特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

オーダー家具の打合せ 東京都 新宿区その2(2010.6)

本日は昨日の続きです・・・

最初の打合せから今回は家具図見積をもとにいよいよ本格的な打合せについてです!

今回は相当長いブログになりますが・・・

オーダー家具の打合せってこんな感じで進めていますという流れが伝わればと思います!

家具屋目線ですが・・・

 

今回の打合せ窓口は全て奥様でした。

さて、それでは実際にどんなふうに打合せを進めていったのかというと・・・

 

今回のご要望を再度確認します!

 

①リビングボードに耐震用に付けている突っ張り棒を隠す幕板の製作

②割れてしまったガラスの交換

③キッチンカウンターの新設

④キッチンバック収納の新設

⑤クローゼットの新設

 

といった内容です。

 

 

それでは一つ一つ紹介していきます。

 

 

リビング収納に付けいている耐震用突っ張り棒を隠す幕板について

 

 どのようなイメージなのかをまず確認させていただきました。

 リビング収納自体は高さ寸法が2100ミリ程度で、その上部を突っ張り棒が二本出ている状況!

 その二本の突っ張り棒を隠したい!ということでした。

 私がここで考える事は「お客様は何を一番に考えているのか?」と言う事です。

 

 そこで考える家具屋・・・

 お客様は、綺麗な幕板を付ける事が目的では無くて

 安全な生活を送る為に耐震器具を設置している!

 しかし突っ張り棒が見えるのは耐えがたきインテリア!!

 仕方が無い!幕板で隠してしまおう!と考えられているのでは?

 と勝手な憶測をするわけです。

 

 果たして、突っ張り棒耐震効果の役割を果たしているのか・・・という疑問が!

 今回の突っ張り棒は実はあまり効果が無いと判断しました。

 なぜならば、家具と天井で支える突っ張り棒

 多少の地震なら倒壊はしないと思いますが、大きな地震が来た際は・・・

 ちょっと疑問がでてきます。

 また、幕板をリビング収納と似たような化粧板で作成したとしても

 リビングにいる時の圧迫感といったら・・・

 そして、幕板を設置するのにも製作費がかかってしまう!

 

 というような流れの中で、今回は別な方法を提案!

 「幕板作るよりも、家具を壁に直接固定したほうが安全だと思いますよ!」

 という提案をしました。

 お客様としても突っ張り棒安全の為仕方なく設置した物!

 それが耐震の効果がいまよりも上がり、また家具の上がスッキリするという事で

 即決されました。今回の幕板設置工事は中止です・・・

 

家具屋なのだから、製作してなんぼの商売・・・

言われた事だけを考えて製作すれば・・・と考えてしまいますが。

オーダー家具納品してからが永いお付合いが始まります。

やはり、適当な事をしてはいけないですよね・・・なので今回は中止です!

 

 

 

③キッチンカウンターの新設については

 

 現在、キッチンとリビングを仕切っているカウンター収納が二台あります。

 一つは集成材のカウンター収納、そしてもう一つはオシャレなカウンター式の本棚です

 これが見事に高さが揃っている!

 しかし、色が違う

 また、カウンター本棚はそもそもカウンターTOPが耐久性がある材料ではないので

 どうしても劣化が進んでしまう・・・

 別々なカウンターですが、一枚のカウンターに見せたい!というご要望でした。

 

 今回は、カウンター天板のみの新設!

 下の収納はそのまま活かしながら天板を取付けます。

 形状はもうある程度決まってしまいますが、今回は材質が打合せが課題です。

 人工大理石カウンターメラミン化粧板で仕上げたカウンターか?

 材質は悩ましい問題です・・・

 

 今回は、既存のカウンターが取外しが出来ないのでカウンターの上にカウンターを

 乗せる事になりました・・・しかし完成形をイメージすると厚みが・・・

 人工大理石の場合厚みは決まってしまいます。

 しかし、メラミンであれば木下地の厚み調整すれば全体の厚みを調整できるという事で

 今回はメラミン仕上カウンターに決定しました。

 

 

材質も機能上の問題もそうですが、あらゆる事を総合的に考えて決まる事もあります。

予算にあわせて材質を決めていく場合もあれば

使用方法や使用環境などにあわせて決めていく場合もあります。

その辺のやりくりは、オーダー家具だから出来る提案になるのでは?

と考えるところであります。

 

 

 

④キッチンバック収納の新設について

 

 まず、「どのような使われ方をするのか?」 ということからヒアリング開始です!

 そして、最大の問題!壁の変形部分はどうするか!

 こちらから、打合せの中で「こんな形はいかがですか?」

 とか「ここはこうすればスッキリ見えますよ」

 などいくつも候補を挙げさせてもらいました。

 あまり出しすぎると選ぶのも大変かと思いますが・・・

 

 

 今回は、吊戸棚を付けるかどうか?やカウンター収納の内部をどうするか?等々・・・

 「吊戸棚を付けると、収納は抜群に増えるけどキッチン内の圧迫感が気になる」

 「カウンター収納はゴミ箱を収納する部分が欲しい」 

  など色々検討しました・・・悩ましい!

 既製品と違い、オーダー家具は実際の物が見れないという事が

 このような時に苦労してしまいます。

 

 はたして・・・どうしたものか?

 こんな時は、実際に「家具を使用する時の事」をイメージされると

 案外トントン拍子で決まって行きます。

 

 今回は、「収納を重視する」よりも「圧迫感をなくす」という方向にすすめました。

 ということで、吊戸棚は設置しないという事になりました。

 また、ゴミ箱を収納する部分についてはゴミ箱で家具の形状が決まってしまうのはちょっと・・・

 ということで再度形状を検討!

 ゴミ箱を入れないでゴミが収納できるように形状をきめました。

 

新たに設置する家具はなかなかイメージ出来ないものです。

オーダー家具の最大の問題点であります。

そこをいかにお客様がイメージしやすいように提案するか・・・家具屋の能力が問われる!

いまいち能力不足の感じは否めませんが、お客様と一緒に考える!と良い風に考えます。

そんな能力不足の家具屋ではありますが、そんな時はどうするかといえば・・・

「どのような使い方をするか?」と家具図を目の前に具体的にイメージを膨らませてもらいます。

そうすれば「ここはこのカタチだと使いづらいかも」とか「こうすれば使いやすいかも」

と徐々に進んでいくのであります。

(おぉ~他力本願か!?イヤッ!違います共に考えるのです・・・)

 

 

 

⑤クローゼットの新設について

 

 今回のクローゼット新設については、お客様が明確なイメージがありました。

 曇りガラスで扉をつくり、その内部にパイプハンガー引出収納を付けるという事です。

 

 ここまで明確にイメージが出来ていたので今回は、

 製作上の問題点内部の有効寸法をお客様にお伝えして

 内部に収納する物が、しっかり納まるかどうか?を確認していただきました。

 あとは、設置する場所の寸法を確認してデザインが決まって行きます。

 

今回のクローゼットに関しては、お客様のこだわりが出ています。

通常、家具屋的発想だと引出を設置する場合は

内部の有効寸法を最大限に確保する為、扉の内部に引出を設置するという事は

あまりしないのです。

しかし、今回はガラスの扉を前面に出したいというイメージがあったので

そのイメージを最優先することになりました。

家具屋的発想ではなかなか出てこないアイデアです。

こういう事もあるので、お客様のイメージ的確に確認共有する事重要なんだと思います。

 

 

 

どうでしょうか?

ここまで読まれたあなたはなかなか忍耐強い方ですね(笑)

だいぶ長くなりましたが、打合せの内容はこのような感じで進んでいきます。

なかなか、打合せの内容を紹介するのは難しいので

今回はダラダラと文章にしてみましたが

百聞は一見にしかず」と先人の方もおっしゃっています。

是非!オーダー家具に興味がある方は問合せしてみてください!

 

うちあわせ すれば意外に 簡単よ!

 

家具屋心の一句でございます。

 

今日は真面目に文章を書いたので少々バッテリー切れです。

早々にエネルギーアルコール)を補充しなければ!

ではッ!

 

 

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