特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

tobiをどうやって売りましょうか?

東京発、家具。tobi展」のトークショーで問題視された

tobiをどうやって流通させるのか?

 

デザイナーの喜多俊之さん曰く・・・

  「tobi」・「東京」が世間からどう見られているか?を意識しなければならない!

  製品だけでなく「プロセス」・「物語」をセットにしてブランディングしなければならない!

  感動を売るんだ!

  江戸文化をどうやって世界の人に伝えるか?

  製品を綺麗に写真にして並べているだけでは西欧と何も変わらない!

  ただでさえ、日本は人件費は高いし、遠方だから輸送コストもかかるし・・・

  世界に向けて発信するならば、世界一でなければ通用しない

 

 

なるほど・・・厳しい御意見です!

世界一ですか!?

これまたスケールがデカイ・・・でかすぎる!

 

・・・オイッ!聞いてるか!?

 

 

世界一じゃないと売れないんだって!意味あるんだってよ!

 

 

そしてある方はこうおっしゃいました・・・

  tobiは非常に日本的要素が強い家具!

  例えるならば、草食系家具・・・

  草食系のtobiが肉食系の西欧に受け入れられると思うのか?

 

またある方はこうもおっしゃいました・・・

  tobiは理屈が先に立っている

  この価格では日本では流通しない

  現実問題として、どうやって広めるつもりか!?

 

 

皆さん・・・厳しすぎます!

厳しすぎて逃げ出したくなります・・・

こんなにコテンパンに言われると・・・正直凹みます!

しかし・・・

逆にこうも考えられる!

誰も出来ないと思っている事を一番最初にやったら結構かっこよくない?

情熱大陸に出ちゃうかも!

そんな簡単な事ではございませんが、ここまで言われると・・・現実逃避したくなります。

 

 

一方でこんな意見もございます!

インテリアコーディネーターの中田さん曰く

  在庫しない受注生産!というスタイルに今を感じる!

  製品・職人が先のマーケティングは素晴らしい!今までにないシステムだ!

  販売方法?都知事の部屋をtobiブランドで埋め尽くし都知事トップセールスしてもらったら?

  

 

なるほど!

それはいい考えだ!

でも・・・石原都知事なんだか怖そうだもんなぁ~

 

 

 

それでは・・・実際に来場されて私が接客させて頂いたお客様の反応は?というと・・・

 

ある方からこんな事を言われました。

  製品を並べて値札だけあると「あら~綺麗な家具ね~でも高いわね~」でスル―してしまう

  家具を目の前にして家具の物語を一つ一つ聞くと少し奮発して買いたくなる!

  物語があるのなら積極的にアピールしなければ伝わらない!

  物語が無ければ会話が生まれない!

  高価な物を買う時はやはり会話が無ければ買えない

 

またある方からはこんな事を言われました。

  外国製の家具に比べてかなり品質が高い!

  外国から輸入する家具は納期もかかるし、船便で運賃も高額だし

  tobiの価格はこの品質なら問題ない!

  日本に住んでいる外国人のひとなら非常に興味を持つブランドだと思う!

 

 

またまたある方からはこんな事を言われました・

  私が使おうと思ったら高すぎてとても買えない価格だけど

  こうやって家具の話を聞きながら孫の代まで使える家具ッて言われたら

  なんだか欲しくなっちゃった!

 

 

なんとも勇気づけられるお言葉の数々です!

tobiターゲットハイエンドの方を対象としていると謳っています。

おもてなしをする人向けの家具と言う意味なのでしょうか?

私は今まで、「ハイエンド=金持ち」という偏見のようなものがありました。

しかし、今回の展示会で生の声を聞くと決してそうではなく

ハイエンドな人本物がわかる人

宮本亜門で言うところのコーヒーの違いがわかる人向け・・・!?

 

違いがわかります!

 

本物がわかる人っていうとなんか傲慢な言い方かしら?

本物て何よ!ってめんどくさい話にもなります!

だから・・・

「ハイエンドな人=物を大切にする人

「ハイエンドな人=家具が好きな人

というような言い方の方が誤解が無いかな?

 

tobiのはハイエンド向けの家具」なんて偉そうにいうと

私のように家具は好きだけど・・・ハイエンドじゃないし!って最初から敬遠してしまう!

すこし考えた方が良いね!そのフレーズ!

そもそも・・・ハイエンドッて言うあたりがもう貧乏くさい!

 

それではようやく本題ですが・・・

tobiを販売する為に何が必要なのか?と私なりに考えるわけです・・・

やはり、「どうやってtobiの物語を伝えるか!」と言う事だと考えるわけです。

物語って何?って話になると

 

  どうしてこのデザインになったのか?

  この部分は、こういう考えでこの材料にしました!

  ここは、こういうコンセプトでこの形状にしました

と言うようなデザイン的な視点。

 

  この部分が江戸の指物師の技法なんです!

  これは、今までにない新素材を使用しているんです!

  ここの部分の加工が一筋縄ではいかないのです!

と言うような職人的な視点。

 

というような感じでしょうか?

展示会会場で来場された方とこのような話をしているとアッという間に時間が過ぎる・・・

物語を語るというのはそういうもんだろうか?

物語があるから会話が生まれるとはこういう事を言うんだろうか?

 

よくよく考えてみる・・・

・・・考えているんです。

 

でもこれってオーダー家具屋なら実は普段から自然とやっている事なのかもしれない!

打合せするたびに、そのお客様の物語を我々家具屋がカタチにしているのです。

お客様と物語を共有しながら製作しているんですかね?

だから、こうして製作した家具はお客様は大切にしてくれるんです。

「チョット汚れたら捨てればいい!」って言われない家具がいいですね~

 

 

・・・んッ!!

あんまり生意気な事言うと・・・裏番に完ジメされます。

この辺で今日はお開きです。

 

 

 ど~かひとつ!一日ワンクリック!!!お願いします。

ランキングに参加しています!
ワンクリックに御協力お願いします!