特注家具・オーダー家具の株式会社森下 ~ 船堀の家具屋ブログ ~

オーダー家具・特注家具の株式会社森下 〜 社長ブログ 〜

2月2010

平成22年2月22日

なんと言う事でしょう!!

ゾロ目です!

こんなにという数字が並ぶ事はもう平成の世の中では起こり得ないでしょう

次のゾロ目は平成33年3月3日

あと11年も先の事です。この一日をかみしめて生活する事にします。

 

昨日のブログ内容が濃すぎた為、本日は脳内リフレッシュです。

 

本日ニュースで『桃の花』の事が出ていました。

人工で花粉を受粉させているようです。

しかしながら今までは蜜蜂がやっていた作業らしいのですが

その蜜蜂が激減しているとか・・・

 

桃はまだマシらしいです。人工受粉できるから・・・

イチゴは蜜蜂でないと駄目らしいので今後イチゴ価格が上昇するかも・・・

とはいってもこれも市場価格が決める事・・・

 

これまでの漁師や農家は市場価格に生活を左右されていると嘆きのTVがありました。

しかし前向きな人達は自分たちの手で販路開拓し自分たちで価格を決めているという

売れても売れなくても自分たちの責任・・・

だから生産者は『消費者に訴えかける物を生産したい』と輝いていた

農家の人は肥料を変えたり・漁師の人は鮮度を守るために努力したり。

 

私たち特注家具屋もそうありたいものです。

出来ない理由を探せばいくらでも出てくる、出来る方法を探す事が前進する為の第一ステップ!

またそれが出来る人が生き残れる人・・・

そろそろ出来る方法を探していかなくてはいけないね。

品質VS価格

今日は日曜日で考える時間があったのでかなり長文になっています。

 

昨今の低価格競争の記事を読んでいたら面白い結果があった。

『あなたは外食産業の低価格競争を支持しますか?しませんか?』

支持する :24%

支持しない :43%

どちらでもない:32%

 えっ!?支持しないの方が多いの?

これでは牛丼低価格競争に大敗した吉野家が浮かばれない!!

 

どうしてなの?とよくよく内容を読んでみると、

『食の安全』・『衛生面』・『従業員の労働条件悪化』の三つが最も多い意見で、

中には『デフレ経済を助長する』などと高尚なご意見もあるようです。

低価格にした代償としてそれらが無視されるのは困るというのはごもっともな意見だ。

しかし安全や品質を意識している人が多くても、低価格には負けてしまうのだ

 

 

家具屋 なので 家具 の話にします・・・

 

先日ある家具展示会での出来事です。

ある展示ブースでテーブルが一台100万円という値段が付いていました。

別なブースでは似たようなデザインテーブル30万という値段が付いていました。

使用している材料は全く違うがデザインはそっくりというよりもほぼ同じ!!

はたしてお客さんはどちらを選ぶのだろうか?

牛丼理論』で考えると類似品であるならば低価格の商品が選ばれる。

要は100万のテーブル=吉野家30万のテーブル=すき屋なのだ!

 

しかし価格には根拠がある、なぜその金額なのか!

どの企業も十分計算して出しているはずだから根拠があるはず!

なぜ似たようなテーブルなのに価格差が70万も出てくるのか・・・?

 

私は聞いてみた!

なぜこのテーブルはこんなに安くできるのですか?

そして帰ってきた答えがこれだ!!

その金額が市場価格だからです

あぁ~市場価格ですか・・・

まさかの回答に正直ひっくりかえりそうになりました。

製品の価格の根拠が市場価格だと言われたのだ!

(本当はそれだけでは無いはずだとは思うが・・・)

 

企業努力という名目で低価格にするというのはその企業の特徴でもある・・・

私たちも予算重視と言われれば品質を落とさないように気を使いながら提案もする。

しかし!単純に予算に金額を合わせるということは、

原材料・会社経費・人件費等のコストカットしかない!

高い材料→安い材料

人件費が高い地域(職人)→安い地域(職人)

へと変えなければならない。

その判断基準は『安いから』という一点にだけになる。

価格』のみが判断基準になっている・・・

 

このような状況の中で我々のような企業間の競争とは

企業努力による『製品の価格競争』というよりは

予算に対応できるかどうかの『会社の耐久レース』になっている。

みんなどこまで頑張れるか・・・会社が存続するギリギリのラインを狙っている!

失敗した会社は市場から退場させられる厳しい競争です!!

 

 

私は別に価格にこだわる事が良くないと言いたいわけではない!

価格』は確かに重要な要素だと思う。しかし価格だけが重要視される事にイラッと来ている!

品質』も『価格』と同じぐらい注目されるようにならないものかといつも考える・・・

 

ただ品質のアピールは本当に難しい・・・

 

家具 の話から脱線します。

これは以前TVを買いに行った時の事です・・・

店に入りいろんな種類がありすぎてどれにしようか迷ってしまい困り果てた・・・

私は『家電マスター』みたいな店員にこう尋ねる。

『このTVは何が違うの?』すると家電マスターはここぞとばかりに説明してくる・・・

しかしだ!すごいマニアックな説明してきても私はポカンとするばかり・・・

『ヘイ!お兄さん!!そんなに難しい事言ってもわからんよ!僕には!』

 

お客さんと提供する側の価値観が一致しないと品質のアピールは難しい!

その点、価格は共通の価値観だからわかりやすいのかもしれない。

 

TVや雑誌などでアピールされるのはいつも『価格』だけ!

確かにインパクトはあるけど!!

最近TVCMでよく見かけるデスクセット¥39,900で販売されている・・・

正直腰が抜ける価格です。

家具の内容よりも価格の方が頭に残ってしまうくらいの衝撃価格!!

たしかに、お値段以上かもしれない。

 

『価格』 VS 『品質』

考えれば考えるほど深みにはまっていく・・・

 

特注家具の現場打合せ・・・横浜編

昨日は横浜にあるそれはそれは由緒ある学校に行ってきました。

校門の前の守衛さんにまずはあいさつ・・・

一瞬不審者扱いされそうになりましたが、事情を説明し中へ入る事に。

 

 P1010900

学校外観:とても綺麗な造りでした

 

学校校舎も昭和初期に建てたものらしいのですが、内装にビックリ!!

中には礼拝堂なるものまで存在して廊下の照明や建具など、とても雰囲気が出ていました。

 

さらにビックリした事が廊下に暖房がついていた事・・・さすが!

私の卒業した高校は皇居のそばにあり、排気ガスがすごいという事で

冷暖房が一応は設置されていましたがそのスイッチを入れるまでに

先生との格闘が繰り広げられていた事を思い出します。

話がそれますが・・・

私が在籍していた頃は男子校だった我が母校も最近になり共学制になったとか・・・

私の高校ライフも共学ならばもっとバラ色だったと確信しています。

もう少し遅く生まれていれば・・・なんともやりきれない気持ちでいっぱいです!!

 

 

そしていよいよ工事する場所へ・・・

校舎を移動してしばらく進み理科室らしき所へ案内されていざ打合せ!

今ある家具を撤去し、顕微鏡を収納するオープン箱を製作するのです。

顕微鏡の箱が意外に重量があり、一枚の棚板になんと6台も収納するのです!

耐久性表面材の色合わせそして寸法はどうするか等を先生と打合せしました。

そのご要望の節々に生徒の事を考えられているなぁと実感するのであります。

 

特注家具の打合せをする場合は製品カタログみたいなものがないので苦労します。

我々はこれから製作する家具をイメージしながら話を進めていきます。

一方で、実際に使用するお客様は、家具そのものをイメージするのではなく

その家具を使用している生活をイメージされているんです。 

このギャップがいいのかもしれませんね。よりよいものが生まれそうな気がします。

この話はまためんどくさいので後日ゆっくりと・・・

 

P1010891

この扉が付いている家具が撤去する家具

 

P1010899

このオープン箱には耐震金物を付けた扉を取付ます

 

今回の打合せでのご要望は

 ①既存の家具に色をあわせること

 ②頻繁に使用する為、強度と耐久性が必要な事

 ③耐震の事を十分に考慮すること

 ④生徒達に負担のかからない使いやすい家具にすること

 以上の事をふまえてまずは図面を作図します。

 

家具を納品するのは来月の中旬頃

まだ時間があると思いきや実はそんなに時間が無い状況・・・

急いで図面を上げて承認をいただきたいと思います。

 

そして本日は見積の山と格闘中・・・

明日は休めるといいなぁ