その時家具が動かなかった! 3.11 東日本大震災編

自慢ではないがこれだけは言いたい。3.11東日本大震災において、森下の家具はただのひとつも倒れませんでした。

森下では大地震が発生する前から意識的に耐震施工を実施!そのためか、去年の3.11東日本大震災で家具が壊れた、崩れたという報告はゼロ件でした!!
東日本大震災での死者・行方不明者6000人超、負傷者4万3千人以上。建物が倒壊しなくても怪我人がでた主な原因は家具の転倒だといわれています。

よくある耐震アイテム

地震対策の必要性を感じている方は多く、さまざまな家具転倒防止商品が世に出回っています。家具転倒防止商品を備え付ければ地震対策は万全か?その答えはお客様の声にあります。「強い地震ではまったく効果がなかった!なんとかしてください。森下さん。」これが実情なのです。

  • 突っ張り棒。
    転倒防止商品の代表格。強い地震時は天井自体が歪んでしまい突っ張りが効かず転倒の可能性あり? 突っ張り棒
  • 耐震マット。
    弱い地震時は十分かも。しかし、強い地震時では下だけが固定されていて、何もないときよりも転倒する可能性が高い? 耐震マット
  • L字金物。
    家具と壁の固定方法として有効な商品。森下も使用。ただしつける場所を間違えれば金物の効果は全く無くなるので要注意! L字金物

耐震家具のポイントとはいったいなんなのか。どうすれば地震という不測の事態に備えられるのか。難しいことなど何もありません!

  • とにかく壁に固定すること。
  • 家具そのものが強固であること。
  • 収納しているものが外に飛び出さないこと。
  • ガラスの飛散を未然に防げること。

これにつきます。

method1 圧倒的な安定性! 二段構え固定システム「モリカグ安定施工」

家具を直接建築物に固定すれば転倒する事は少なくなる!という考えから、森下では家具を壁に固定します。ですが、よくある壁は柱にボードをつけその上からクロスを貼っているだけなので、せっかく壁に固定しても、いざという時には壁ごと家具が倒れてしまう脆さです。そこで採用されたのが、下地パネルを壁の柱に固定し、家具を下地パネルに固定するという二段構え固定システム、名付けて“モリカグ安定施工”よくある壁に対応。安定性は抜群です!

よくある壁に耐震用の下地パネルを固定している様子

耐久性の低いよくある壁面に下地を作ることで耐震性を高めているところです。実はこの下地、どこにでも取り付ければよいものではありません。壁のどこに柱が入っているかをしっかり見極めているんです!家具を固定したものの、壁の耐久性が低く壁ごと剥がれて家具が転倒してくる!そんな事態が起こらないように下地作りを行っています。

よくある壁に耐震用の下地パネルを固定している様子

効果的な位置を狙って効率良く強固に固定

家具を下地に固定するときも、壁に設置する下地と同様に、家具のどの部分を下地に固定するかが重要です。いくら下地と家具を固定していても、家具自体の弱い部分に固定していたら、家具が倒壊してもっとひどいことになってしまうかもしれません。家具によって強く揺れるポイントや、家具自体の強度の高い部分をしっかり狙って固定します。

効果的な位置を狙って効率良く強固に固定

method2 圧倒的な強度! ビクともしない屈強構造「モリカグ構造」

外見がきれいでも中身が弱い家具がたくさんあります。「地震で家具が壊れてしまったので今度は丈夫な家具を作りたいです。何とかならないですか。森下さん。」といったオーダーもいただきます。外からは見えない中身、材料、組み立て方にもこだわった“モリカグ構造”により既製品にはない屈強な構造を実現しているのです!

耐震性を考慮し仕切り板を細かく入れた家具

森下では耐震性を高めるため、重量等の問題も考えます。本など重みのあるものを収納予定されていたため、細かく仕切り板を入れ強度を高めました!このようにそれぞれに応じた対策を施し、家具の耐久性をしっかり確保していきます。

耐震性を考慮し仕切り板を細かく入れた家具

収納物の重量を考慮し強度を考えた家具

学校の理科室に設置した顕微鏡を収納するための家具です。画像の部分には顕微鏡を収納。一マスに六個収納するため、重量がかかってしまう!頻繁に繰り返される出し入れにも耐えられるように、板にはハニカム構造の紙芯材を入れ強度を考えています。地震対策の為、顕微鏡の真ん中に来るように取外し式の金属製のパイプを設置しています。

収納物の重量を考慮し強度を考えた家具

method3 圧倒的な飛散防止力! 飛散対策必須装備「モリカグ飛散防御機構」

想像してください。地震発生時、もし床一面にガラスや食器の破片が飛び散っていたら、あなたは部屋から逃げ出すことができますか?「ガラスの破片が飛び散って逃げるのに苦労した・・・。」地震で被災した多くの方がガラスや食器の飛散の恐怖を語っています。森下では3.11大地震のずっと前から飛散対策に力を入れてきました。ガラスや食器の飛散を可能な限り防ぐ。これを体現する方法が“モリカグ飛散防御機構”です。地震の揺れによる、家具の扉の開閉をロックし、食器類の落下を防ぎます。扉に使用するガラスの飛散そのものを防ぐため、飛散防止シートもご用意しています。これで飛散対策は万全です!

モリカグガラスプロテクションを実現するアイテムその1、“耐震ラッチ”

地震時に扉が勝手に開閉するのを防ぐ必殺のアイテムで、扉に取り付けて使用します。コレがとっても優れモノ!揺れてるときだけロックがかかる仕組みになっており、普段ロックがかかってしまうことはありません。(すごいでしょ!)これで食器が飛び出す心配はないのです!

モリカグガラスプロテクションを実現するアイテムその1、“耐震ラッチ”

モリカグガラスプロテクションを実現するアイテムその2、“飛散防止シート”

ガラスが割れた時にガラスの破片が飛び散るのを防ぐアイテムです。もし地震でガラスが割れても破片が飛び散ることがありません。ガラスの飛散を防ぐことで逃げ道の安全を確保できるのがポイントです!ガラスの破片によるケガも防ぎます。

モリカグガラスプロテクションを実現するアイテムその2、“飛散防止シート”

一見なんの変哲もない技術に見えるかもしれません。しかし、これら森下の耐震技術 『モリカグ耐震構法』が、3.11の大地震から多くのお客様の命を守ったことは、まぎれもない事実です。

モリカグ耐震構法を駆使した超・耐震家具製作事例

「地震があっても安心な家具が欲しい!何とかしてください。森下さん。」 そんなご要望をたくさんいただき、これまで森下ではたくさんの耐震家具を作ってきました。倒れない!壊れない!!飛散しない!!三拍子そろったパーフェクトな超・耐震家具の製作事例をご紹介します!

リビング壁面収納棚(AV収納棚)

観音扉の全てに「モリカグ飛散防御」を採用。家具取付けには「モリカグ安定施工」と「モリカグ構造」を実装しています。地震時の飛散防止を可能にすると同時に、家具の転倒対策も万全です。
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リビング壁面収納棚(AV収納棚)

収納棚

3.11地震で転倒、破損してしまった既製品のタンス。
転倒、破損をきっかけに耐震性の高い家具を求めてのご注文でした。「モリカグ飛散防御」で収納内部の物が飛び出してこないようになっています。強度と安定感を高めるため「モリカグ安定施工」と「モリカグ構造」を採用。地震対策が万全。なおかつ決められたスペースを効率よく利用できるのはオーダー家具ならではです。
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収納棚

大容量本棚

一つの部屋を本棚で仕切るタイプの本棚です。床から天井までの背の高い本棚なので圧迫感を出さない為にあえて背板を取り除きました。背板を取り除いたことで弱くなってしまった構造には、「モリカグ安定施工」を採用。天井に固定用の下地を入れ、壁はもちろん、天井と家具もガッチリ固定して、しっかりと耐震対策を行いました。
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大容量本棚
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