特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

6月2010

東京都立産業技術研究センターに行ってきました!前半の部

本日は、東京都家具工業組合青年部の定例会で

東京都立産業技術研究センターに行ってまいりました!

 

それでは、この東京都立産業技術研究センターとは一体何をしているところなの?

と言う疑問が・・・詳細はコチラ

中小企業の為に技術相談共同研究など製品開発や技術を科学的にバックアップしてくれる

施設だと勝手に解釈しました・・・あっているかな?

 

今回の研修は実に内容が濃い!濃すぎて頭の中が一時停止状態になるくらい・・・

研修は15:00開始だったのですが、本当にあっという間に過ぎてしまいました!

技術研究するだけあって難しい内容もありましたが、見ればわかる!

don’t think !  feel !!」とブルース・リーも言っていたように

実際に、見て・触って・感じる事が出来る内容でした。

それでは、実際にどんな内容だったかを写真で振り返っていたいと思います。

 

まずは、東京都家具工業組合の青年部定例会として、しっかりと開会式をします!!

(普段は真面目なんです!)

青年部の副部長でもあります、鈴幸装備のS木さんから開会です!

今回はこのS木さんと、桐たんすの相徳のI上さんのおかげで実現した研修会です!

 

青年部副部長でもあります鈴幸装備のS木さん進行!

青年部部長の日信装備のZ間さん

 

開会の儀式も無事終了していよいよセンター内を案内してもらいます。

 

まずは、照明の技術研究施設にご案内!

照明はインテリアの中でも重要な項目の一つ!ここは勉強になります!

 

球体は一体何をするの?

球体の中身です!

 

この球体では、光束を計測する設備だそうです。

一同感動していましたが、最終的にこの設備をみて

球体にするへら絞りの技術に感動していました・・・

ちゃんと説明も聞いてましたよ!

 

そして次は照明の種類について!

専門用語では分光と言うらしいです。

光とはそもそも三種類(赤・緑・青)の光線でその調合によって様々な色に変化するそうです。

そして何より、光の具合によって物の見え方が変わるという・・・

蛍光灯には食肉展示用鮮魚展示用という物まであるんです!驚き!

 

赤っぽいのが食肉用・青っぽいのが鮮魚用

蛍光灯にも書いてあります!

 

店舗什器などで照明器具を設置する際は、光の当たり具合によって

陳列する商品の見え方が変わってしまうのです!

ただ照明を設置すれば良い!と言う訳ではないのです!

本当に勉強になります!

 

 

そして次は印刷の技術についてご案内!

ここではCADやイラストレーター等で製作したものを大きい紙で印刷する技術の紹介です。

 

見た事もないような機械設備の説明を受けいています

質問攻めにあうセンターの人

 

ここでは、大型のプリンターを使用する技術です。

要は、販売促進を目的とした展示物のパネル製作を技術援助するという事です。

センターの人は技術の説明が専門の方なのですが、みなさん意外と突っ込んだ質問をしてしまって

回答する側も、大変そうでした・・・

そりゃそうですよね~目の前にすぐにでも使用したいような技術があるんですから・・・

 

 

そして次はすごい!

高速造形という専門技術!のご案内です。

これは、実に感動してしまいました!

何をするところなのか?というと

CADなどで3Dデータを作成して、高速造形機械にデータをおくれば・・・

あら!不思議!プラスチック製の形が完成してしまうという技術です!

 

サンプルを見せていただいて説明を受けます

この白い物が魔法の粉

 

魔法の粉」といっても合法です!誤解のないようにこれはプラスチックの粉です

この設備!かなりの優れものです!どういう原理かと説明すると時間がかかるので

興味のある方は是非!脚を運んでみてください!

 

ここにあるモノは全てこの技術で作成したのも

このフタ付きの箱も出来てしまいます

 

この箱は何がすごいと思います?

フタが開閉式になっているんですが、アッセンブリしていないのです!

アッセンブリとは組立てるという事!

通常、可動する部分は別々の部品を組立てて開閉式にするのです・・・

しかし、この技術!データを送るだけで完成してしまうのです・・・技術の進歩!万歳!

 

そしてこの住宅の模型!

設計事務所に打合せに行くと、必ずと言っていいほど設計士の卵たちが

せっせと製作しているプレゼンテーション等に使用する模型!

人間の手で製作したら一体どのくらいの時間コストがかかるのだろう?

この技術を使用すれば3Dデータを作成するだけで完成してしまう・・・

模型屋さんの仕事は無くなってしまうかも・・・

 

手で作るより正確で綺麗かも・・・

 

この高速造形の技術は本当に素晴らしい!

しかも中小企業にとっては可能性が広がる技術なのです!

 

例えば・・・掃除機の模型を見せてもらいました。

プラスチックの試作品を製作する場合、

金型から製作して試作品を作成しなければならないのです。

しかし、金型製作には莫大な費用がかかってしまいます。一つ何百万~数千万!

中小企業のオヤジがアイデアを思いつき、製品を開発しようと思っても

とても耐えられる資金ではありません!

しかも試作品ですから、製品になるとは限らない・・・

そこで、費用も安く試作品が製作できたなら!

どうです!日本の中小企業にも研究開発するチャンスがめぐってくるのです!

思わず感動してしまいました!!

 

 

ざっざと写真を交えて説明してきましたが・・・ここまでで約半分!

どうです内容が濃すぎるでしょ!

本当に分刻みのスケジュールで案内してくれたセンターの人も大変そうでした。

なんせ、興味を示し出したら動こうとしない一同でしたから・・・

「次行きますよ~」と何回も呼ばれても全く耳に入ってない状態!

そのぐらい、時間が短く感じてしまった・・・!

 

明日は研修の後半を紹介いたします!

こちらも実に興味深い内容でした!

乞うご期待!!

 

 

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オーダー家具の打合せ 東京都 新宿区その2(2010.6)

本日は昨日の続きです・・・

最初の打合せから今回は家具図見積をもとにいよいよ本格的な打合せについてです!

今回は相当長いブログになりますが・・・

オーダー家具の打合せってこんな感じで進めていますという流れが伝わればと思います!

家具屋目線ですが・・・

 

今回の打合せ窓口は全て奥様でした。

さて、それでは実際にどんなふうに打合せを進めていったのかというと・・・

 

今回のご要望を再度確認します!

 

①リビングボードに耐震用に付けている突っ張り棒を隠す幕板の製作

②割れてしまったガラスの交換

③キッチンカウンターの新設

④キッチンバック収納の新設

⑤クローゼットの新設

 

といった内容です。

 

 

それでは一つ一つ紹介していきます。

 

 

リビング収納に付けいている耐震用突っ張り棒を隠す幕板について

 

 どのようなイメージなのかをまず確認させていただきました。

 リビング収納自体は高さ寸法が2100ミリ程度で、その上部を突っ張り棒が二本出ている状況!

 その二本の突っ張り棒を隠したい!ということでした。

 私がここで考える事は「お客様は何を一番に考えているのか?」と言う事です。

 

 そこで考える家具屋・・・

 お客様は、綺麗な幕板を付ける事が目的では無くて

 安全な生活を送る為に耐震器具を設置している!

 しかし突っ張り棒が見えるのは耐えがたきインテリア!!

 仕方が無い!幕板で隠してしまおう!と考えられているのでは?

 と勝手な憶測をするわけです。

 

 果たして、突っ張り棒耐震効果の役割を果たしているのか・・・という疑問が!

 今回の突っ張り棒は実はあまり効果が無いと判断しました。

 なぜならば、家具と天井で支える突っ張り棒

 多少の地震なら倒壊はしないと思いますが、大きな地震が来た際は・・・

 ちょっと疑問がでてきます。

 また、幕板をリビング収納と似たような化粧板で作成したとしても

 リビングにいる時の圧迫感といったら・・・

 そして、幕板を設置するのにも製作費がかかってしまう!

 

 というような流れの中で、今回は別な方法を提案!

 「幕板作るよりも、家具を壁に直接固定したほうが安全だと思いますよ!」

 という提案をしました。

 お客様としても突っ張り棒安全の為仕方なく設置した物!

 それが耐震の効果がいまよりも上がり、また家具の上がスッキリするという事で

 即決されました。今回の幕板設置工事は中止です・・・

 

家具屋なのだから、製作してなんぼの商売・・・

言われた事だけを考えて製作すれば・・・と考えてしまいますが。

オーダー家具納品してからが永いお付合いが始まります。

やはり、適当な事をしてはいけないですよね・・・なので今回は中止です!

 

 

 

③キッチンカウンターの新設については

 

 現在、キッチンとリビングを仕切っているカウンター収納が二台あります。

 一つは集成材のカウンター収納、そしてもう一つはオシャレなカウンター式の本棚です

 これが見事に高さが揃っている!

 しかし、色が違う

 また、カウンター本棚はそもそもカウンターTOPが耐久性がある材料ではないので

 どうしても劣化が進んでしまう・・・

 別々なカウンターですが、一枚のカウンターに見せたい!というご要望でした。

 

 今回は、カウンター天板のみの新設!

 下の収納はそのまま活かしながら天板を取付けます。

 形状はもうある程度決まってしまいますが、今回は材質が打合せが課題です。

 人工大理石カウンターメラミン化粧板で仕上げたカウンターか?

 材質は悩ましい問題です・・・

 

 今回は、既存のカウンターが取外しが出来ないのでカウンターの上にカウンターを

 乗せる事になりました・・・しかし完成形をイメージすると厚みが・・・

 人工大理石の場合厚みは決まってしまいます。

 しかし、メラミンであれば木下地の厚み調整すれば全体の厚みを調整できるという事で

 今回はメラミン仕上カウンターに決定しました。

 

 

材質も機能上の問題もそうですが、あらゆる事を総合的に考えて決まる事もあります。

予算にあわせて材質を決めていく場合もあれば

使用方法や使用環境などにあわせて決めていく場合もあります。

その辺のやりくりは、オーダー家具だから出来る提案になるのでは?

と考えるところであります。

 

 

 

④キッチンバック収納の新設について

 

 まず、「どのような使われ方をするのか?」 ということからヒアリング開始です!

 そして、最大の問題!壁の変形部分はどうするか!

 こちらから、打合せの中で「こんな形はいかがですか?」

 とか「ここはこうすればスッキリ見えますよ」

 などいくつも候補を挙げさせてもらいました。

 あまり出しすぎると選ぶのも大変かと思いますが・・・

 

 

 今回は、吊戸棚を付けるかどうか?やカウンター収納の内部をどうするか?等々・・・

 「吊戸棚を付けると、収納は抜群に増えるけどキッチン内の圧迫感が気になる」

 「カウンター収納はゴミ箱を収納する部分が欲しい」 

  など色々検討しました・・・悩ましい!

 既製品と違い、オーダー家具は実際の物が見れないという事が

 このような時に苦労してしまいます。

 

 はたして・・・どうしたものか?

 こんな時は、実際に「家具を使用する時の事」をイメージされると

 案外トントン拍子で決まって行きます。

 

 今回は、「収納を重視する」よりも「圧迫感をなくす」という方向にすすめました。

 ということで、吊戸棚は設置しないという事になりました。

 また、ゴミ箱を収納する部分についてはゴミ箱で家具の形状が決まってしまうのはちょっと・・・

 ということで再度形状を検討!

 ゴミ箱を入れないでゴミが収納できるように形状をきめました。

 

新たに設置する家具はなかなかイメージ出来ないものです。

オーダー家具の最大の問題点であります。

そこをいかにお客様がイメージしやすいように提案するか・・・家具屋の能力が問われる!

いまいち能力不足の感じは否めませんが、お客様と一緒に考える!と良い風に考えます。

そんな能力不足の家具屋ではありますが、そんな時はどうするかといえば・・・

「どのような使い方をするか?」と家具図を目の前に具体的にイメージを膨らませてもらいます。

そうすれば「ここはこのカタチだと使いづらいかも」とか「こうすれば使いやすいかも」

と徐々に進んでいくのであります。

(おぉ~他力本願か!?イヤッ!違います共に考えるのです・・・)

 

 

 

⑤クローゼットの新設について

 

 今回のクローゼット新設については、お客様が明確なイメージがありました。

 曇りガラスで扉をつくり、その内部にパイプハンガー引出収納を付けるという事です。

 

 ここまで明確にイメージが出来ていたので今回は、

 製作上の問題点内部の有効寸法をお客様にお伝えして

 内部に収納する物が、しっかり納まるかどうか?を確認していただきました。

 あとは、設置する場所の寸法を確認してデザインが決まって行きます。

 

今回のクローゼットに関しては、お客様のこだわりが出ています。

通常、家具屋的発想だと引出を設置する場合は

内部の有効寸法を最大限に確保する為、扉の内部に引出を設置するという事は

あまりしないのです。

しかし、今回はガラスの扉を前面に出したいというイメージがあったので

そのイメージを最優先することになりました。

家具屋的発想ではなかなか出てこないアイデアです。

こういう事もあるので、お客様のイメージ的確に確認共有する事重要なんだと思います。

 

 

 

どうでしょうか?

ここまで読まれたあなたはなかなか忍耐強い方ですね(笑)

だいぶ長くなりましたが、打合せの内容はこのような感じで進んでいきます。

なかなか、打合せの内容を紹介するのは難しいので

今回はダラダラと文章にしてみましたが

百聞は一見にしかず」と先人の方もおっしゃっています。

是非!オーダー家具に興味がある方は問合せしてみてください!

 

うちあわせ すれば意外に 簡単よ!

 

家具屋心の一句でございます。

 

今日は真面目に文章を書いたので少々バッテリー切れです。

早々にエネルギーアルコール)を補充しなければ!

ではッ!

 

 

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オーダー家具の打合せ 東京都 新宿区・・・その1(2010.6)

最近、仕事の内容のブログネタが少ない!と指摘を受けましたが・・・

ちゃんと仕事してますよ!というところを見せたいと思います。 

さて、今回のお客様は東京都新宿区マンションにお住まいの方です。

部屋の模様替えを検討されていらっしゃる時に弊社のホームページを御覧頂いたそうです。

ありがたいことです!

 

弊社のホームページたどり着くまでというと・・・

部屋の模様替え」を検討されていらっしゃる中で家具を探していたそうです。

しかし、家具を設置する場所の壁が一部への字型に変形していた為

既製品家具では納まらないだろう!と言う事でオーダー家具を検討されていたそうです。

また、収納棚を二つ並べている空間があるのですが

天板の高さこそ揃っているものの、色が揃っていない!

そこにも同じ色・柄のカウンター天板が欲しいということで

インターネットでオーダー家具屋を探していたそうです。

 

当初、弊社をいれて三社で争っていたのですが

見事!森下が当選いたしました!

ムフッ!私の人柄でしょうか・・・その辺は定かではありませんが。

 

さて、今回の検討内容は以下の5点

 

①リビングボードに耐震用に付けている突っ張り棒を隠す幕板の製作

②割れてしまったガラスの交換

③キッチンカウンターの新設

④キッチンバック収納の新設

⑤クローゼットの新設

 

といった内容です。

今回の打合せ窓口は全て奥さまでした。

さて、それでは実際にどんなふうに打合せを進めていったのかというと・・・

 

通常は、メールで数回やり取りをするのです。

こんな形状で色はこんなイメージで等々

そして、メールの打合せで得られた内容でイメージ図を作成し、概算で見積を提出します。

そこで興味を持って頂ければ、晴れて直接打合せするという運びになります。

 

今回は製作する家具も多く、変形の箇所もあったので

メールでは打合せの日程を調整するだけで家具の打合せは

最初からお客様のご自宅で打合せをしました。

事前に打合せ内容を確認させていただき、化粧板のカタログを持参して

最初の打合せに向かいました。

 

私、どちらかと言うと方向音痴では無いのですが

電車で目的地の駅に向かい、地図で見ると徒歩4分となっているんですが・・・

歩くこと20分!

これは完璧に迷子になってしまいました・・・

普段は15~20分前に現地に到着し少しゆっくりしてからお客様の自宅にお邪魔するんですが・・・

イヤハヤ・・・迷子になってしまいお客とお約束の時間から15分も過ぎてしまいました。

 

 

いよいよ到着!

最初の打合せ内容で最も重視している事

お客様のイメージと要望を詳細に確認する事です。

 

 

「どんなふうに使用するのか?」・「どんな事に不便を感じていますか?」

というような会話を繰り返して、何もないところから形にしていくわけです。

最初の打合せで要する時間はおよそ1時間程度です。

製作する物によっても違いますが、

最初はまずイメージ要望を確認する事が大切だと考えています。

 

そして、打合せ内容をまとめて一度会社に持ち帰ります。

そこで改めて打合せ内容をもとに家具図正式な見積を作成するのです。

ここで、打合せ内容を振り返りながら家具図を製作すると・・・意外と矛盾点が出てくるのです。

その矛盾点をどうやって解決していくかを考えながら次回の打合せが始まるのです。

また、ここでの正式な見積とは言っても、まだ概算での見積となります。

なぜならば、打合せによって家具が変われば見積も変化するからです。

 

この辺の話はまた別の機会に・・・

 

最初の家具図と見積をもとにいよいよ本格的な打合せの開始となります。

それでは今回はどんな内容の打合せかというと・・・

 

今日はここまで!

続きは明日また紹介します。

 

 

 

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