ファウンダー
マクドナルドが全国展開する時のお話どうやら実話らしい。
5軸のミキサーッ!?1本分の売上しかないのにッ!?
売上が少ないからマルチミキサーは不要だッ!ではなく
マルチミキサーが無いからシェイクが売れないんだッ!!
需要を作り出せッ!!
「鶏と卵理論」冒頭のレイ・クロックがセールスでいうセリフがある。
まぁ~ミキサーは売れないんだけれども…
設備投資をする時にこの手の問答は四六時中繰り返したことを思い出した。
ストーリーとしては
田舎で画期的なシステムとこだわりの品質で勢いのあるハンバーガーショップを
経営している兄弟が調子のいい営業マンに「世界に出ないかッ!?」と誘われて
いいように使われてポイ捨てされる…
という血も涙もない話でございます。
池井戸潤の小説やドラマで「正義は最後に勝つッ!」もんだと
思い込んでいた私の頭を「現実」という鈍器で殴られたような気分になります…
きっとアメリカでは
佃製作所は帝国重工と出会う前に
ナカシマ工業に特許侵害で訴えられピーター弁護士の前にひれ伏し
半沢直樹も「倍返しだッ!」なんて言う前にさっさと出向させられ
アストロズに至っては君島がゼネラルマネージャーになる前にラグビー部は廃部です。
池井戸潤の小説を読みすぎてしまい
場末の木工所がロケット品質の佃製作所になれると勘違いし
やられたら倍返しでやり返せるもんだと思いこみ
なんならラグビーで日本一も撮れるんじゃないかッ!と錯覚しておりましたが
世の中そんなに甘くない…という事をすっかり忘れていました。
目が覚める想いです。
職人系の社長と営業系の社長の違いと言ったらわかりやすいか?
中小企業と大企業の違いって言ったらわかりやすいか?
どっちつかずの社長の私が言うのもなんですが…
私なんかは零細企業なのでどうしたって創業側の目線で見てしまい
レイ・クロックは悪徳商人に見えてならないのだが
どちらの側に視点を置くかで正義なんてものは変わってしまうわけで
どちらも正義なわけですが…
弱肉強食ッ!喰うか喰われるかッ!?
ルールを守っても喰われてしまえばそれまで
生き残りたければ喰われる前に喰ってしまえッ!!
ルールだってッ!?合わなければ俺に合わせるように変えればいいんだッ!
俺がルールブックだッ!!
という事なんでしょうね…
最後は
「目的のためならどんな事も厭わない
競争社会は喰うか喰われるか
想像を絶するえげつない世界だ」
という言葉で締めくくられておりました。
しばらくアウトローな人間になろうと思います。