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ふらんす国酔夢譚8「パスポートが盗まれまして・・・大使館に行ってきました」

今回で8回目となりますね・・・ふらんす国酔夢譚

今日のお話は警察で散々もてあそばれた残念な日本人

その後、日本大使館へ行き渡航書を発行してもらう件です。

 

日本大使館へはエトワール駅から徒歩5~8分程度の距離にあります。

エトワールと言えば凱旋門の目の前の駅でございます。

しかも、昨年tobiの展示会もここで開催しております。

なんとも懐かしい風景でございます・・・

 

一年ぶりの凱旋門!

 

 

今回のフランスへの旅は観光ゼロ!という切ない旅ではございましたが・・・

図らずもこうして凱旋門に再会できたのは喜ばしいことでございます。

ちなみに・・・tobiの皆様からは「凱旋門見てもいいけど観光気分になったらNG

という厳しい命令が下りましたので・・・さりげなく写真とfacebookだけにしておきました。

・・・それでも若干怒られましたけど。

 

 

凱旋門から放射状にのびている道の一本オッシュ通り沿いに私が目指す

日本大使館はあります。

 

なんとも分かりずらい建物ですが・・・

ここが日本大使館です

 

 

しかもッ!!電話では「開館時間は9時」と言っていたのに・・・

 

厳重な檻で仕切られています・・・

開門したのは9:30に事

 

おそらく・・・電話に出た日本人女性は自分の出社時間を私に告げてきたのでしょう!!

そもそも9時開館というから、気合十分な私は30分前から大使館前で待機していたわけです!!

そして実際の開館時間は9:30と言うことは・・・

残念な日本人は大使館の前で寒空の下小雨に打たれながら1時間以上も待たされたのであります・・・

これがッ!日本なら・・・文句の一つでも・・・

大使館の周りには平和の象徴である鳩がやたらと飛んでいましたが

ブルブル震えている残念な日本人にはどうしてもハゲタカに見えて仕方ありません・・・

身の危険を感じました・・・

 

そして・・・ようやく9:30になり開館しました。

私、そもそも大使館に入ること自体が初めてでございます。

私といい勝負の体系をしている黒人男性がガードマンです。

入口はせまく金属探知器に通されて、手荷物はもちろんチェックされます

空港バリのセキュリティです。

 

そして、第一の受付に行きます。

そこにはフランス人女性が私に行ってきます「ミブンシューゥオネェシィムース

???マークが頭の中に出てくるわけですよ・・・

日本大使館なのになんでフランス語でしゃべりかけてくんだよッ!

とイラッとしながら日本語で「ハイッ??ナンデスカ??」と言うと

ちょっとムッとした感じで「ミブンシュウメイイショダシテ」・・・「身分証明書出して

と言っている事に気づく・・・

 

たまたまですよ・・・

私は貴重品は身に着けていたので運転免許証があったから良かったものを

身ぐるみはがされた状態で大使館にやってきたら中に入れてももらえないんでしょうかね?

なんとも事務的な対応は心に傷を負った私には耐えられません・・・

 

そして初めて日本大使館の中に潜入するわけです。

実に様々な人がやってくる場所なんですね~大使館って!

在仏日本人の方が多いんでしょうかね~?

出生届を出しに来た人

日本へのビザを取りに来た人

子供のパスポートを申請しに来たい人

そして・・・私のようにパスポートを盗まれた人

 

まるで・・・大使館の待合室病院の待合室のように重い空気が流れております。

待合室にはTVが置かれていて日本の番組が流れておりました

その番組では俳優が美味しそうに牡蠣を食べているシーンでした・・・

見ていて気分が悪い!

人間って自分が不幸になるとこうも邪な視線で物事を見てしまうのかと

自分で想うのであります・・・

 

私が書類に記入している間に受付している人は

「カードからパスポートから全て入ったカバンを盗まれてしましました・・・」と

沈痛な声で訴えかけております。

なんだかこっちまで気分がブルーになります。

 

しかし・・・人間とは何とも醜い生き物です

様々な人が盗難に遭って一日に何人もの日本人が日本大使館にやってくるそうです。

その中でも不幸度合いが自分よりも深い人を見るとなんだかホッとするわけです・・・

あぁ~あの人可哀そうに・・・自分の方がまだましだな・・・なんて思いながら

必死に自分を励ましているんです・・・

 

困った時に人間の本性って出てくると言いますが・・・私はそんな人間です。

仕方ない・・・自分でも初めて気づきました。

あぁ~こうやって自分を慰めてるんだなぁ~って・・・

そんな、どんよりとした空気が流れている日本大使館であります。

 

必要書類を記入して、写真とやっとの思いでゲットした盗難届(らしきもの)

そして・・・22ユーロ。

いかにも公務員という男性が応対してくれました。

まるで病院の医者のように・・・次々に書類を出してくる仕草はまさに薬を処方しているようです。

そして・・・おそらく決まり文句であろう注意事項を淡々と私に言ってきます。

当然病にかかっている私には何言ってるんだかわかりません・・・

だって早口なんだもん。聞き返す気力もありません・・・

私はただ・・・帰れるように旅券をくれればそれでいいのです。

 

気がつけば「手続き終了です」と言われる・・・

そして帰国の前日にまた大使館にやって来るように言われる。

そうやって手にした帰国の為の渡航書がこちら・・・

 

 

ずいぶんとしっかりとした紙で出来ております・・・

 

 

こうしてパスポートを盗まれた私は散々な想いをしながら

ようやく日本に帰国する為の渡航書を手に入れたのであります・・・

人生でそう経験する事のない事だとはおもいます。

しかしながら、フランスでは日常茶飯事に迷える日本人がこの日本大使館の

門をたたくと言う・・・なんとも物騒な国です。

 

 

 

 

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