特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

商品開発部

塔婆製作を見学して来ました。

本日のお話は、先日オーダー家具の打合せに静岡県富士市に行った時のお話。

オーダー家具の打合せは夕方からだったのでその日は

富士の従兄弟の家に一泊させて頂きました。

 

そこは富士の兄様が塔婆の製造販売をしている遠藤産業という会社があります。

じつは、オーダー家具のお仕事もこの富士の兄様がモリカグの事を

富士の兄様ブログで紹介して頂きまして、そのブログを見た方からの依頼だったのです。

お兄様に感謝です!

 

塔婆とは一体何だ?と思われる方もいらっしゃると思います。

普段は取材拒否の厳しい工場ですが、特別に潜入取材して来ましたので紹介します。

塔婆とは、お墓の裏に立てる木製品のあれです!

・・・百聞は一見に如かず

 

このような材料を加工して

これを作ります!

お墓の裏に立てるやつです!

 

おわかりいただけました?

塔婆の事が少しでも伝われば・・・と思います。

 

加工している所も見学させていただきました。

同じ木工でも家具と塔婆では少々勝手が違います。

設備も塔婆用に改良されている機械などがあり、一枚の板が塔婆のカタチに

加工される姿はなんとも驚きでした!

 

加工された塔婆は次の工程に入ります。

文字を入れていく作業です。

スクリーン印刷というやり方だそうです。

お寺のお上人が書いた文字を専用の印刷する技術です。

ただ、枚数が半端ない!

見ていても、これはなかなか手間のかかる作業であります。

一人でやるより、二人で作業した方が効率が良いということで

息をあわせてせっせと印刷するのです。

その印刷している光景はまるで、餅をついているかのようなテンポで進みます。

 

こんな感じに仕上がるのです

 

しかも、ちょっとビックリしたのはその品質チェックの目です!

インクが少しでも滲むと横にはじかれてしまいます。

私が見てもはっきりどこがダメなのかわからない・・・

「えっ?これどこがダメなの?」と聞いてしまうぐらい。

厳しい品質検査です。

 

私が見学していたのはほんの数時間です。

しかしこの季節は蒸し暑いのなんの・・・少々ポッチャリの私には耐えがたき空間です。

これは暑さに耐える気力と忍耐が必要な作業です!

 

モノづくりの風景って見ていて面白いもんです。

子供の頃に社会科見学と称して色んな所に見学に行きますが

はっきり言って大人になってから見学した方がよい気がします!

普段何気なくお寺でもらう塔婆もこうしてつくられるのか~とおもうと雑には扱えませんよね。

 

これはお寺の坊主たちにも見せてやりたいですね!

自分たちが文字を入れる塔婆が実際にどうやって製作されているのか!

知らない坊主より、知っている坊主の方がいいでしょ?

ただ安いからという理由で中国からはいる安い塔婆を使用している所もあるようですが

製作風景をみれば、やっぱコッチの方がいいかなぁ~って思います。

個人的な意見ですが・・・

 

 

そんな富士で活躍中の兄様ですが、写真を撮ろうとするとかなりの勢いで拒否されました!

 

恥ずかしがり屋です

 

この富士の兄様はかなり真面目な方です。

見学中もお客様から注文の電話を受けた時

「ありがとうございます!やらさせて頂きます!」となんとも謙虚な受け答えでした

さすがでございます。

感謝の心は大切ですね。 

私の場合、最近になって感謝の心に芽生えてきたのでまだまだ修行が大切です。

見習いたいと思います。

 

 

そんな富士の兄様のご自宅ですが・・・

玄関に入るとでかいデスクカウンターが置いてあったんです。

「なんでこんな所においてあんの?」と聞くと

どうやら、お値段以上のホームセンターで購入したらしいのですが

少し使用しただけでカビだらけになってしまったようです。

 

カビだって生きているんだ!

 

さすがに富士の兄様もちょっとご立腹!

「なんだ!?家具ってカビが生えるもんなのか?」と聞かれましたが

なんとお答えしたかは覚えていません・・・

通気が悪かったのか?家具に胞子がくっついていたのか?原因は定かではありませんが

家の中の物は別にカビていないようですが、ピンポイントにそこで購入した家具に生えるようです。

世の中不思議な事があるのですね。

 

「買ってすぐにこれじゃ~お値段以下だ!」と怒っていました!

 

それにしても、この忙しい時期に見学にお付き合いいただきましてありがとうございます。

次からは、家具を購入する時はモリカグにご相談ください!

 

 

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東京都産業技術研究センターに行ってきました!後半の部

本日は昨日に引き続き東京都産業技術研究所センターにお邪魔した時のお話し。

 

前半は照明・印刷・CAD+高速造形で感動を覚えた東京家具工業組合青年部御一同様!

後半戦はいよいよ、我々の仕事の範疇でもあります

木工技術塗装技術についてです。

 

入口からして木工加工室

 

この木工加工室では、木材の防腐剤研究についてとパーティクルボードの作成について

紹介してもらいました。

 

防腐剤の研究について説明中

 

なんでも、千葉のある企業から問い合わせがあったそうです!

 

「南洋材を輸入しているんだけど、輸入材の内半分は産廃として処分するんです!

せっかく輸入したのに半分も捨てるなんてもったいない!なんとかなりませんか?」

 

そこで、センターの技術を使用し防腐剤の開発に乗り出したのだそうです。

技術的には防腐剤の製品開発に成功したものの、

実売に結びつけるのは様々なしがらみがあり難しいのだとか・・・

せっかくの技術なのにもったいない・・・と思いながら

ゴミとして扱われる材木がまた利用価値が出るという技術はおもしろい!

この研究にかなりの興味を示してしまいました!

 

そして、こちらはパーチ材の製作実演中!

パーチ材とは、以前はよく使用されていました。

既製品家具や量産家具には必需品の材料です。

安いし加工が楽なのだという・・・

木材のチップを固めてパネルにします

 

このパーチ材・・・個人的にはあまり好きではありません。

安い材料なのは有り難いのですが、刃物は痛むし!

木材のチップを固めている材なので水分を吸収しやすい!

そして何より!材料が重い!作業していると腰を痛めてしまいます!!

健康第一!安全第一!の我が社としては・・・敬遠しがちな材料です。

 

しかし、今回は目の前で木の端材がパーチに変わる姿をみて少々感動!

こんな風にして作るのか~と目が輝いてしまいました。

 

 

木材加工室をあとに、青年部御一行様は次に塗装技術の部屋にご案内です。

ここで紹介された内容は主に二種類!

一つは、塗装作業中に有害物質が空気中にどのくらい散布されているか

二つ目は、塗膜の強度についての説明です。

 

まずは、塗装作業中に空気中に散布されてしまう有害物質についての説明! 

昨今では、ウレタン塗装ラッカー塗装が主流の塗装ですが

どうしても、国の認可を得ている材料だとしても人体に影響が出てしまう成分が少し含まれています。

塗装している時が一番空気中に散布されてしまうのです。

そこで最近注目を集めているのが、有害物質を含まないという水性の塗料材!

その散布量を計測する機械があるのです。

 

実際に塗装しています

 

 

今回は、ウレタン塗装水性塗装を実際に塗装して計測値を見せてもらいました。

するとどうでしょう・・・

水性塗料は散布しても、空気中の有害物質の飛散計測値は全く変わらず・・・

一方、ウレタン塗装はというと・・・その数値!約75倍!!!

これは散布中の計測なので驚くべき数値がでてしまいました・・・

 

しかし、この水性塗料も使用しているところもあるのですが

なんせ作業効率が悪いのと耐久性にやや問題がある様子。

実用までには少々時間が必要ですね。

とはいっても、ウレタン塗装だからと言って問題がある訳ではないので私はウレタン塗装派です!

いくらウレタン推進派の私でも、お客様が嫌だと言われたら別な方法もありますから

その辺はご安心ください!

 

そして次は、塗膜の強度試験の様子を案内してもらいました。

塗装した物を機械にセットして塗膜の強度を計測するのです。

 

実際にやってもらいました

この鉛筆が高度の基準です9Hまであります

 

センターの人からも説明がありましたが

木材への塗膜強度検査と言っても、実際は木材の強度が非常に関係するのだとか・・・

家具などの塗装強度をはかる場合は少し難しいかも・・・とのことでした。

それでも、塗膜強度の実験は実に興味深い実験です。

 

 

この後、研修室にもどり

「ホルムアルデヒドはどこから来るのか?」

「防かび剤の研究」

などをテーマに説明をうけました・・・

難しい数式や単語が出て来てしまったので頭の中は爆発です!

それでも、面白い話も聞けたので機会があれば今度お話しします。

 

 

 

最後は産業技術研究センターの食堂で懇親会です!

センターの皆様といろいろお話をしました・・・

なんともすごい料理が出てきました!

これにも感動です!

 

これから乾杯というシーン!

 

この懇親会の乾杯の儀式

ブログ用にと写真をパシャパシャ撮り続けていた私・・・

油断していたらその乾杯の発声という大役を私が仰せつかってしまいました・・・

人前では気のきいた事の一つも言えない私。

それまで和気あいあいとしていた私は挙動不審レベルMAX状態!

なくなく訳もわからない状態で「かんぱ~い!」と発声!

 

その席で、塩野目工芸の社長からi-padなるモノを初めて見せて頂きました。

おぉ~すごいですね~なんて話していたら・・・

 

センターの人がかなり釘づけでした

 

かなりの喰いついています!

その後、懇親会で出された日本酒が一升瓶と小さい瓶

「飲めなかったらお土産にどうぞ」と言われましたが・・・気が付けば全て空き瓶になっていました。

久々に日本酒を飲んだ私・・・

気が付けば、いつもの上野でS木さんと日高屋で餃子を食べていました・・・

 

終わりよければすべてよし。

 

今回も、青年部定例会は本当に勉強になりました。

井の中の蛙」とはこのことですね・・・もっと広く世間に目を向けなければ。

しかし、東京都立産業技術研究センター略して産技研

認知度低すぎではないか?

もっとアピールすれば人が押し寄せるだろうに・・・研究の成果も本当に役に立ちそうなものばかり。

私も今度利用してみたいと思いました。

 

最後に、このような定例会を開いていただいた

相徳の井上さん・鈴幸装備のS木さんに感謝でございます!

ありがとうございました。

また、東京都立産業技術研究センターの皆様もありがとうございました。

 

 

 

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東京都立産業技術研究センターに行ってきました!前半の部

本日は、東京都家具工業組合青年部の定例会で

東京都立産業技術研究センターに行ってまいりました!

 

それでは、この東京都立産業技術研究センターとは一体何をしているところなの?

と言う疑問が・・・詳細はコチラ

中小企業の為に技術相談共同研究など製品開発や技術を科学的にバックアップしてくれる

施設だと勝手に解釈しました・・・あっているかな?

 

今回の研修は実に内容が濃い!濃すぎて頭の中が一時停止状態になるくらい・・・

研修は15:00開始だったのですが、本当にあっという間に過ぎてしまいました!

技術研究するだけあって難しい内容もありましたが、見ればわかる!

don’t think !  feel !!」とブルース・リーも言っていたように

実際に、見て・触って・感じる事が出来る内容でした。

それでは、実際にどんな内容だったかを写真で振り返っていたいと思います。

 

まずは、東京都家具工業組合の青年部定例会として、しっかりと開会式をします!!

(普段は真面目なんです!)

青年部の副部長でもあります、鈴幸装備のS木さんから開会です!

今回はこのS木さんと、桐たんすの相徳のI上さんのおかげで実現した研修会です!

 

青年部副部長でもあります鈴幸装備のS木さん進行!

青年部部長の日信装備のZ間さん

 

開会の儀式も無事終了していよいよセンター内を案内してもらいます。

 

まずは、照明の技術研究施設にご案内!

照明はインテリアの中でも重要な項目の一つ!ここは勉強になります!

 

球体は一体何をするの?

球体の中身です!

 

この球体では、光束を計測する設備だそうです。

一同感動していましたが、最終的にこの設備をみて

球体にするへら絞りの技術に感動していました・・・

ちゃんと説明も聞いてましたよ!

 

そして次は照明の種類について!

専門用語では分光と言うらしいです。

光とはそもそも三種類(赤・緑・青)の光線でその調合によって様々な色に変化するそうです。

そして何より、光の具合によって物の見え方が変わるという・・・

蛍光灯には食肉展示用鮮魚展示用という物まであるんです!驚き!

 

赤っぽいのが食肉用・青っぽいのが鮮魚用

蛍光灯にも書いてあります!

 

店舗什器などで照明器具を設置する際は、光の当たり具合によって

陳列する商品の見え方が変わってしまうのです!

ただ照明を設置すれば良い!と言う訳ではないのです!

本当に勉強になります!

 

 

そして次は印刷の技術についてご案内!

ここではCADやイラストレーター等で製作したものを大きい紙で印刷する技術の紹介です。

 

見た事もないような機械設備の説明を受けいています

質問攻めにあうセンターの人

 

ここでは、大型のプリンターを使用する技術です。

要は、販売促進を目的とした展示物のパネル製作を技術援助するという事です。

センターの人は技術の説明が専門の方なのですが、みなさん意外と突っ込んだ質問をしてしまって

回答する側も、大変そうでした・・・

そりゃそうですよね~目の前にすぐにでも使用したいような技術があるんですから・・・

 

 

そして次はすごい!

高速造形という専門技術!のご案内です。

これは、実に感動してしまいました!

何をするところなのか?というと

CADなどで3Dデータを作成して、高速造形機械にデータをおくれば・・・

あら!不思議!プラスチック製の形が完成してしまうという技術です!

 

サンプルを見せていただいて説明を受けます

この白い物が魔法の粉

 

魔法の粉」といっても合法です!誤解のないようにこれはプラスチックの粉です

この設備!かなりの優れものです!どういう原理かと説明すると時間がかかるので

興味のある方は是非!脚を運んでみてください!

 

ここにあるモノは全てこの技術で作成したのも

このフタ付きの箱も出来てしまいます

 

この箱は何がすごいと思います?

フタが開閉式になっているんですが、アッセンブリしていないのです!

アッセンブリとは組立てるという事!

通常、可動する部分は別々の部品を組立てて開閉式にするのです・・・

しかし、この技術!データを送るだけで完成してしまうのです・・・技術の進歩!万歳!

 

そしてこの住宅の模型!

設計事務所に打合せに行くと、必ずと言っていいほど設計士の卵たちが

せっせと製作しているプレゼンテーション等に使用する模型!

人間の手で製作したら一体どのくらいの時間コストがかかるのだろう?

この技術を使用すれば3Dデータを作成するだけで完成してしまう・・・

模型屋さんの仕事は無くなってしまうかも・・・

 

手で作るより正確で綺麗かも・・・

 

この高速造形の技術は本当に素晴らしい!

しかも中小企業にとっては可能性が広がる技術なのです!

 

例えば・・・掃除機の模型を見せてもらいました。

プラスチックの試作品を製作する場合、

金型から製作して試作品を作成しなければならないのです。

しかし、金型製作には莫大な費用がかかってしまいます。一つ何百万~数千万!

中小企業のオヤジがアイデアを思いつき、製品を開発しようと思っても

とても耐えられる資金ではありません!

しかも試作品ですから、製品になるとは限らない・・・

そこで、費用も安く試作品が製作できたなら!

どうです!日本の中小企業にも研究開発するチャンスがめぐってくるのです!

思わず感動してしまいました!!

 

 

ざっざと写真を交えて説明してきましたが・・・ここまでで約半分!

どうです内容が濃すぎるでしょ!

本当に分刻みのスケジュールで案内してくれたセンターの人も大変そうでした。

なんせ、興味を示し出したら動こうとしない一同でしたから・・・

「次行きますよ~」と何回も呼ばれても全く耳に入ってない状態!

そのぐらい、時間が短く感じてしまった・・・!

 

明日は研修の後半を紹介いたします!

こちらも実に興味深い内容でした!

乞うご期待!!

 

 

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特注家具の森下「商品開発部」

日頃、受け身になりやすい特注家具の仕事

今回はついにこちらから仕掛けようか!という事で発足しました

森下商品開発部

発足といってもまだこの部署には私一人しかいませんが・・・

 

この「商品開発部」とは一体どんな事をしていくのか?というと

簡単な話「異業種」とのコラボ商品を作りましょう!という考えのもと発足いたしました。

第一弾!第二弾!!と構想は徐々に集まりだしてきている・・・

しかしまだ完成までは程遠い・・・

なかなか楽ではありません新商品開発なんて

 

 

特注家具を専門のメーカーにとって、自分から何かを作りだそうというのは

なかなか難しいもんです。

なぜならば、特注家具屋とはお客様から依頼があって初めて成立するお仕事です

お客さんから依頼も無いのに家具を作る特注家具屋は見た事がありません。

なので、新たな商品を開発するという事自体が慣れていません・・・

 

特注家具屋なのにオリジナル商品を作るなんて無理だよ!」と思っていた私・・・

しかし、実はすごく身近にいたんです!!そんなお気の毒な人が・・・

それは我々の会社の会長であります!!(やばいお気の毒なんていったら怒られる

信じられませんが、今までに2回も森下オリジナル家具を世に生み出しているのです!!

そのバイタリティは半端じゃありません!

話を聞いていたら笑えるやら驚くやらです。

昔の人はタフだなぁ」と感動すら覚えます

 

そしてそんな会長の孫にあたる我々は更に上を行く商品開発をしなくては・・・

一念発起して森下商品開発部を発足いたしました。

今後の事業展開に乞う!ご期待!

 

ちなみに、会長の挑戦についてはあまりに面白かったので

今後記事にしていきます!

 

 

  

 

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