・バランスが大切だと思います。

職人の技術に関しては上を見ればそれはそれは素晴らしい技術の職人は沢山います。

モリカグの技術匠の技と言うには程遠いかもしれませんが・・・

私もそのような職人が育つような環境を作らなければいけないなぁ~と思うのであります。

不効率でも残さなければならない物は残さなければいけませんね・・・

 

職人の世界も高齢化が進んでおります!

その中でもまだモリカグの職人は30代が中心と言う歴史は古いが若い会社です!

まだまだモリカグには成長できるチャンスがあります!

今後のモリカグにこうご期待!!

 

  

 

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