特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

ルーバーの製作風景

本日は先日紹介しましたルーバーと笠木の製作風景です。

これは機械設備がある事がどれだけ便利な事かをモーレツアピールするブログでございます。

 

まずはルーバーにする材料ですが、一般的にルーバーのように細かいパーツを製作する時は

無垢材を削って加工するやり方が多いです。

しかし・・・「木」に「反る」と書いて「板」と読むように

無垢材は反りがどうしても問題になってきます!

しかも幅60ミリ×長さ1900ミリ×厚み15ミリという細長いパーツです!

最初は綺麗に見えますが、時間が経つにつれて反ってしまうのは明白!

 

そこで登場したのがMDF下地の突板で部材を製作するという事!

MDFなら無垢材よりは反りに比較的強い材料なので安心して使用できます。

ただ・・・MDFは重いんです。

 

しかし・・・MDF素材と言う事はカット面に仕上作業が出てしまう!

ルーバーのパーツはあわせて198本・・・仕上面4面・・・

198(本)×4(面)=792(箇所)

とても職人の手で仕上げていたら納期も予算もオーバーすること間違いなし!

そこで登場するのが・・・

 

アッ!度々ど~も!縁貼り機です!

 

こちらの縁貼り機さん!

イタリアからやって来たインテリ機械でして働き者の機械の一つです。

モリカグの工場にやって来てはや5年!

飽きることなく小口を仕上げています。

 

コチラが仕上前の小口!

仕上げる数は総数198枚

コチラが仕上り後の小口

 

しかも・・・何がすごいかって!

ただ小口に仕上材を貼りつけるだけではございません!

目盛をセッティングすれば角の面取りまで仕上げてしまうのです!

今回は1ミリの面取りで仕上げましたが

本来ならば、職人が198本を手作業でトリマーで削る事になるのです・・・

それを!この縁貼り機さんに通せば一発で面取りまでしてくれます。

あとは面取りした部分を林家で・・・

イヤッ!ペーパーで仕上ればOKなんです!

ちょっとふざけてみました・・・真面目な話ばかりじゃつまらないでしょ?

 

仕上げたルーバーの部材を今度は連結用のボルトが通るように穴あけ作業に入ります。

穴あけ作業はかなりの精度が必要です!

何段にも重ねるルーバーです!穴の位置がずれてしまえばルーバーの位置もずれてしまいます。

そこで登場するのはコチラ・・・

 

こんにちは!NCルーターです

 

こちらのNCルーターさんは今でこそ一般的な機械です

穴をあけたりRの切込をしたりと超優れもの機械の一つです!

何枚も同じ位置に穴あけする場合は、プログラムさえ入力すれば

ひたすら同じ穴を開け続けます!

 

ひたすら穴あけ加工が完了したら次は塗装です。

198本の塗装・・・これも色々やり方を考えたのですが

仕上がりを重視すると198本を一本一本塗装するという事になりました・・・

いくらガン吹き塗装といえども、「198本はなかなか塗り応えがあった」と

後日談で塗装屋さんはつぶやいていました。

 

その後、塗装が完了したルーバーの部材はワンセット毎に梱包されて

現場へと旅立ったのでした。

そして・・・組立てる日信装備のエースO田君!

 

マシーンのように組立て中!

 

エースO田君はモリカグの梱包をほどくのにイライラしていたようです。

過剰梱包だ!」とつぶやいていました・・・

仕方が無いじゃない・・・傷ついたら困るじゃない!

とO田君のつぶやきをフォローしておきました。

 

こんな感じで組み上がります

 

しかし・・・198本のルーバーの数々!

手作業でやると一体何日ぐらいかかるだろうか?

職人が製作したらとてつもない金額になってしまう・・・

機械って素晴らしいですね~

 

 

ど~か!ど~か一つ!ワンクリックしてください!

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!